全国で初めて、入院中のこどもへの家族等の付き添いに関する病院の実態調査が行われ、こども家庭庁と厚生労働省はその結果を明らかにしました。およそ4割の医療機関で基本的に付き添いをお願いしていることがわかりました。
この調査は、去年12月から今年1月15日の間に、全国751件の医療機関を対象にアンケート調査などを行い、その結果をこども家庭庁と厚労省がまとめたものです。
子どもの入院に関して、医療機関と入院患者の家族の両方への調査は全国で初めてです。
こども家庭庁と厚労省によりますと、およそ4割の医療機関で基本的に付き添いをお願いしていることがわかりました。また、付き添いができないことを理由に転院をお願いしてもらうケースもあるということです。
そのほかには、▼付き添い環境について、8割以上の医療機関で寝具の貸し出しが行われ、食事に関しては、コンビニ食の提供が多く、病院食を提供しているところは3割程度であること、▼人員不足により家族の見守りがないと十分な療養態勢が築けない医療機関があること、などがわかりました。
両省庁は、今後これらの結果や事例集を、医療機関に提供したり、HPで公開したりして周知させ、病院などで、こどもへ付き添いをする際の指針や参考にして欲しいとしています。