警察共済組合に勤務する男が組合のシステムを使って年金加入者らの個人情報を不正に入手し、外部に漏らしたとして再逮捕されました。
地方公務員等共済組合法違反の疑いで再逮捕されたのは、船橋市の警察共済組合千葉県支部の職員・富川泰興容疑者（31）です。
富川容疑者は、Xに他人の住所を有料で教えると書き込み、去年12月から翌年3月の間に書き込みを見て依頼してきた3人に対して、組合のシステムを使って不正に入手した日本年金機構の加入者ら10人の住所や生年月日などを漏らした疑いがもたれています。
警察によりますと、富川容疑者は当時、東京・千代田区の警察共済組合本部で警察職員や家族などの金の審査業務にあたっていました。
この業務で使用していた端末を使い、個人情報を不正に得て、その情報をXのダイレクトメッセージで教えていたということです。
富川容疑者は1件数万円の報酬をもらい、生活費などに使っていたということで、取り調べに対し、黙秘しています。
富川容疑者は先月、別の5人の個人情報を漏えいしたとして逮捕・起訴されていて、警察はおよそ200人の個人情報を漏らしたとみて余罪を調べています。
