年齢を重ねた犬にも適度な刺激を与えると、運動不足や認知症予防につながりますよ。この記事では、シニア犬におすすめな「刺激の与え方」をご紹介します。寝たきり予防にもなるので、ぜひ参考にしてくださいね。
シニア犬におすすめの「刺激の与え方」
犬も人間と同じように、身体的にも知能的にも衰えが出てきます。愛犬がシニア期に差し掛かり、行動に変化が見られるようになってきたら、これまでとは違う変化をつけましょう。
よい刺激を与えると、運動不足や認知症予防につながりますよ。
そこで今回は、シニア犬におすすめな「刺激の与え方」を解説します。無理のない範囲で試してみてくださいね。
1.質のよい散歩をする
シニア犬には成犬の頃とは違う、質のよい散歩を目指しましょう。愛犬の歩くペースに合わせて歩くことを前提とし、体調や年齢に合わせて時間を調節するのがポイントです。
30分の散歩がきつくなってきたら、10分程度の散歩を2〜3回行うのもよいでしょう。なお、犬に無理をさせると散歩が嫌になってしまう可能性が出てくるため、愛犬が楽しめる範囲にとどめてください。
ほんの数分しか歩けなくても、愛犬が散歩に行きたがる限り続けた方が、筋力低下の予防につながります。体を動かす機会を失わないことが大切です。
注意点として、真夏日や雨風が強い日などの散歩は避けましょう。夏場はアスファルトが高温に達するため、早朝または夕方以降の涼しい時間帯にするなど、愛犬が無理なく歩ける時間帯を選んでくださいね。
2.外で過ごす時間を楽しむ
思うように散歩ができなくても、外の風に当たったり、においを嗅いだりするだけでも、犬にとって刺激的な体験になります。愛犬がうまく歩けない場合は、抱っこやカートに乗せて移動してもかまいません。
いつもとは違う場所に出かけるのも、犬にとってよい刺激になります。家の中で寝て過ごす時間が増えたら、気分転換のために外に出る時間を設けるようにしましょう。
3.室内でかくれんぼをする
シニア犬との室内遊びにおすすめなのが「かくれんぼ」です。楽しみながら体を動かす機会になり、適度な脳トレにもなりますよ。
やり方は、飼い主さんが家のどこかに隠れて愛犬の名前を呼ぶだけです。見つけたらご褒美がもらえると、犬は進んで楽しむようになります。
シニア犬と遊ぶ際には、滑りやすい場所やぶつかりやすい場所がないかあらかじめチェックしておいてくださいね。フローリングには転倒防止のシートを貼り、足腰の負担にならないように環境を整えてみてください。
4.おやつ探しゲームをする
ちょっとした脳トレにもなり、運動にもつながるのが「おやつ探しゲーム」です。家のあちこちに愛犬の好きなおやつを隠しておき、それを探してもらいましょう。
タオルの下やクッションの下など、簡単で安全な隠し場所を選ぶのがコツです。犬用の知育玩具も、動くタイプのものを選ぶと運動不足も解消しやすいですよ。
5.マッサージをする
犬も人間のように年齢を重ねると体に疲れがたまりやすくなるため、毎日のマッサージを続けてみてください。愛犬に触れる時間は適度な刺激になり、血行促進にもつながるため、ストレス解消や免疫力アップにつながります。
マッサージのやり方は、頭からしっぽにかけて背骨を中心にやさしくほぐします。次に、足の筋肉を指のはらでさするようにほぐしましょう。
愛犬の顔も両手で包み込みながら、親指で顔全体をさすってあげると喜びますよ。横になる時間が増えた犬には、足の曲げ伸ばしをして屈伸運動をするのもおすすめです。
6.適度にスキンシップを取る
犬は何歳になっても、飼い主さんのことが大好きな気持ちを持ち続けています。飼い主さんから抱きしめられたり、体を撫でてもらったりするのが犬にとっては生きがいになりますよ。
声がけをしながら、愛犬をいつまでもいたわってあげましょう。毎日スキンシップを取ることで、愛犬の変化にいち早く気づけるようになります。
ただし、ひとりでのんびり過ごしたいシニア犬も多いです。付かず離れずの適度な距離感をキープしながら、愛犬と過ごす時間を楽しんでくださいね。
まとめ
今回は、シニア犬におすすめな「刺激の与え方」について解説しました。
若い頃のように動けなくなっても、犬にとって散歩や遊びは重要な刺激になります。
獣医学の進歩により、犬の健康寿命ものびている今、愛犬がシニア世代になった場合に必要な知識は今のうちに備えておきましょう。
ぜひ今回ご紹介した刺激の与え方を参考にしながら、愛犬と過ごす時間を楽しんでみてください。
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