愛犬は何歳になってもかわいく、愛おしいもの。今回は愛犬に穏やかで幸せな老後を過ごしてもらうために飼い主さんが心がけたいことと、注意点をご紹介します。
毎日してあげたい!老犬が喜ぶこんなこと
1.スキンシップ
シニア期に入ると、目が見えなくなったり耳が遠くなったりする子も多く、家の中で色々なものにぶつかったり飼い主さんの声掛けにも反応が鈍くなる姿を見ると、切ない気持ちになるかもしれません。
ですが、目が見えなくても耳が聞こえなくても、触覚は最後まで残っています。五感が衰えてきた老犬だからこそ、重視したいのがスキンシップです。
見えない聞こえない世界で孤独や不安に陥ってしまっていても、飼い主さんの温かい手の感触や匂いを感じることができれば、わんこは安心することができます。
優しく撫でてあげたり抱っこしてあげるだけでも十分ですが、ついでにおすすめしたいのがマッサージやブラッシング。老いで凝り固まった筋肉をほぐし、パサついてきた被毛にツヤを取り戻してあげましょう。
2.外に連れ出す
足腰が弱ってくるとお散歩に行くのも一苦労。外に出ても歩みが遅く時間がかかったり、中にはすぐに歩くことを拒否するようになってしまったなんて子もいるかもしれません。
でもそんな場合でも、外に連れ出してあげることは重要です。歩けるうちは愛犬のペースに合わせてゆっくり歩き、歩くのが辛そうであればペットカートやスリングに乗せて出かけるのでもかまいません。
おひさまの陽射しを浴びたり外の風に当たるだけでも気持ちが良いものですし、漂ってくるさまざまな匂いを嗅ぐことで脳にも刺激を与えることができます。
3.温かいごはんをあげる
シニア期になるとごはんを食べる量が減ったり、食いつきが悪くなったりすると心配してしまう飼い主さんの多いですよね。生きるためには食べることが欠かせないのはもちろんですし、やはり何歳になっても食べることを楽しんでほしいもの。
シニア期のわんこにおすすめなのが温かいごはんです。ほっこり温かいごはんは胃腸にも優しいですし、香りが立つので嗜好性が高くなり食いつきも良くなります。ドライフードを与えている場合には、温かいスープをかけてあげるのも良いですよ。
無理は禁物!知っておきたい注意点
とはいえ、いつまでも子どものように無邪気でかわいい愛犬が衰えていくのは、やはり辛いこと。愛犬の「老い」を受け止めるのは実は簡単なことではありません。
ですが現実から逃げて、「うちの子はまだまだ若いから大丈夫!」と今までと同じ暮らしを続けることは、結果として愛犬に無理を強いることになります。無理が続けば確実にわんこの体は悲鳴を上げます。
若い頃は何でもなかった段差で怪我をしてしまったり、消化不良で下痢や嘔吐といった体調の異変を起こしてしまうといった事態につながります。ライフステージに合った食事や住環境づくりを意識して、愛犬に無理をさせないことが重要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?他人から見ると、ともすれば「かわいそう」とも思われてしまう老犬ですが、飼い主さんにとっては老いてますます愛しさが募るものです。
いつか訪れるお別れのその瞬間まで愛犬に幸せを感じてもらうため、そしてそのときに飼い主さんが後悔を感じないためにも、今からできることをどんどん取り入れていきたいですね。
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