お肌にダメージを与える紫外線「A波」と「B波」の2種類 今すぐ始めたほうがいい紫外線対策【Nスタ解説】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2024-05-21 20:30

気温の上昇と共に「紫外線も気になり始めた」という方も多いはず。その対策についてみていきます。

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紫外線A波は5月がピーク 木陰、室内でも油断できない

斎藤慎太郎キャスター:
そもそも紫外線には、大きく紫外線A波と紫外線B波があるということです。

▼紫外線A波
波長が長く、肌の奥まで入ってしまう
コラーゲンなどを傷つけ、シワ・たるみの原因になりやすい

▼紫外線B波
波長が短く、皮膚に直接ダメージを与える
メラニンという色素の元を増加させ、シミ・そばかすの原因になりやすい

取材したダヴィンチビューティークリニックの河合佑光子院長によると、特にA波は夏ではなく、5月がピークだそうです。

やはり紫外線は可視化が難しいということで、エポカル「紫外線みっけ」(550円)という商品があります。上着のファスナーなどに付けてキーホルダーとして使用できるものです。通常、透明っぽい白色なんですけれども、紫外線に当たると紫に色が変化します。実際に試してみました。

21日、日が当たる場所でも少し雲がかかっていましたが、屋外に出ると色は完全に紫に変化しました。曇りや雨でも注意が必要ということがわかります。
さらに、直射日光は当たりませんが照り返しが当たる木陰でも少し色が変化しました。
そして室内の窓際で立っていますと、ガラスを通り抜けて特に紫外線A波が当たるということで、色が変わりました。

本当にどこでも油断できないということになります。

元競泳日本代表 松田丈志さん:
僕はイベントとか運動で2~3時間くらい、長時間外にいるとわかっているときは、日焼け止めを塗ります。1時間ぐらいのランニングだと対策せず、そのまま行っちゃいます。

井上貴博キャスター:
私は未だに香り含めて日焼け止めがちょっと苦手なので、去年ぐらいから日傘を強い気持ちを持って差すようになりました。でも「日傘を差す人が増えた」とニュースで聞くけれども、男性はまだ少ないです。すごく恥ずかしくなります。

斎藤キャスター:
普段、紫外線対策をせず私は27年間生きてきました。計測すると、「隠れジミ」と言って今見えていないシミがたくさんありました。それを放置しておくとどうなるのか機械で予想してもらうと、80歳になったときには完全に重力に負けたシワが出てきてしまっていました。

ただ、紫外線対策をすれば、ここまでシワ、たるみはでないと河合院長はおっしゃっています。

日焼け止めのギモン「PA」と「SPF」の違いは?

紫外線対策というと日焼け止めだと思いますが、日焼け止めには「PA」と「SPF」の表記があります。

▼PA
紫外線A波(シワなど)の防止効果
「+」が多いほど強い

▼SPF
紫外線B波(シミなど)の防止効果
数字は「強さ」ではなく、効果が持続する時間

SPF1=約20分ですので、SPF20=約400分、SPF35=約700分、SPF50+=約17時間弱くらいとなります。

ダヴィンチビューティークリニックの河合院長は「数字が大きくなると、肌への負担も増える可能性があるので、外出時間によって使い分けることも大切」だということです。

日焼けどう防ぐ 外出前の朝、柑橘系を食べるのは注意が必要

もし日焼けをしてしまったら、まずは冷却・保湿。それからビタミンC、E、A、リコピンを多く含まれるものを摂取するのがいいそうです。ですが、柑橘系には注意が必要です。

匂い成分が肌につくとメラニンのもとになるそうで、特に朝は柑橘系を食べたり、アロマ系をちょっと浴びたりするのは避けた方がいいということでした。

松田さん:
日焼け止めにも使いやすいものもありますし、運動の現場だとそもそも体を全部覆ってしまう冷却機能のある薄いアンダーウェアもあるので、そういうもので対策もできますね。

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<プロフィール>

松田丈志さん
元競泳日本代表 五輪4大会出場 4個のメダル獲得
JOC理事 宮崎県出身 3児の父

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