「脱・派閥選挙を徹底」小林鷹之氏(49)が自民党総裁選に出馬表明 ポスト岸田で初 同じ“40代”小泉進次郎氏(43)にも注目

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2024-08-19 19:05

小林鷹之前経済安保担当大臣は、9月の自民党の総裁選挙に立候補すると正式に表明しました。「脱・派閥選挙を徹底する」と訴えましたが、これで自民党は変われるのでしょうか?

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自民党 小林鷹之 前経済安保担当大臣
「自民党は生まれ変わる。日本は生まれ変わる。この国をより高く、より遠くへ、覚悟を持って挑戦します」

きょう、先陣を切って総裁選への出馬表明を行ったのは、小林前経済安保担当大臣(49)です。

小林氏は当選4回、49歳の自分が「派閥に関係なく、この場に立っている事実こそ、自民党が本気で変わろうとする象徴になる」と話し、党改革や政治改革をリードしていく考えを示しました。

自民党 小林鷹之 前経済安保担当大臣
「『脱・派閥選挙』をこの総裁選で徹底します。旧派閥に対する支援は一切求めません」

ところが、きょう、記者会見に同席した議員24人のうち、最も多かったのは裏金事件の発端となった安倍派の議員でした。

推薦を受ける安倍派議員への配慮からか、小林氏は先日、裏金事件で処分された安倍派議員らについて「挙党一致で取り組まないと国難を乗り越えるのは難しい」などとして、処遇する考えを示しています。

この件について、小林氏は「党で正式に処分をされていない議員も役職を外されているので、国民の一定の理解を得られた時点で適材適所の人事を行うことが大切」と語り、発言を微修正しました。

これまでのところ、自民党総裁選には11人が立候補に意欲を示していますが、同じ40代の候補としては小泉進次郎元環境大臣(43)も注目されています。

自民党 小泉進次郎 元環境大臣
「お疲れ様です!」
市民
「よく来られましたね。来られないかと」

小泉氏には刷新感のある「選挙の顔」になりえるとして党内から待望論が出ているほか、菅前総理の意中の候補と言われていますが、本人は総裁選の対応について、表では口を閉ざしています。

自民党 小泉進次郎 元環境大臣
「(Q.総裁選出馬を期待する声もあったが)いえいえ、もう皆さんとこうやって日頃から、こんなに自民党厳しいのに温かくね。感謝の気持ちでいっぱいです」

きょうも…

自民党 小泉進次郎 元環境大臣
「この場所は総理官邸ですから、総裁選について触れるのは適切ではないと思います」

「40代」という“若さ”や“刷新感”のある小林氏、小泉氏ですが、党内からは冷ややかな声も。

自民党幹部
「無理でしょ。閣僚1回しかやったことない人間に、いきなり総理なんて務まるわけがない」

立憲民主党 野田佳彦 元総理
「今回の代表選挙は乾坤一擲の、次の総選挙の勝負に繋がる大事な大事な戦い」

一方の立憲民主党も動きが慌ただしくなっています。

立憲民主党 野田佳彦 元総理
「(自民党総裁選に)政治とカネの問題を反省をして出てきている人がいるのかいないのか。それは厳しく問われなければいけない」

こう自民党を批判するのは、野田元総理です。

自民党の総裁選と同じ9月に行われる立憲民主党の代表選をめぐり、千葉県選出の国会議員ら有志が野田氏に対し、出馬要請を行いました。

そのほか、現職の泉代表は続投を目指し、支援を呼び掛ける電話かけを行うなど、代表選に向けた駆け引きが激しくなっています。

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