アメリカのバイデン政権が、中国から輸入する鉄鋼などにかけている関税を現在の3倍に引き上げる方針を示したことについて、中国政府は「正当な権利を守るため必要な、あらゆる措置をとる」と反発しました。
アメリカのバイデン政権は17日、中国から輸入する鉄鋼とアルミ製品にかけている関税を3倍に引き上げることを検討すると正式に表明しました。
これに対し、中国外務省の林剣報道官は次のように反発しました。
中国外務省 林剣報道官
「中国側が正当な権利を守るために必要な、あらゆる措置を取る」
そのうえで「我々はこれまでもアメリカ側が公正な競争の原則を尊重し、WTOのルールを守り、中国に対する保護貿易的な措置を直ちにやめるよう求めてきた」と述べ、今後、WTO=世界貿易機関への提訴も含め、あらゆる対抗措置を検討する考えを示唆しました。
また、中国商務省も報道官談話を発表。「保護主義的な手法に断固反対する」としたうえで、「中国側はあらゆる必要な措置をとり、自らの権益を守る」としています。