『飼い主がやってはいけない愛犬への無理強い行為』についてまとめました。やっつけ仕事で愛犬のお世話をしていると、無意識に強要していることがあります。無理強いではなく、配慮のあるお世話をする方法を解説します。
飼い主がやってはいけない愛犬への無理強い行為
愛犬の安全・快適・健康・命を守るため、愛犬が嫌がろうとも、飼い主には、どうしてもやらなければならないお世話があります。
犬として、本来ならば必要のないことも、愛犬の健康状態によっては、飼い主として、どうしてもやらなければならないケアがあります。
愛犬が嫌がることをするのだから、無理強いしていることと同じなのではないかと、罪悪感や申し訳なく思う気持ちがあるかもしれません。
そのような気持ちになってしまったときは、嫌がる愛犬の気持ちを理解することができているか、できる限りの配慮のある行為なのか、考えることができるだけでも十分だと思います。
無理強い行為は、愛犬に不信感や恐怖心を植え付けることがあります。愛犬の心に傷を負わせてしまうことがあります。人を怖がり、社会に適合できなくなってしまうことがあります。
愛犬が嫌がることをしなければならないとき、どのようにすれば無理強い行為ではなくなるのか、ぜひ一緒に考えてみましょう。
1.リードを強く引いて無理やり歩かせること
お散歩を嫌がり、歩きたがらない愛犬のリードを強く引いて無理やり歩かせることは、無理強い行為に当たります。
リードを強く引くと、犬が首や喉や気管を痛めてしまうことがあります。圧迫によって気管が潰れてしまうと、元には戻りません。
犬の体と心の健康とバランスを保つため、お散歩は必要不可欠なものです。どうしてもお散歩に連れて行かなければ!と、意地になってしまうこともあるかと思います。
愛犬が歩きたがらない理由は何でしょうか。人や犬が怖い、車やバイクが怖い、外の物音が怖いなど、まだお散歩することに慣れていないのではないでしょうか。
犬にだって、気分が乗らない日があります。体調が悪い日だってあります。家の中でゴロゴロして過ごしたい日があります。たまにはお散歩や運動をお休みする日があっても大丈夫です。
2.体を押さえ付けて無理やりシャンプーすること
シャンプーを嫌がる犬は多いですよね。逃げ回ったり、暴れたり、飼い主の手を噛んでしまうなどすることがあるかもしれません。
だからと言って、体を押さえ付けて無理やりシャンプーすることは、無理強い行為に当たります。
家族で協力し、ひとりが愛犬の体を押さえ付け、もうひとりがシャンプーをする…。こんな方法で愛犬の体を洗っていませんか?
犬にも月1回程度のシャンプーが必要ですが、毎日のブラッシングをすること、付着した排泄物をこまめにキレイにすることなど、日頃のケアを怠らなければ、意外と汚れません。
我が家の愛犬たちは老犬なので、気温や体調によっては、シャンプーをする頻度が2カ月に1回、3カ月に1回のときもあります。
飼い主ではどうしても大暴れしてしまうというときは、シャンプーのみ、トリミングサロンでお願いする方法も検討してみてくださいね。
3.マズルを強く掴んで歯磨きをすること
シャンプー以上に嫌がるのが歯磨きです。歯石をためるとひどい口臭の原因にもなりますし、痛みを感じたり、ごはんが上手く食べられなくなったりすることがあります。
しかし、マズルを強く掴んで歯磨きをすることは、無理強い行為に当たります。
犬は我慢強い動物です。歯磨きも、しばらくはジッと我慢してくれているのではないでしょうか。一度に全ての歯を磨こうとしなくても大丈夫です。
犬の口の中では、ごはんを食べてから6時間程度で歯の表面に歯垢がつきます。その歯垢は、2日~3日で石灰化し、歯石となります。ということは、2日~3日かけて全ての歯を磨き終えることができれば、歯石になりにくいということです。
最も嫌がるのが奥歯を磨くことです。歯磨きをされる犬も、歯磨きをする飼い主も大変かと思いますが、無理強いはせず、愛犬が我慢していられる時間内で磨ける分だけでも磨いてみましょう。
まとめ
飼い主がやってはいけない愛犬への無理強い行為を3つ解説しました。
- リードを強く引いて無理やり歩かせること
- 体を押さえ付けて無理やりシャンプーすること
- マズルを強く掴んで歯磨きをすること
愛犬の嫌がるお世話をしなければならないとき、私は、「○○しようね」「○○お願いします」「○○してもいい?」などと、声をかけるようにしています。
犬にも飼い主に気持ちはよく理解できます。愛犬を理解する気持ちと配慮があれば、受け入れてくれると思います。
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