犬の『ヒゲ』絶対NG行為4選 切っても大丈夫?起こりがちなトラブルまで

2024-11-08 20:20

犬のヒゲは、感覚器としての役割を持っています。そのヒゲにNG行為をして、愛犬に不快感や痛みなどを与えていませんか?この記事では、犬のヒゲへの絶対NG行為のほか、犬のヒゲの役割や起こりがちなトラブルについてご紹介します。

犬のヒゲの役割は?

柴犬の口周りのアップ

犬のヒゲは、体を覆っている被毛よりも太く、皮膚の奥深くから生えており、ヒゲの根元には血管や神経が通っています。『触毛』とも呼ばれる犬のヒゲは感覚器のひとつで、空気の流れや障害物などを感知したり、平衡感覚を保ったりする役割を持っています。

しかし、犬は嗅覚や聴覚が発達しており、猫ほどヒゲに重要性はありません。そのため、若くて健康な犬であれば、ヒゲを切っても日常生活に支障はないとされています。

犬のヒゲに絶対NGな行為は?

ポメラニアンのアップ

犬のヒゲには、やってはいけない絶対NG行為があります。うっかりそのNG行為をやってしまうと、犬に不便や不快感、さらには痛みを与えたりする可能性があるので注意が必要です。以下では、犬のヒゲに絶対NGな行為を4つご紹介します。

1.老犬のヒゲをむやみに切る

前述の通り、若くて健康な犬のヒゲは切っても支障がないとされています。しかし、老犬のヒゲをむやみに切るのは避けるべきです。なぜなら、老犬になると視覚や聴覚の機能が衰えますが、感覚器であるヒゲがそれらの機能を補ってくれるからです。

老犬のヒゲをむやみに切ってしまうと、生活に支障をきたす可能性があるので注意しましょう。

2.引っ張る

犬のヒゲの根元には、神経が集中しています。そのため、ヒゲを引っ張られると、不快や痛みを感じます。犬のヒゲを引っ張るのは避けましょう。

軽い気持ちで何度も愛犬のヒゲを引っ張っていると、飼い主を警戒するようになり、信頼関係に悪影響を及ぼす可能性があります。

3.抜く

もちろん、犬のヒゲを抜くのは絶対にNGです。ヒゲを強く引っ張って抜いてしまうと、犬は強い痛みを感じるだけでなく、出血することもあります。また、無理にヒゲを抜くことで、皮膚に炎症などのトラブルを引き起こす可能性もあります。

4.むやみに触る

犬にとってヒゲは、非常に敏感な部分です。そのため、ヒゲを触られると、犬は不快やストレスを感じることが多いです。特に、犬が寝ているときやリラックスしているときなどに突然触ると、びっくりさせてしまうこともあります。

つい触りたくなってしまう愛犬のヒゲですが、むやみに触るのはやめましょう。

犬のヒゲに起こりがちなトラブルは?

黒いラブラドールレトリーバーの横顔

気を付けながら生活していても、犬のヒゲにトラブルが起きることもあります。では、具体的にどのような問題が生じやすいのでしょうか?ここでは、犬のヒゲに起こりがちなトラブルを3つご紹介します。

1.抜ける

愛犬のヒゲが床に落ちているのを見つけたことがある飼い主もいるのではないでしょうか。犬のヒゲも被毛と同様、周期的に生え変わります。そのため、少しずつ抜けていくのは自然なことで、特に問題はありません。

ただし一気にたくさんヒゲが抜けたり、あまりにも頻繁に抜ける場合は注意が必要です。ニキビダニ症などの皮膚病が隠れている可能性があるため、動物病院を受診しましょう。

2.枝毛になる

犬のヒゲに枝毛ができることがあります。これは、後ろ足で顔を掻いたときにヒゲが折れたり、ちぎれたりすることが主な原因です。数本のヒゲが枝毛になっていても心配はいりません。

しかし、たくさん枝毛が見られる場合は、皮膚炎などが原因で頻繁に顔を掻いている可能性があります。犬を注意深く観察してみて、頻繁に顔を掻いている様子があれば、動物病院を受診しましょう。

3.白くなる

黒や茶色だった愛犬のヒゲが白く変色すると、飼い主は心配になるかもしれません。しかし、年齢を重ねるにつれてそうなるのは老化現象であり、特に心配する必要はないです。白いヒゲが気になるからといって、抜くのはやめましょう。

老犬のヒゲは、白くなるだけでなく、細くなったり、短くなったりもします。

もし、まだ若いのにヒゲが白く変色する場合は、栄養不足やストレスが考えられます。食事内容や生活環境を見直しましょう。

まとめ

犬のヒゲのアップ

犬のヒゲは感覚器のひとつであり、非常に敏感な部分です。そのため、引っ張ったり抜いたりするなどの絶対NG行為は避けるように注意しましょう。

また、犬のヒゲには「抜ける」「枝毛になる」「白くなる」といったトラブルが起こりがちです。あまり心配いらないことも多いですが、気になる場合は、一度動物病院を受診することをおすすめします。

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