「かわいい子には旅をさせよ」とはどんな意味?その類義語や対義語は?

2024-12-17 14:30

かわいい子にはあえて過酷な旅を経験させるべきという意味のことわざ、それが「かわいい子には旅をさせよ」です。

この言葉は「かわいい子には旅をさせて良い思い出を作ってあげよう」という意味で勘違いされることもあるため、注意が必要です。

今回はそんな「かわいい子には旅をさせよ」について解説します。

「かわいい子には旅をさせよ」とは

ここでは「かわいい子には旅をさせよ」の意味を解説します。

「かわいい子には旅をさせよ」の意味

「かわいい子には旅をさせよ」は、子供がかわいいなら甘やかすのではなく世の中の辛さを経験させたほうが良いということの例えです。

厳しい経験は成長に繋がるため、かわいい子にはあえて苦しい経験をさせるべきであるという教訓とされています。

現代では旅を世間と捉えて、世の中の様々なことを経験させるべきだという意味でも使用されます。

「かわいい子には旅をさせよ」の成り立ち

「かわいい子には旅をさせよ」は「旅=過酷」という認識から生まれた言葉です。

今でこそ海外旅行も国内旅行も快適に過ごせることから「旅=バカンス」というイメージが定着していますが、昔は旅といえば修行に近いものを指していました。

実際に電車やバスがない時代に全国各地を旅するのは過酷そのもの。
中には旅先でトラブルに巻き込まれることもあったでしょう。

しかし、過酷な旅を経験すればするほど成長につながるわけです。

転じて、かわいい子ほど過酷な旅を経験させるべきだという教訓として「かわいい子には旅をさせよ」という言葉が生まれたとされています。

「かわいい子には旅をさせよ」の用い方・例文

「かわいい子には旅をさせよ」は愛しい我が子にこそ過酷な旅をさせるべきだという場面で使用します。

・例文1:我が子がかわいいからと言って甘やかしてばかりでは成長しない。むしろかわいい子には旅をさせよ。

・例文2:彼女は昔から箱入り娘として育てられたこともあって1人では何もできない。やはりかわいい子には旅をさせるべきである。

・例文3:彼はかわいい子には旅をさせよと言わんばかりに英才教育を受けてきた。その甲斐もあって今では立派に独り立ちしている。

このように「かわいい子には旅をさせよ」には、あえてかわいい子に厳しい体験や苦しい体験をさせるべきだという思いが込められています。

かわいい子には旅をさせて良い思い出を作ってあげようという意味はないので、その点は誤用に注意しておきたいです。

「かわいい子には旅をさせよ」の類義語

ここからは「かわいい子には旅をさせよ」の類義語を紹介します。

獅子の子落とし

「獅子の子落とし」は、自身の子に苦難を与えて器量を試すことの例えです。

日本では古くから「獅子は自分の子を谷に投げ落とし、崖をよじ登ってきた強い子だけを育てる」と言われてきました。

転じて、あえて子供に苦難の道を歩ませることでその器量を試すということを指すようになったとされています。

その点が「かわいい子には旅をさせよ」と似ているのではないでしょうか。

憎まれっ子世に憚る

「憎まれっ子世に憚る」は、他人に嫌われるくらいの方がかえって世に出た後に幅を利かせることができるものであるという例えです。

親に憎まれているかのように育てられた子ほど、逞しく世の中を渡っていくことができるという意味でも使用されます。

その点が「かわいい子には旅をさせよ」に通ずるのではないでしょうか。

「かわいい子には旅をさせよ」の対義語

ここからは「かわいい子には旅をさせよ」の対義語を紹介します。

乳母日傘

「乳母日傘」は、子供を必要以上に過保護に育てることを意味します。

特に幼児に対して過度な愛情を注いでいるような様子を指します。
要は子供を溺愛している様子を表現した四字熟語です。

その点が「かわいい子には旅をさせよ」と相反すると言えるでしょう。

舐犢の愛

「舐犢の愛」は、親がただただ子供を溺愛することを意味します。

ここでの「舐犢」は親牛が犢(子牛)を舐めることを意味しており、深い愛を注いでいる様子を表現したものとなっています。

その点が「かわいい子には旅をさせよ」の反対と言えるでしょう。

まとめ

「かわいい子には旅をさせよ」はかわいい子ほど過酷な旅を経験させるべきであるということを意味することわざです。

現代の旅行といえば楽しい思い出を作るものという認識ですが、昔の旅は大変過酷なものだったとされています。

そんな過酷な旅は成長につながることから、昔の人は「かわいい子には旅をさせよ」と言ったわけです。

ぜひ、みなさんもかわいい子にほど旅を経験させてみてはいかがでしょうか?

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