犬の『社会化』は子犬の時期だけではない?知っておくべきその実態とは

犬を迎えるときに『社会化』という言葉を聞いたことはありませんか? 「特に子犬の大切な時期なので、ここでしっかり社会化をさせましょう」といった感じで、動物病院やペットショップ、またネットなどさまざまな場所で言われてるかと思います。そのためか、犬の社会化は子犬の時期だけであり、その時期を過ぎて成犬になるともう手遅れもしくは意味がないと誤解されているようです。また、社会化の内容自体についても誤解されている傾向が強いようです。今回は、犬の「社会化」と「社会化期」の違いや「社会化」の意味について解説します。

犬の「社会化」は一生続くもの

顎までフセする子犬

犬の「社会化」を語る際に、「社会化期」という言葉も耳にした方はおられるかと思います。「社会化期」という時期について説明すると、これは犬の生後3週齢〜14週齢の期間を指します。

ただここで多くの人が勘違いしているのが、『犬は社会化期が終わってしまうと、社会化をすることができなくなる』ということです。

確かに犬の成長過程には「社会化期」というものはありますが、実際その時期をすぎたからといってそれ以降社会化ができなくなってしまうわけではありません。犬は社会化期以降も常に社会化を続けており、その社会化の結果で常に犬の行動や状態というものは変化を続けるのです。

そして社会化は年齢(時期)によってスピードは違ってきますが、一生続くものであるということを是非知っておいてほしいと思います。

子犬の「社会化期」にはポジティブな経験を

4匹の走る子犬

では「社会化期」についてさらに詳しく解説しましょう。

犬の「社会化期」とは、子犬のピュアな時期だからこそさまざまな刺激に対して柔軟に吸収できるスポンジのような時期です。その子犬にとって、良い刺激も悪い刺激も簡単に、そしてどんどん吸収していきます。

子犬の社会化期は、その犬にとってとても重要な時期。そのため、さまざまな刺激に対して、ポジティブな経験を積み重ねてあげなければなりません。

ここで重要なのは、「ポジティブな経験」であるということ。残念ながらスポンジのようにいろんなことをどんどん吸収してしまうのは、必ずしも良い経験だけではありません。痛み・恐怖・不安といったネガティブな恐怖も簡単に吸収し、子犬の経験と記憶に強く残ってしまいます。

しかし、社会化期であれば、まずはまっさらな状態からのスタートであり、すべてが0から始まるのです。この0がプラスになるのかマイナスになるのかは、飼い主さんが愛犬にどのような経験をさせてあげるかに大きく関わってきます。

愛犬のすべての経験がポジティブであるように、ぜひ工夫してあげましょう。

犬の社会化とは犬が経験し学習するすべてのこと

草原にいる子犬

ここまで子犬の時期の話がメインだったので、「結局、社会化って子犬の頃の話なのでは?」と思った方もいるかもしれません。

ですが、ぜひ思い出していただきたいポイントがあります。それは、社会化期は子犬の3〜14週齢という『期間』の話ではあるけれど、『社会化自体』は一生続くものであるということです。

ただし先述したように、残念ながらある程度成長した後の社会化では、社会化期でみられるスポンジのように九州できる時期ではありませんので、正直社会化のスピードは子犬の頃よりも遅くはなります。

そして、社会化期の社会化であればさまざまなことが0からのスタートなのに対して、ポジティブなこともネガティブなこともある程度経験してしまっているため、場合によってはマイナスからのスタートであることも少なくありません。

しかしだからこそ、子犬の時期の社会化期は極めて貴重な重要な時期なのだという話をしていたのであって、その時期を過ぎたら決してもう社会化ができない、という話ではないのです。

「社会化」というのは、犬が経験し学習するすべてが社会化の一環なのです。そのために人間がすることは、犬にポジティブな経験をたくさんさせてあげて、プラスの社会化になるように手助けをすることです。

まとめ

プードルの子犬

今回は、犬の『社会化』について解説しました。

  • 犬の「社会化期」とは、生後3週〜14週齢の期間のこと
  • 犬の「社会化」とは、犬が経験から学習するすべてのこと

このように「社会化期」と「社会化」はそれぞれ別の意味ですので、決して社会化期を過ぎたからといって社会化ができないとは考えないでください。

むしろ一生続く社会化だからこそ、さまざまなことを愛犬と取り組んで挑戦し、たくさんのコミュニケーションを通じて犬との生活の素晴らしさを実感してほしいと思います。

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