【調査報告】鼠径ヘルニア(脱腸)が引き起こす生活動作の支障とは?

2024-08-19 11:30
【調査報告】鼠径ヘルニア(脱腸)が引き起こす生活動作の支障とは?

「鼠径ヘルニア」という病気をご存じだろうか。「そけいへるにあ」と読むこの病気は、小腸など本来はお腹の中にあるはずの臓器の一部が鼠径部の筋膜の間から皮膚の下に飛び出してくるもので、いわゆる脱腸のことだ。この病気になると、日常生活でできない動作が発生して不便に感じることもあるという。では、実際に鼠径ヘルニアになるとどのようなことが不便に感じるのだろうか? そこで今回、鼠径ヘルニアの日帰り手術専門クリニック『Gi(ジーアイ)外科クリニック』(https://gi-clinic.net/)を運営する医療法人Giは、鼠径ヘルニアの手術経験者で術後5年以内の人を対象に「鼠径ヘルニアの手術後の生活の変化」に関する調査を実施した。

鼠径ヘルニア(脱腸)と診断されて感じたこととは?

はじめに、「鼠径ヘルニアと診断されてから手術に至るまで感じたことについて教えてください」と質問したところ、以下のような回答結果になった。

恥ずかしさ
『とてもよく感じた(36.6%)』
『やや感じた(40.1%)』
『あまり感じていない(15.6%)』
『全く感じていない(7.7%)』

恐れ
『とてもよく感じた(34.2%)』
『やや感じた(46.0%)』
『あまり感じていない(16.3%)』
『全く感じていない(3.5%)』

不安さ
『とてもよく感じた(39.0%)』
『やや感じた(41.6%)』
『あまり感じていない(15.7%)』
『全く感じていない(3.7%)』

不便さ
『とてもよく感じた(33.6%)』
『やや感じた(46.8%)』
『あまり感じていない(15.7%)』
『全く感じていない(3.9%)』

『とてもよく感じた』『やや感じた』と回答した人を合わせると、実に7割以上が恥ずかしさや恐れ、不安や不便さを感じてたようだ。では、特にどのようなことを不便に感じたのだろうか?

「どのようなことを不便に感じましたか?(複数選択可)」と質問したところ、『歩く(43.9%)』と回答した人が最も多く、次いで『立ち上がる(42.5%)』『座る(41.1%)』と続き、4割以上が歩くことや立ち上がる、座るといった動作に関して不便さを感じたことが示された。そこで、恥ずかしさや恐れ、不安や不便さを感じた際について具体的に聞いてみた。

■診断から手術に至るまでに感じたこととは
・歩いて出かける際に歩き方が変で恥ずかしい(40代/男性/会社員)
・急な動作や、生理作用などのときに痛みを感じてとても不便(40代/男性/会社員)
・立ち仕事なので術後経過に多少不安だった(60代/男性/パート・アルバイト)
・診察時に下半身を診られることや公共の温泉で患部を人目にさらすこと(60代/男性/会社員)

術後経過に関しての不安を感じたり、急な動作のときに痛みを感じて不便に感じたりしたようだ。また、歩き方が変になってしまうことや診察時に下半身を診られること、温泉などで患部を人目にさらすことなど、恥ずかしさを感じた場面もいくつかあることが明らかになった。

手術前に抱いていた懸念は?

鼠径ヘルニアの手術は、日帰りで行う場合と泊まりの場合があるが、手術経験者のみなさんはどちらだったのだろうか? 「手術は日帰りと泊まりのどちらでしたか?」と質問したところ、『日帰り(44.8%)』『泊まり(55.2%)』という回答結果になった。

では実際に病院を受診したタイミングはいつだったのだろうか? 「病院を受診したタイミングはいつですか?(複数選択可)」と質問したところ、『鼠径部(太ももの付け根)に腫れやしこり、柔らかい膨らみがあったとき(44.9%)』と回答した人が最も多く、次いで『下腹部に軽度の違和感や不快感があったとき(36.2%)』『たまに下腹部に差し込むような痛みがあったとき(28.8%)』と続き、4割以上が鼠径部(太ももの付け根)に腫れやしこりなどがあったときに病院を受診したようだ。また、下腹部に違和感や不快感を感じたときや痛みがあったというタイミングも上位に挙がった。

続いて、「手術前は鼠径ヘルニアの手術にどのような懸念を抱いていましたか?(複数選択可)」と質問したところ、『手術自体の不安(42.3%)』と回答した人が最も多く、次いで『痛みに対する不安(38.8%)』『再発のリスクの不安(31.1%)』と続き、痛みや再発リスクについて不安を抱えていた人も多い傾向にあることが示されたが、そのような懸念は手術後に変化したのだろうか?

「鼠径ヘルニアの手術後、懸念の度合いはどのように変化しましたか?」と質問したところ、7割以上が『なくなった(23.8%)』『多少なくなった(46.5%)』と回答。手術前に感じていた懸念点は手術後解消されたと感じている人が非常に多く、鼠径ヘルニアになった際に手術を受けることの重要性が示された。

実際に手術をしてみて感じたことは?

続いて、「手術後どの程度で日常生活に戻ることができましたか?」と質問したところ、『1週間(37.6%)』と回答した人が最も多く、次いで『2週間(22.0%)』『2〜3日(18.9%)』と続いた。この回答から、泊まり・日帰りのどちらで手術を行った場合でも、8割以上が手術後2週間以内に日常生活に戻ったことが示された。

また、先の回答で診断から手術前までさまざまな不便さを感じていたことが判明したが、手術をしてどのようなことができるようになったのだろうか? 「手術をして出来るようになったことは何ですか?(複数選択可)」と質問したところ、『立ち上がる(40.2%)』と回答した人が最も多く、次いで『歩く(38.6%)』『座る(38.0%)』と続いた。不便さを感じていたこととして上位に挙がった『歩く』『立ち上がる』『座る』といったことが、手術後はできるようになった人が多いようだ。そこで、手術をしてよかったと感じたエピソードを具体的に聞いてみた。

■手術をしてよかったと思うこととは
・普通に生活が送れるようになった(40代/男性/会社員)
・痛みが緩和された(40代/男性/公務員)
・将来への不安が解消、活発に思ったことができる喜びを感じられた(50代/男性/公務員)
・違和感なく動けるようになった(60代/男性/公務員)

これらのエピソードから、痛みが緩和されたことや違和感なく動けるようになったこと、さらには将来への不安が解消され普通の生活が送れるようになったなど、手術をしてよかったと思うことはさまざまあることが示された。

【調査概要】「鼠径ヘルニアの手術後の生活の変化」に関する調査
調査期間/2024年7月17日(水)~2024年7月19日(金)
調査方法/リンクアンドパートナーズが提供するPRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査
調査人数/1,040人
調査対象/調査回答時に鼠径ヘルニアの手術経験者で術後5年以内であると回答したモニター
調査元/医療法人Gi(https://gi-clinic.net/)
モニター提供/PRIZMAリサーチ

実は20年ほど前、記者の息子が小学4年生の時に鼠径ヘルニアを発症したことがある。トイレから「大変だ! キ○タマが一個ない!」という叫び声が聞こえて確認しに行くと、たしかに一個ない。そこで、慌てて近くの大学病院に駆け込むと「鼠径ヘルニアですね。すぐに手術しましょう。でも、よく気がつきましたね」と大学教授。まだ小学生で親も子も互いに恥じらいがなかったことが幸いしたようで、そんなこともあって鼠径ヘルニアの読み方は頭に入っていた。今回、その大学教授から「成長途中の子どもは鼠径ヘルニアになりやすいが、あまり痛みを伴わないので気づかないうちに治ってしまうことも多い。だが大人になってから罹患すると、とにかく痛い」と説明されたことを調査結果を眺めていて思い出した。手術自体は『Gi外科クリニック』のような鼠径ヘルニアの日帰り治療が可能なクリニックもあるので、ちょっとでも下腹部に違和感や痛みを感じたらすぐに受診することをおすすめしたい。本当に痛いらしいし、治す方法は手術しかないそうなので。

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