パナソニックが進化したビストロ炊飯器と食べきりサイズのパンが焼けるコンパクトベーカリーを発表

2024-08-05 17:00
パナソニックが進化したビストロ炊飯器と食べきりサイズのパンが焼けるコンパクトベーカリーを発表

食材の保管から後片付けまで、食の領域において多岐にわたる商品やサービスを展開しているパナソニック。そして、その中でも調理機器のフラグシップ的な位置付けにあたるのが「Bistro(ビストロ)」シリーズだ。そのコンセプトは“期待を超えるおいしさ×手軽さ”。機械にまかせるだけでおいしい料理が誰でも簡単に作れるとあって、手にした人からは「もう手放せない」という声も多く聞こえる「ビストロ」シリーズに9月、新たに炊飯器の新製品が登場。8月1日には都内某所で、新製品の紹介を兼ねた試食会が行われた。

ビストロ匠技AIをさらに進化させた炊飯器

「ビストロ」シリーズの炊飯器の最大の特徴は、プロが理想とする最高の炊き上がりを家庭で再現するために開発された「ビストロ匠技AI」。お米に合わせて約9,600通りのプログラムから最適な炊き方をAIが選択し、火力と圧力をコントロールする同システムの評価は高く、購入者のアンケートでは「おいしい」と答えた人は92.5%にものぼる。その理由として挙げられるトップ3は「ツヤ」「粒感」「甘み」で、それはまるで和食の匠が炊いたごはんと遜色ない炊き上がり。実際、昨年7月に行われた前モデルの発表会に登壇した「日本料理 かんだ」のオーナーシェフ神田裕行さんは、自分が炊くごはんと変わらないと絶賛していたほど。では、それほど評価の高いビストロ炊飯器が今回、どのような進化を遂げたのだろうか。

それは「保温性能」。購入者の約半数は炊き上がりから10分以内にごはんを食べているが、逆に残りの半数は時間が経ってから食べているという結果に。「ごはんは炊き上がりが一番おいしい。お店で出すごはんは炊き上がってから20分以内のもの」と神田さんも言うように、従来の炊飯器は炊き上がり時のおいしさを追求したものなのだが、実際の家庭における食事の状況を考えると、家族揃ってごはんを食べるのは休日だけという人は多い。普段は食事を摂る時間はバラバラなのが現実だ。そのため、炊いてから何時間も経過してから食べることも当たり前のようにあるわけだ。

そんな食事事情を考慮して、9月に発売されるビストロ炊飯器の新製品「SR-V10BB / V18BB」では保温性能をアップした「うるおいキープ(24時間)」を新たに搭載。米の状態をとらえるだけでなく、米の量まで判別し、炊飯から保温までごはんの量に応じた加熱制御を可能になった。そしてその結果、含水率の変化が少ない(=ごはんが硬くなりにくい)、時間が経ってもおいしいを実現したのだ。

炊き上がり直後の釜内の様子。おいしく炊けた証のカニ穴もバッチリ見える。

さっそくお茶碗によそって、ごはんそのままの味を試してみた。硬すぎないのに粒感があり、噛めば噛むほど甘みが出る、まるで料亭で振る舞われるようなテイストだ。試しに試食会後半、炊き上がってから1時間以上経過したごはんをおかわりして食べてみたが、炊き上がりと遜色ない味わいが楽しめた。

また、このほかにも炊込みメニューの調理も進化。従来はお米1カップあたりに具材は75グラム、それも細かく刻む必要があったのだが、「加圧追い炊きポンプ」を搭載することで新製品では150グラム/合の具材を入れた、具材たっぷりの炊込みメニュー調理が可能に。この「加圧追い炊きポンプ」とは、外気を取り込んで釜内に熱風を噴射して加圧加熱するもので、これにより水分が少なくても最後まで高温をキープできるようになった。試食会では、この機能を駆使して調理されたアジア風炊き込みごはんも登場。鶏肉一枚といっしょに炊き込まれたごはんは、鶏の旨みがたっぷりと染み込んでいた。

かなり大きめの鶏肉が乗ったアジア風炊き込みごはん。食べやすいように鶏肉はカットされているが、炊き込み時は一枚そのままの形で調理される。

試食会では「ビストロ」シリーズの各調理器などを使って作られたメニューも振る舞われた。

Bistro スチームオーブンレンジ NE-UBS10C
Bistro スチームオーブンレンジで作った「鶏の塩焼き」
Bistro オートクッカー NF-AC1000
Bistro オートクッカーで作った「さつまいもときのこのクラムチャウダー」
Bistro オーブントースター NT-D700
Bistro オーブントースターで作った「冷やしじっくり焼いも」
ホットプレート NF-HM310
ホットプレートのたこ焼きプレートで作った「まんまるハンバーグ きのこソース添え」

食べきりサイズの焼きたてパンが楽しめる、少人数世帯にぴったりなコンパクトベーカリー

今回の新製品発表会では、前述のBistro炊飯器に加えてコンパクトベーカリーも発表された。9月発売の「SD-CB1」は、業界最小(幅18.8×奥行28.5×高さ24.3cm)を実現したコンパクトサイズのホームベーカリー。設置面積は従来機種と比べ約74%となり、A4サイズの用紙よりも小さくなったのが特徴で、「本当はホームベーカリーがほしいけど、置き場所がなくて……」といった悩みを持つ人にもぴったり。また焼き上げるパンのサイズは、約0.6斤(=5枚切り食パン3枚分)と少人数世帯にもちょうどよい量なので、食べきれずに残りを翌日食べるなんてこともなくなるのはうれしいところ。

さらにソフトウェア面でも新たな試みがなされ、イースト自動投入なしでも一年中安定した焼き上がりを実現する「改良ストレート法」が採用された。これはパン屋さんなどでは一般的な製法である「ストレート法」(初めから分量の粉をすべて使用し、「ねり」からスタート)をホームベーカリー向けに改良したもので、初めから小麦粉とイーストを投入し、最初に短時間の「ねかし」を入れることで発酵を調節しながら粉と水をなじませる方法。この「改良ストレート法」で、SD-CB1ではわずか3時間でパンを焼き上げることが可能になった。

また食パンのほかにもガトーショコラやベーグルなど、20メニュー・30種類の多彩なメニューを搭載。気分に合わせてパンの種類を変える、ちょっと贅沢なパンライフを手軽に実現できそうだ。

コンパクトベーカリー「SD-CB1」で焼いた食パン。たしかに1斤サイズより小ぶりで、少人数なら一回の食事で食べきれそうだ。

発表会では高加水パン(右)と黒豆&栗入り抹茶ブリオッシュも振る舞われた。こちらももちろんSD-CB1で焼いたもの。ふんわり感といい、見た目の美しさといい、とても自宅で使うホームベーカリーで作ったとは思えない仕上がりだ。

コンパクトベーカリー「SD-CB1」までの開発の歴史を紹介するコーナーでは、開発スタートから完成までの2年間の道のりを、試作機1号(左)から製品版(右)までの実機を順番に並べることで表現。ちなみに左の3台の試作機の筐体は3Dプリンタで制作されている。

記者のような古い人間には「料理機器がすべてやってくれる」「お米や食材を入れるだけでOK」なんて、にわかには信じられないこと。だから今でも家では自分自身で煮たり焼いたり炊いたりを日々行っている。だが今回、炊飯器からホームベーカリー、オートクッカーまでさまざまなパナソニックの調理機器が作ったメニューの数々を目の当たりにして、考え方を改めざるを得ないことに。投入するだけでこんなにもおいしい料理ができるのなら、原稿締め切り前のバタバタしている時でも仕事を中断し、時間をかけて家族の食事を作っていたこれまでの自分は一体何だったのだろう。これらの調理器具さえあれば、その分の時間を執筆に回して、結果的に睡眠時間を増やせるのではないか。そんなことを真剣に考えさせられた新製品発表会だった。

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