あす以降、非常に強い勢力で西日本から奄美地方に接近するおそれがある台風10号。西日本を中心に猛烈な風が吹くほか、24時間に500ミリの記録的大雨となるところもあると予想されていて、気象庁が厳重な警戒を呼びかけています。
【動画】台風10号 気象庁など緊急会見「危機感・警戒感高めて」 西日本から奄美地方に接近へ 東海道新幹線29日～31日影響か JR東日本は平常通り運行へ
あす以降、暴風域を伴い、非常に強い勢力となって西日本から奄美地方に接近する見込みの台風10号。気象庁などが厳重な警戒を呼びかけました。
気象庁予報課 立原秀一 主任予報官
「暴風や高波、大雨の影響が長引く恐れがあるということで、警戒感を強めています」
最大瞬間風速は28日に九州南部や奄美で60メートルの猛烈な風が予想されるほか、24時間雨量は28日の午後6時までに九州南部で400ミリとなっています。
さらに翌日29日の午後6時までも、九州南部で500ミリとなっているほか、西日本から東日本の広い範囲で300ミリ以上の記録的な大雨が予想されています。
気象庁予報課 立原秀一 主任予報官
「進路予想、勢力の予想の不確実性が非常に大きくなっています。最新の情報をご活用いただきたい」
影響は交通機関にも。
JR西日本は28日から30日の間に山陽・北陸新幹線などで、JR九州はあす以降、九州新幹線や在来線などに運休や遅れの可能性を発表。
JR東海は東海道新幹線の全線もしくは一部区間で、計画運休などの可能性があるとしていますが、この期間について、台風の進路予報の変化にともない、当初より後ろ倒しの29日から31日に変更すると発表しました。
一方、JR東日本は当初影響が懸念されていた上越・東北など各新幹線について、28日から29日は平常通りの運行予定だとしています。
また、空の便はさきほど、日本航空があすと28日の国内線と国際線あわせて122便の欠航を発表。全日空も28日から29日まで遅れや欠航の可能性があるとしています。
