「お盆」に対する認識の世代間ギャップ 若い世代は「帰省期間」としての認識強く“墓参り離れ”の傾向に

2024-08-03 11:30
「お盆」に対する認識の世代間ギャップ 若い世代は「帰省期間」としての認識強く“墓参り離れ”の傾向に

みなさんは「お盆」をどのように過ごす予定だろうか?「お盆」は先祖の霊がこの世に返ってくる時期と考えられ、墓参りをして先祖の霊を家に迎い入れ家族一同と過ごし供養する、という日本独自の風習である。ただ、昨今はこのお盆の意味合いに対する認識が薄れつつあり、お盆に休みを取らない人や、あまり馴染みのない行事と認識している人もいるようだ。

今回、全世界登録ユーザー5,500万人を超えるカレンダーシェアアプリ「TimeTree」に登録された90億超の予定データを分析する「TimeTree未来総合研究所」は、2024年6月の国内アクティブユーザーを対象に10代~60代の10歳ごとの年代に分けて登録データを分析。その結果、若い世代はお盆に先祖を偲ぶ「墓参り」や「盆踊り」などの予定が少ない傾向にあり、世代によってお盆に対する認識に差があることがわかった。

お盆期間は「休暇」「帰省」「墓参り」「盆踊り」の予定登録数が増加

はじめに、お盆とその前後の土日祝日を含む2024年8月10日~18日の9日間に、その前の9日間と比べて顕著に増加している予定を調べたところ、お盆らしい特徴的な予定としては「休暇」「帰省」「墓参り」「盆踊り」に関連した予定が出現。これらの予定について、世代別に分析していった。

お盆期間の「夏休み」取得割合は50代以上と50代未満で大きな差

「休暇」関連では、特に「夏休み」の予定に注目し、お盆期間の8月13日~16日に「夏休」「夏季休暇」など夏休みに関連したキーワード7つの予定を登録している人の割合を世代別に見てみたところ、50代・60代ではお盆に合わせて夏休みを取る割合が顕著に高く、若い世代とのギャップが見てとれた。また、学生が多い10代は、あえてお盆期間に「夏休み」の予定を登録しない傾向があるようだ。

若い世代はお盆に先祖を偲ぶ「墓参り」や「盆踊り」などの予定が少ない傾向に。「帰省期間」としてのお盆は根強く残る

お盆休み中に多く行われる予定である「帰省」や「墓参り」「盆踊り」についても調査。まずは「帰省」について、お盆とその前後の土日祝日を含む8月10日~18日の期間に「帰省」の予定を登録していた人数を世代別に見てみると、実家で暮らしている人が多い10代では帰省の予定を登録していた人数が少なくなったものの、20代以上では若い世代の方がお盆の時期に帰省の予定を入れる傾向が強くなっていた。

一方、同じ期間の「墓参り」の予定についても世代別に調べてみると、若い世代ほど墓参りの予定を入れる人は少なく、20代の登録率は60代の4割程に。年代が上がるにつれて墓参りの予定登録率は高くなる結果となった。

さらに、お盆に関連した予定として「盆踊り」の予定についても見てみると、こちらも10~20代では「盆踊り」の予定を登録する人の割合が少ないことが顕著に表れた。元来は先祖を偲ぶイベントとしてのルーツを持つ「盆踊り」だが、近年では宗教色が薄れ、お祭りごととしての側面が強まっているものの、若い世代で予定している人は少ないようだ。

今回の調査結果から、お盆が若い世代にとって「帰省期間」としては認識されているものの、先祖や故人を偲ぶ慣習としては認識されなくなりつつある兆しと言えるかもしれない。ちなみに、特に他世代との予定傾向が顕著に違った10代でお盆期間(8月13日~16日)に登録数が多い予定を見ると、1位が「部活」2位「バイト」3位「休み」4位「塾」5位「お盆」という結果に。10代にとってはお盆もいつもと変わらない予定を過ごす期間となっているようだ。

今回の調査結果についてTimeTree未来総研所長 深川泰斗氏は、「夏期休暇取得時期の多様化や、宗教観の変化により、特に若い世代にとってのお盆の意味合いが変わりつつある」と分析。また、「昨今では物理的なお墓を持たない新しいスタイルなども生まれ始めているが、そういったスタイルが普及していくと、先祖の霊を送り迎えするというお盆が旧来持っていた役割も、より一層変化していくかもしれない」とコメントしている。

お盆に墓参りや盆踊りを予定する人は若い世代になるほど少なくなっているようだ。若い世代にとってお盆は先祖や故人を偲ぶ期間という認識は薄れ、帰省期間との認識は強なっているようだが、お盆に家族で集まるという習慣に変わりはなさそうだ。この機会にお盆の過ごし方や家族で集まる意味などを考えてみてはいかがだろうか。

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