この記事では、犬に『香辛料』を絶対に食べさせてはいけないと言われる理由をご紹介します。誤食した際の適切な対処法も解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
犬に『香辛料』が絶対NGな理由
まず、犬に『香辛料』は絶対に与えてはいけません!香辛料は人間が食べると食欲促進や新陳代謝のアップなど良い効果をもたらしますが、犬が食べた場合は健康に悪影響を及ぼす可能性が高いです。
ここでは犬にとって特に有害な香辛料と、それぞれの食べてはいけない理由をご紹介しますので、誤って与えないようにチェックしておきましょう。
1.唐辛子
唐辛子に含まれる「カプサイシン」という成分は、犬が摂取すると消化器に大きなダメージを与えます。
カプサイシンによる影響を受けた犬には、主に次のような症状があらわれます。
- 下痢
- 嘔吐
- よだれが大量に出る
- 食欲不振
- 胃腸炎
大量に食べてしまった場合は犬が死んでしまうこともあり得ますので、唐辛子は犬が誤食しないように注意しましょう。
2.マスタード
マスタードも犬が摂取すると体調を崩す可能性があります。マスタードに含まれる「イソチオシアネート」と「ゴイトロゲン」という成分は犬の胃腸に負担をかけ、下痢や嘔吐などの症状を引き起こします。塩分も含まれているため、犬にマスタードは与えないようにしてください。
3.ワサビ
ワサビも犬に絶対に与えてはいけない香辛料の一つです。ワサビに含まれる抗菌成分「アリルからし油」は食中毒を防ぐ効果をもたらす一方、犬が食べると胃腸に大きな負担がかかって下痢や嘔吐の原因となります。
また、アブラナ科に属するワサビには、甲状腺に影響をもたらす成分も含まれており、大量に食べると甲状腺ホルモンの分泌に悪影響が出る可能性があります。甲状腺疾患を持つ犬には特にワサビは与えないように注意してください。
4.コショウ
料理によく使われる「コショウ」も犬には絶対にNGです。
コショウは犬が食べると消化器が刺激され、次のような症状がでることがあります。
- 下痢
- 嘔吐
- 食欲不振
- 胃腸炎
- 気道の炎症
粒の細かいコショウは食べるだけでなく、犬の鼻に入って炎症を起こす恐れもありますので、犬の手が届かない場所に保管するようにしましょう。
5.山椒
和食によく使われる香辛料「山椒」も犬にはNGです。山椒には刺激成分が含まれているため、犬が食べると胃腸に負担がかかり下痢や嘔吐の原因になります。
6.シナモン
シナモンはお菓子や飲み物に使われることが多い香辛料ですが、犬には絶対にNGです。シナモンに含まれる「クマリン」という成分は、たとえ少量であっても犬が摂取すると、肝機能障害を引き起こすことがあります。
貰い物のお菓子などに含まれているシナモンをうっかり愛犬に与えないように気をつけましょう。
犬が『香辛料』を誤食した時の対処法
もし愛犬が何らかの香辛料を食べてしまった場合、少量で何も症状が出ていない場合は様子を見てもOKです。
ただし、何らかの症状が出ていたり、たくさん食べてしまった場合は動物病院を受診しましょう。判断に迷う時は、動物病院に電話して獣医師から指示を仰ぐと安心です。
飼い主が慌てて吐かせようとすると犬が窒息するなどの恐れがあるため、自力で処置しようとするのは絶対にやめてください。
まとめ
香辛料は犬の健康に悪影響を与える可能性が高いため、与えないようにしてください。
人間にとっては美味しく感じる味であっても、香辛料のピリッとした辛さや独特の風味は犬にとって刺激が強すぎるため全く必要ありません。栄養面からいっても、香辛料は犬には不要です。
香辛料のなかでも生姜などは犬の健康促進に効果があるといわれていますが、与えすぎはやはり胃腸に負担になりますし、あえて与える必要はないでしょう。
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