犬があくびをしているとき、「眠いのかな?」と見過ごしている飼い主さんは多いでしょう。しかし、些細な違和感を覚える時は注意が必要です。今回は犬の危険な『あくび』の特徴や病院へ行くべき症状を解説します。
犬のあくび…考えられる主な理由は?
愛犬があくびをしている光景は、飼い主さんであれば頻繁に見かけると思います。主に犬があくびをする理由は大きく分けて2つあります。
1つは人間と同じように眠気に襲われているときです。もう1つは、不安やストレスを感じたときに気持ちを落ち着けるために出るあくびだと言われています。
『危険なあくび』で考えられる病気とは
しかし、犬が出すあくびの中には、病気が隠れているあくびもあるので注意が必要です。もしも『危険なあくび』をしている場合、以下のような病気が疑われます。
- うつ病
- てんかん
- 低血糖症
- 貧血
- 腫瘍
- 寄生虫感染
ストレスが溜まりすぎてうつ病になる犬は多く、飼い主も見抜くことが難しいので重症化しやすい点に注意が必要です。
また、脳疾患である「てんかん」や子犬がなりやすい低血糖症、さまざまな病気が疑われる「貧血」など、異常なあくびの裏には病気が隠れている可能性があるので、注意深く観察してください。
犬の危険な『あくび』2選
では、犬があくびをしているとき、危険か否かをどのように判断すべきなのでしょうか。犬の危険なあくびの特徴を2つ紹介します。
1.あくびの頻度が明らかに増える
あくびの頻度が以前に比べて明らかに増えたと感じた場合は、注意が必要です。あくびの頻度が増えたということは、病気が関係している可能性が疑われます。
また、日頃の生活環境や飼い主の接し方などで、ストレスを感じる頻度が増えている恐れもあるでしょう。ストレスが多くかかってしまうと、うつ病などの精神疾患につながる恐れがあるので気をつけてください。
2あくび以外にも症状がある
あくびが増えてきたと感じたとき、もしもあくび以外にも何らかの症状が見られる場合は、単なる一時的な体調不良ではなく、慢性的な症状だったり病気の可能性が疑われます。
主な危険な症状は後に紹介しますが、あくび以外に気になる症状がある場合は、早めにかかりつけの動物病院へ連れて行き、診察や検査を受けましょう。
もしも精神的な病気が原因だった場合は、あくび以外にも症状が出ている点から重症化している恐れがあるので、犬の精神疾患に詳しい獣医師が在籍している病院を紹介してもらうことをお勧めします。
病院へ行くべき?あくびが出るときに注意すべき危険な症状
あくびが増えてきたと同時に、他の症状が出てきた場合は注意が必要です。以下のような症状が見られる場合、何らかの疾患が関係している恐れがあるので気をつけましょう。
- 元気や食欲がない
- 歩くときにふらついている
- 嘔吐や下痢
- 顎がガクガク震えている
- 歯茎が白っぽくなっている
- 痙攣
以上のような症状が見られた場合は、早急に動物病院へ連れて行きましょう。特に嘔吐や下痢が併発していたり、歯茎が白い、痙攣といった症状が見られた場合は、緊急性が高いと判断してください。
まとめ
いかがでしたか。犬の危険な『あくび』が確認できた場合は、早めにかかりつけの動物病院へ連れて行き、診察や必要な検査を受けましょう。病気の早期発見は日頃の違和感が重要です。些細な変化も見落とさないようにしてください。
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