東京が学生都市ランキング世界第2位に
ロンドン, 2024年6月18日 /PRNewswire/ -- 今回で第12回目を迎えたQSベスト学生都市ランキングにおいて、世界有数の就業機会を誇る東京は魅力的な大学留学先として世界第2位にランクインしましたhttps://www.topuniversities.com/city-rankings/2023。
世界規模で高等教育関連事業を専門に扱うQS Quacquarelli Symondsが本日発表した結果によると、上位3都市の順位に変化はなく、ロンドンが6年連続で首位の座に就き、東京が2位、そしてソウルが3位となっています。ミュンヘンは4位にランクを上げ、メルボルンは1つ順位を下げて5位となっています。
2025年版QSベスト学生都市ランキング: トップ10 | |||
2025年 ランキング | 2024年 ランキング | 都市 | 国 |
1位 | 1位 | ロンドン | イギリス |
2位 | 2位 | 東京 | 日本 |
3位 | 3位 | ソウル | 韓国 |
4位 | 5位 | ミュンヘン | ドイツ |
5位 | 4位 | メルボルン | オーストラリア |
6位 | 7位 | シドニー | オーストラリア |
7位 | 6位 | パリ | フランス |
8位 | 同率8位 | チューリッヒ | スイス |
9位 | 同率8位 | ベルリン | ドイツ |
10位 | 13位 | モントリオール | カナダ |
東京は留学を考える学生にとって世界で最も魅力的な候補地の一つです。大気汚染および治安レベルからTrip Advisorの評価や政情に至るまでの幅広いデータセットと併せて、QSが実施した入学希望者への調査に対する回答を反映したQSの「魅力度」 指標でランクを9つ上昇させ、世界トップ となりました。
東京は世界最高のキャリアアップおよび就業体験の機会を提供する都市として、 「雇用主の活動」指標でも第1位となっています。これは、東京が卒業生に雇用や就職の可能性を提供する、世界有数のビジネスおよび産業の中心地の一つであることを示しています。
QSの上級副社長Ben Sowterベン・ソウターは「2025年版のQSベスト学生都市ランキング において東京が優れた成績を収めたことにより、この都市が世界で最も魅力的な留学先の一つであるという事実が改めて明確となりましたが、これを裏付けるべく、文化や食生活から歴史およびポップカルチャーまであらゆる側面に対して、実際に東京を訪れた人々から好意的なレビューが多数寄せられています。それと同時に、世界有数のビジネスおよび産業中心地の特徴として見られる雇用ならびに就業体験の機会も提供しています。」と話します。
また、続けて「ただしQSが評価した日本国内の他都市と同様に、東京ではコロナパンデミック後も長期間にわたり保護対策を継続した影響により、学生の多様性という課題に直面しています。それでも、JASSOの調査によると、日本はプラスの傾向が示されており、コロナパンデミック前の状況には及ばないが、2023年の国内留学生数は21%の回復を見せています。」と説明します。
東京に関する主要データ
- 東京には世界有数のトップ大学があり、 QSの世界大学ランキング指標では昨年と変わらず世界第3位にランクインしています。東京を上回る順位にはソウルとロンドンが入っています。QSは2025年版の世界大学ランキングで東京を拠点とする18の大学をランク付けしましたが、3校は順位が上がり、12校は順位が下がり、3校は横ばいの結果となりました。東京の最高学府である東京大学は世界ランキングで32位にランクインし 、アジアで最も尊敬される大学としての突出した地位を維持しています。
- 「学生構成」は、対象都市における学生グループの多様性と規模を反映しています。この指標では、東京は競争都市に遅れをとり、昨年より7つ順位を下げて42位となっていますが、これは日本国内全体の傾向でもあることから、コロナパンデミック後の長期にわたる保護対策措置の根強い影響として反映された結果となっています 。しかし、 JASSOが最近発表したデータによると、留学生数は2023年に回復傾向を見せています。
- 東京の「魅力度」の指標が特別に上昇した理由の一つはトップの旅行目的地および人気観光地としての定評があり、世界最高の旅行先トレンドとして東京が Trip AdvisorのTraveller's Choiceアワードを受賞した点にもこれが反映されています。ポップカルチャー、優れた食文化、近代都市としての特徴に加えて、豊かな歴史的背景を誇る東京の膨大な文化的資産を考慮すると、これは納得の評価であると言えます。
- 「雇用主の活動」では東京は4位から1位に上昇しており、都内の就職市場が活発化している現状は卒業生にとって豊富な機会につながることが示唆されています。当データは約98,000社の国際的企業からの調査回答に基づいています。
- 「経済的負担」は留学を考える学生が学校や生活拠点を選ぶ際に優先する要因です。この指標に関して東京は課題を残しており、前年比で7位下がり85位となっています。この指標は授業料、生活費、一般的な物価に関連する指数に基づいており、生活水準、アメニティ、インフラ、文化的価値に多く関係することもあり世界有数の学生都市の多くが苦戦しています。世界で最も優れた学生都市トップ10のうち、東京はこの指標で4位にランクされています。
日本に関する概要
QSベスト学生都市ランキングでは東京を含む日本の3都市がランクインしています。
2025年版 QSベスト学生都市ランキング: ランク入りした日本の都市 | ||
2025年ランキング | 2024年ランキング | 都市 |
2位 | 2位 | 東京 |
12位 | 14位 | 大阪 |
108位 | 113位 | 名古屋 |
- 大阪および名古屋はいずれも「魅力度」において高い評価を得ており、この指標では大阪が18位、名古屋が54位となっています。
- 大阪の総合順位は2つ上昇しています。QSの4つの指標 (学生の声、経済的負担、魅力度、雇用主の活動) が改善され、12位にランクインしました。
- 日本のすべての都市で「雇用主の活動」が上昇しました。大阪は今回のランキングで17位から12位に、名古屋は115位から108位に上昇しています。
- ランキングに含まれる日本都市の中で、名古屋は日本で最も生活費が安い都市としてランク付けされています。この指標では32位となっています。
評価方法
QSベスト学生都市ランキングは、人口25万人以上で、QS世界大学ランキングに2校以上の大学がランクインしている都市を対象としています。このランキングは、10万人のアンケート回答者(入学希望者と卒業生)が 「魅力度」 (入学希望者)と「学生の声」 (卒業生)指標に貢献しており、入学希望者と卒業生双方の都市に対する印象を深く理解するために非常に有効なものとなっています。
評価方法に関する詳しい情報は、 https://www.topuniversities.com/best-student-cities/methodologyでご覧いただけます。
QSのアナリストへのインタビューについては、下記までお問い合わせください。
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