子犬や高齢の犬だというのは見た目でも簡単にわかりますが、おおよそでも年齢を推測するには知識が必要です。今回は、そんな犬の年齢を見た目から判断する際のポイントを紹介します。
1.歯の状態
歯の生え具合、黄ばみ、汚れ、摩耗の状態を確認することで犬の年齢をある程度推測することが可能です。具体的な見分け方を紹介します。
歯で子犬の月齢を判断する際のポイント
子犬の場合は、歯の生え具合で月齢を推測します。
- 生後2〜4週齢:歯は生えていない
- 生後3〜4週齢:歯が生えはじめる
- 生後4〜6週齢:前歯と小臼歯が生えはじめる
- 生後8週齢:歯が生えそろう
- 生後4〜5か月齢:永久歯に生え変わりはじめる
- 生後7か月齢:永久歯に生えそろう
また子犬か成犬かは歯の本数でも判断することができます。子犬の歯は28本ですが、永久歯は1.5倍の42本になります。
歯で成犬の年齢を推測するポイント
成犬の場合は、黄ばみ、汚れ、摩耗など歯の状態で年齢を推測します。
- 1歳:歯が白くきれい
- 2歳:歯垢の付着が見られるようになる
- 3歳:歯周病の兆候が見られる(黄変、歯茎の炎症、口臭)
- 5歳〜:年齢とともに歯の摩耗欠落腐敗がみられるようになる
10歳以上の高齢になると、歯が抜けたり、歯垢や歯石が溜まっていたり、口臭が気になったりといった症状が見られることが増えていきます。
ただしどれだけ歯のケアをおこなっているかによっても差が生じます。徹底したケアをおこなっている犬は、高齢でも状態が良いことが多いため、年齢の推測が難しくなる場合があるでしょう。
2.目の状態
犬の目は加齢とともに色に変化が生じます。とくに黒目には年齢があらわれやすく、犬の年齢を見分けるポイントです。
たとえば年齢を重ねた犬は、核硬化症や白内障が見られるようになります。とくに核硬化症は年齢を推測するうえで大きな手がかりになります。
若い犬の動向は澄んだ黒色ですが、核硬化症を発症する6〜8歳頃になると、瞳孔の色がわずかに灰色や白っぽくなったり、青みをおびたりします。白内障に似ていますが、視力には影響が見られないのが特徴です。
白内障は、高齢の犬に多い目の病気です。目が白く濁り、視力にも影響します。ただし白内障はすべての高齢犬がかかるわけではありませんし、若い犬でも糖尿病など病気の影響で発症する場合があるため、年齢を推測する際には注意が必要です。
3.被毛や皮膚の状態
犬の被毛は年齢とともに、白い毛が目立つようになり、毛づやや毛量にも変化が見られるようになります。
若い頃はつやつやで豊かな被毛だった犬も、中年期にさしかかる5歳頃になると、ところどころに白い毛が混じるようになります。高齢犬ともなれば体全体に白い毛が見られるようになるほか、ヒゲが白くなる、毛づやが悪くなる、毛の量が減るといった変化が見られるようになるでしょう。
また歳とともに皮膚のハリや弾力が失われ、乾燥しやすくなります。さらに犬によっては体臭がきつくなることもあるようです。
ただし食事や健康状態、毛色によっても被毛や皮膚の状態は変化します。若い犬でも、白い毛が混じったり、毛づやが悪くなったりすることがありますし、毛色が黒い犬は白い毛が目に付きやすい傾向があります。また若くても皮膚にたるみが生じてハリがなくなる場合も。
被毛や皮膚の状態から年齢を推測する際は注意しましょう。
まとめ
犬は老化で行動だけではなく、歯や目、被毛など見た目にも変化があらわれます。
たとえば若い犬の歯は汚れも少なくきれいな状態ですが、老犬は歯垢や歯石が増えて口臭が気になるようになります。さらに瞳孔の色が白っぽく濁ったり、毛づやや皮膚の弾力がなくなったりと若い頃とはあきらかに異なった見た目になるでしょう。
これらの年齢による違いを知っていれば、愛犬の生年月日がはっきりしなくても、おおよその年齢を知ることができます。年齢を知ることができれば、愛犬の適切なケアにもつながります。ぜひ参考にしていただけると幸いです。
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