小笠原諸島の農業副産物がサクサクお菓子に!社会貢献スナック菓子「さくピー」新商品発表会をレポート

2024-07-25 13:30
小笠原諸島の農業副産物がサクサクお菓子に!社会貢献スナック菓子「さくピー」新商品発表会をレポート

伊豆諸島・小笠原諸島の産業・観光振興を目的に活動を行う公益財団法人東京都島しょ振興公社では、国産果実の加工を行う株式会社日本果汁の協力を得て、小笠原島レモンの果皮を活用したスナック菓子「さくピー」を開発。第1弾商品となる「さくピー 小笠原島レモン うま塩味」が7月20日に先行発売になることに合わせ、東京・港区の島嶼会館で新商品発表会を行った。小笠原島レモンの果皮を原料にしたエコでサステナブルなお菓子。はたして気になるその味は?

世界自然遺産の小笠原諸島を応援する「社会貢献スナック菓子」が新発売

竹芝客船ターミナル内のアンテナショップ「東京愛らんど」、貨客船「おがさわら丸」船内、小笠原島内直売所、および日本果汁ECサイトで7月20日から先行販売される「さくピー」は、売り上げの一部が小笠原村と小笠原アイランズ農業協同組合を通じて自然保護及び農業振興に役立てられる「社会貢献スナック菓子」を標榜している。

「さくピー」という商品名は「さくさくのフルーツピール」を略したネーミングだ。第1弾商品の「さくピー 小笠原島レモン うま塩味」(1袋12g/360円)には、小笠原村の特産品である小笠原島レモンの果皮を一袋に一個分使用。小さなチップ状にしたレモンの皮を真空フライ製法による80度程度の低温でじっくりと揚げ、素材本来の旨みを閉じ込めた奇抜なスナック菓子となっている。1年間で3万個の販売を目標とし、本来廃棄となるはずの果皮を利活用することでフードロスの解消にも貢献する。

レモンの皮を揚げたという、おそらく味を想像し難いスナック菓子。何はともあれ、まずは実物をご覧いただこう。パッケージは、大きな小笠原島レモンの上に、日本で初めてホエールウォッチングが行われた小笠原のクジラをあしらった親しみやすい印象のデザインだ。

封を開けると、手元からレモンの爽やかな香りがふわりと伝わってくる。そして袋の中からはカリカリのスナックと化した小笠原島レモンの皮が♪

ひとつほおばると、小さなチップでもレモンの風味が口内にじゅわ~。スパイシーさが持ち味の小笠原島レモンの風味とうま塩の塩気がマッチして、酸っぱさ×しょっぱさのコンビネーションがやみつきになりそう。そのまま食べてももちろんおいしいのだが、個人的には柿の種に混ぜてみたり、同じ塩味系のカップラーメンなどにちょい足ししてみても、いい存在感を発揮するのではないかと感じた。

原料産地の活性化に還元する取り組みに小笠原村長も期待!

都心と小笠原諸島を結ぶ客船が発着する竹芝の島嶼会館で開催された新商品発表会には、株式会社日本果汁の河野聡社長、小笠原村の渋谷正昭村長、小笠原レモン生産部会の濱崎泰宏会長、東京都島しょ振興公社の片岡務事務局長、宝酒造株式会社商品第二部の大﨑学課長の5名が出席。

最初に挨拶に立った渋谷村長は、東京都心から南に1000キロ離れた小笠原諸島の概要や世界自然遺産に登録される固有の環境について触れつつ、今回の新商品にちなんだ小笠原の民謡『レモン林』を生披露。明るい歌声で会場を沸かせた上で、戦前に南洋のテニアン島から八丈島を経由して小笠原村で栽培が広まり、導入した先人の名を取って現在は「菊池レモン」とも呼ばれる小笠原島レモンのストーリーを紹介した。

続いて商品紹介を行った日本果汁の河野氏は、「『廃棄の出ない加工』を目指し、新たな価値を作り出して原料産地の活性化に還元する」という同社の理念を述べた上で、「果肉だけを使う果実もある中で、皮の活用ができるようになれば、生産者の方からより高い値段で原料を購入できるようになる」と、まさにサステナブルな今回の取り組みへの思いを披露。同社では従来から宝酒造の要望で小笠原島レモンの搾汁を行っており、その工程において果汁100㎏に対して約130㎏発生するという果皮の利活用が今回のアイデアにつながったと語った。

また、同氏は「さくピー」の今後の展開にも言及。東京都島しょ振興公社との連携でレモン収穫期の10月に応援作業員を募集し、その収穫応援の様子から加工、製品化までの流れを専用サイトやSNSで継続発信しながら商品の販路拡大につなげていくプランや、来年1月に第2弾商品の発売を予定していることが明かされた。

そして、その後のトークセッションでは、現役のレモン農家である小笠原レモン生産部会の濱崎氏が「全国の例に漏れず、小笠原でも農家の高齢化が進んでいて、なかには90歳になるおじいちゃんが毎日畑に出ているお宅もあります。労働力不足が否めない中、今回こうした応援企画を立ち上げていただいて、忙しい収穫期を手伝ってもらえるのは本当にありがたいです」と期待を語るなど、今回のプロジェクトで思いをともにする出席者たちが、国産柑橘の未来や課題、観光の新しい形について語り合った。

終盤には小笠原村観光局の公式キャラクター「おがじろう」も登場。新商品の発売にエールを送り、にぎやかな雰囲気のまま全体のプログラムが締めくくられた。

「さくピー 小笠原島レモン うま塩味」は、7月20日から竹芝客船ターミナル内のアンテナショップ「東京愛らんど」、貨客船「おがさわら丸」船内、小笠原島内直売所、および日本果汁ECサイトで先行販売。小笠原諸島の農業や自然に興味のある方はもちろん、社会貢献に関心がある方にとっても注目のアイテムといえるだろう。

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