留守番が苦手な犬は多いですが、中には特段苦手意識が強い犬がいます。このような特に留守番が苦手な犬にはどのような特徴が見られるのでしょうか。今回はその特徴や克服させる方法、飼い主が外出時に注意すべきことなどを紹介します。
『留守番が苦手な犬』に見られる特徴3選
ひとりで留守番することに苦手意識を持つ犬は少なくありません。しかし、一般的には落ち着いて留守番できている犬が多いですよね。では、留守番が特に苦手で寂しさのあまり吠えたり問題行動を起こしてしまう犬には、どのような特徴が見られるのでしょうか。
1.飼い主と一緒にいる時間が長い
普段、飼い主や家族の誰かが家にいるなど、誰かと常に一緒にいる環境で育ってきた犬や、飼い主と一緒に過ごしている時間が他の犬に比べて長い犬は、そもそもひとりぼっちになることに慣れていません。
そのため、突然「留守番していてね」とひとりぼっちにさせられてしまうと、強い不安や恐怖を感じ、留守番に対して必要以上に苦手意識を持ってしまうのです。
普段から飼い主と常に一緒にいる場合、気づかぬ間に分離不安を発症している恐れもあります。飼い主の姿が見えなくなるだけで強いストレスを感じてしまうので気をつけましょう。
2.留守番中に怖い経験をした過去がある
過去に留守番していた時、怖い経験をしたことがある犬は留守番に対してトラウマにも似た強い不安を感じていることが多いです。
犬にとっての怖い経験はさまざまです。留守番中に大きな雷の音が聞こえたり、飼い主の帰宅がいつもより遅くなり、真っ暗な部屋でひとりぼっちになってしまったりと、犬によって恐怖を感じるレベルや対象は異なります。
もしも過去にこのような経験をしている場合は、愛犬が留守番に対してトラウマに似た不安を抱いている可能性があるので、トラウマを克服したり、安心して過ごせる環境を整えてあげましょう。
3.普段から飼い主に対する甘え欲求が強い
日頃から飼い主に対して甘えんぼうな態度をとっている犬は、他の犬に比べても「飼い主と離れたくない」という欲求が強い傾向にあります。
そのため、飼い主と離れなければいけない留守番は大の苦手。外出の気配を察知すると、飼い主の後ろをウロウロとついて回ったり、落ち着きのない様子で部屋を行ったり来たりしたり、ドアの前で待機して外出を阻止しようとする犬もいます。
甘えんぼうな犬は、接し方を間違えると分離不安に一直線に進んでしまうリスクも高いです。適度な距離感をとることを意識しながらコミュニケーションを図りましょう。
犬を留守番させるときに飼い主が注意すべきこと
犬を留守番させるときは、「これからひとりぼっちになってしまう」という不安な気持ちを昂らせないよう注意しなければいけません。
- 外出前に「行ってきます」と声をかけない
- 外出前のルーティンを毎回同じにしない
- 愛犬にとって快適な留守番環境を整えてあげる
まずはこの3点を守ってください。飼い主さんの多くが「行ってくるね」と声をかけがちですが、これは愛犬に『留守番』をより強く知らしめてしまうため、無言で何事もないように出ていくのが最適です。
また、犬は飼い主をよく観察しているので、外出前の行動が毎回同じでは、その行動パターンを学習してしまいます。こちらも注意してあげましょう。
留守番が苦手な犬に克服してもらう方法
次に、留守番が苦手な犬に克服してもらう方法です。飼い主と離れることに不安を感じている犬が多いので、飼い主と離れている間、気を紛らわせる過ごし方ができるよう配慮してあげることが克服につながります。
- ひとり遊びできるおもちゃを用意する
- 普段からひとりで過ごす時間を設けて愛犬なりの過ごし方を学んでもらう
- 留守番前に散歩などで体力を消耗させて、昼寝の時間に当てさせる
- 外の音が聞こえにくいよう対策を講じる(寝床の設置場所や防音シートを窓に貼るなど)
犬の多くは、飼い主のいない時間をひとり遊びや昼寝で過ごしています。この過ごし方を学んでもらうことで、留守番に対する過剰な不安を克服することができるでしょう。
まとめ
いかがでしたか。留守番が苦手な犬は、日頃から飼い主さんにべったりな傾向が強いです。飼い主さんが在宅中でもお互いにひとりで過ごす時間を作るなど、普段の関わり方から見直してみましょう。
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