全体的に抑制的?中国軍の台湾周辺軍事演習 台湾新政権への圧力と国際社会を刺激しないバランスに苦慮か

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2024-05-24 12:01

きのう始まった、台湾を包囲するように行われている中国軍の軍事演習はきょうも続いています。台湾に近い福建省から中継です。

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私はいま中国南部の福建省、平潭島に来ています。この場所は、中国大陸で最も台湾島に近い場所として知られ、この海の向こうに、台湾があります。

中国軍はきのうに続き、きょうも台湾を取り囲む形で軍事演習を行っていて、台湾国防部によりますと、日本時間のけさ7時までの24時間で、およそ50機の中国の軍用機が台湾海峡周辺で活動しているのが確認されました。

今回は台湾周辺だけでなく、中国に近い金門島や馬祖島も演習地域に含まれ、おととし、当時のペロシ、アメリカ下院議長が台湾を訪れた際よりも広い範囲となっています。

平潭島を訪れている人
「中国の強さをアピールできている。台湾独立勢力は潰してしまえ」

ただ、私が2年前に取材した時は、いま中継している場所でミサイルの発射を目撃しましたが今回は、前回と違い、ミサイル発射訓練のための航行禁止区域の設定はされていないほか、今回は中国軍の宣伝映像の公開の仕方も含め、全体的に抑制的な印象です。

あくまで今回の軍事演習の目的は頼清徳政権への圧力であり、アメリカなどの国際社会を過度に刺激しないようバランスに苦慮している様子もうかがえます。

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