死んでいないだけ。そんな状態で、トイプードルの幸ちゃんは10年以上もの時を過ごしてきました。売れ残りの子たちを待ち受ける過酷な現実と、幸ちゃんが幸せを掴むまでの道のりに、涙を流す人が続出しています。
YouTubeチャンネル「にゃんちゅうばぁCatTuber」に、引き取り屋から保護されたトイプードルのおじいちゃん、幸ちゃんが過酷な過去を乗り越え、幸せになるまでの様子をおさめた動画が投稿されました。
181万再生を突破したこの動画には、「可哀想で涙が出ます」「この子にこれから沢山の幸せが訪れますように」といった声があがりました。
引き取り屋というビジネス
“引き取り屋”とは、あまり馴染みのない言葉かもしれません。ペットショップなどの売れ残りの子たちを有料で引き取り、最低限の食事、最低限の飼育環境で死ぬまで飼育するのが、引き取り屋の仕事だといいます。
トイプードルの幸ちゃんも、そんな残酷なビジネスの被害者で、10年以上という長い間狭い檻に閉じ込められていました。保護当時の幸ちゃんは痩せこけていて、狭いケージの中で金網が体に擦れてしまい、毛のない部分もあったそうです。
ずっと劣悪な環境で生きてきた幸ちゃん
シャンプーの後、保護主さんがご飯を上げると、幸ちゃんは勢いよく食べ始めたそう。生まれて初めてお腹いっぱいになったのかもしれないと考えると、胸が苦しくなります。
ペットショップで買われて、大切に幸せに過ごしている子がいる一方、幸ちゃんのように、生涯を劣悪な環境で終える子がいることを知って欲しいというのが、保護主さんの願いです。
ずっとのおうちを見つけました……!
名前も付けてもらえず、売れ残り・余剰在庫・廃棄犬などと呼ばれていた幸ちゃんにも、生きる権利があると保護主さんはいいます。言葉だけではなく、治療費と労力の負担が大きい上に、里親さんが決まりにくいという事情がありながらも、最期を看取る覚悟で幸ちゃんを引き取ったという保護主さんを、尊敬せずにはいられません。
怒ったり、やきもちを焼いたりと、自分の気持ちを表現できるようになったという幸ちゃんは、その後、理想的な環境で老犬の介護経験もあるという、新しいご家族が見つかったそうです。
幸ちゃんが受けた残酷な仕打ちと、その後の姿に視聴者からは「かわいい赤ちゃんが売られてる裏で、苦しんでいる子たちが沢山いることを知って欲しい」「見てるだけで涙が止まりませんでした。お二人がどれだけ心痛めながら介抱してくださってるか…」「本当に、この子を救っていただきありがとうございます。この子には、残った犬生を幸せに過ごしてもらいたいと思いました」といった、1,500件を超えるコメントがよせられました。
YouTubeチャンネル「にゃんちゅうばぁ CatTuber」では、犬猫の預かりやTNRなどの保護活動をしている保護主さんが救ってくれた、たくさんの犬猫の動画を観ることができます。
写真・動画提供:YouTubeチャンネル「にゃんちゅうばぁCatTuber」さま
執筆:Megumi
編集:わんちゃんホンポニュース編集部
※本記事は投稿者さまの許可を得て掲載しております。
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