『犬がお漏らしをしてしまう原因』についてまとめました。お漏らしをした愛犬を叱っていませんか?叱っても解決できていないのではないでしょうか。愛犬がお漏らしをしたときに。飼い主にできることを解説します。
犬がお漏らしをしてしまう原因
1.興奮して出てしまった
犬がお漏らしをしてしまう原因として、興奮して出てしまった、ということがあります。
いわゆる“うれしょん”です。嬉しさと興奮のあまり、体全体の筋肉が緩んでしまうことがお漏らしの原因だと思われます。
おしっこが出てしまいそうになることを、コントロールすることが難しいのでしょう。
うれしょんは叱っても治りません。トイレトレーニングが完璧な犬でも、うれしょんは止めることができません。
マナーベルトやマナーパンツを履かせ、漏れてしまわないための対策をすると良いでしょう。
2.お水をたくさん飲んだ
お水をたくさん飲むと、犬がお漏らしをしてしまう原因になることがあります。
お外でなければトイレをすることができない犬によく起こります。お外に連れて行ってもらえる回数やタイミングが、飼い主によって決められており、自由に排泄をすることができないためです。
いつものお散歩の時間までおしっこを我慢することができず、お漏らしをしてしまいます。
いつもよりお水を飲む量が多いときは、おしっこに連れて行く回数も増やすようにすることで、お漏らしを回避しましょう。
3.高齢による尿漏れ
高齢の犬がお漏らしをしてしまう原因は、機能が衰えることによる尿漏れです。
尿道には、尿道括約筋という筋肉が存在し、その筋肉の締め付けによって、おしっこが外に出ないように閉められています。
しかし、尿道括約筋の機能が加齢によって衰えたことで筋肉による締め付けが弱くなると、おしっこが漏れてしまうことがあります。
人間も高齢になると尿漏れの悩みが出るとよく言いますが、犬も同じです。マナーベルト、マナーパンツ、おむつを着用し、漏れてしまわないための対策をすると良いでしょう。
4.手術による後遺症
手術による後遺症が、犬がお漏らしをしてしまう原因になることがあります。
避妊主手術または去勢手術をした犬に対して、20%の確率で排尿に異常が見られるとされています。
お漏らしの症状は、手術から3年経って見られることが多いとされています。
メス犬の場合では、尿道括約筋機能不全による症状である可能性があり、中型犬や大型犬によく見られるタイプです。お漏らしのある犬の3.14%を占めるとされています。
後遺症が原因であるかどうか、治療法や対処法はあるのかどうか、かかりつけの獣医師に相談してみましょう。
5.機能の未発達
子犬がお漏らしをしてしまう原因は、機能が未発達であることです。
尿道には、尿道括約筋という筋肉が存在し、その筋肉の締め付けによって、おしっこが外に出ないように閉められています。
しかし、尿道括約筋の機能が未発達である子犬は、筋肉による締め付けが弱く、不十分であることから、おしっこが漏れてしまうことがあるのです。
こまめにトイレに誘導したり、おむつを着用するなどの対処をするとよいと思います。
6.前立腺肥大
去勢されていない高齢のオス犬がお漏らしをしてしまう原因は、前立腺肥大によるものである可能性があります。
前立腺が大きくなると、膀胱に溜めておくことができるおしっこの量が少なくなります。力んだときにおしっこがポタポタと垂れることがあり、排便をしながらお漏らしをすることがあります。
力んでいないとき、何気ないときにもおしっこがポタポタと垂れることがあれば、獣医師に相談した方がよいでしょう。
7.膀胱炎
犬がお漏らしをしてしまう原因として、膀胱炎を疑うことができます。
膀胱に感染による炎症が起こると、些細な刺激にもお漏らしをしてしまうことがあります。頻繁にトイレに行こうとし、トイレにたどり着くまでに出ちゃった…ということがあります。
お漏らしをするほど、ちゃんとおしっこが出ている間は、膀胱炎であることに気づけないかもしれません。
おしっこを出し切ったにも関わらず、トイレに行っておしっこのポーズをしたり、おしっこに血が混じったりすることで気づくことがあります。
膀胱炎は放っておいても治りません。お漏らしが数日連続して起きているとき、おしっこは出ていないけどトイレに何度も行くときは、獣医師に相談し、尿検査を受けるとよいと思います。
まとめ
犬がお漏らしをしてしまう原因を7つ解説しました。
- 興奮して出てしまった
- お水をたくさん飲んだ
- 高齢による尿漏れ
- 手術による後遺症
- 機能の未発達
- 前立腺肥大
- 膀胱炎
犬のお漏らしの原因を知ると、叱って直ることは絶対にない、ということがお分かりになるのではないでしょうか。お漏らしは、原因を取り除くことで解決しましょう。
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