「犬を飼わなければよかった」そんな声も少なからず聞こえてきます。犬と暮らすのは、楽しいことばかりではありません。言うことを聞いてくれない、お世話が大変、旅行に行けないなど「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまう人もいます。今回は犬を飼って後悔しがちな理由を4つ紹介します。
1.しつけが思うようにできない
犬と快適に暮らすためにも欠かせないのがしつけです。しつけができていないと、吠える、トイレを失敗する、いたずらをするなど飼い主さんにとってはストレスだらけの生活になってしまいますし、思わぬ事故を起こしてしまう可能性もあります。
どんなに賢い犬でも、教えたことを1回で覚えることはありません。犬のしつけには根気と時間が必要だと思っていても気持ちが追いつかず「どうして言うことを聞かないの!」と不満を募らせて爆発してしまうこともあるかもしれません。
どうしてもしつけが思うようにできないときは、飼ったことを後悔する前にドッグトレーナーなどしつけのプロに相談することを検討しましょう。
2.予想以上にお金がかかる
犬と暮らすには思っている以上にたくさんのお金が必要になります。たとえば以下のような費用が必要です。
- ドッグフード
- ベッド
- トイレ用品
- おもちゃ
- トリミング
- 医療費
- 健康診断ワクチン接種フィラリア予防など
大まかに見積もっても、これだけの費用が必要になります。このほかにも人によっては、ペットホテル代やペットシッター代、キャリーバッグ代などもかかるでしょう。
犬種や大きさによっても飼育費用は異なりますが、犬の一生でかかる飼育費用は300万円以上とも言われています。はじめて犬を飼う人の多くは「そんなにかかるの?」と驚くのではないでしょうか。
当然、その分だけ自分にかけられるお金が減ることにもなります。後悔しないためにも事前にしっかりとシミュレーションしておく必要があるでしょう。
3.老犬の介護が大変
老犬の介護の大変さは個体差がありますし、実際に経験をしてみないとわからないことだらけかもしれません。
最後まで自分の足で歩き、ごはんを食べるという犬がいる一方で、24時間目が離せない状況になったり、毎月高額の医療費がかかったりする可能性もあります。寝たきりになれば、自力で排泄ができなくなり垂れ流し状態になる場合も。
どんなに愛情があったとしても、そのような状態になれば後悔することになるかもしれません。
私も2匹の愛犬を看取った経験があります。飼ったことを後悔はしませんでしたが、予想していた以上に介護は大変でした。
介護で後悔しないためには、蓄えや環境を整えることも大切ですが、家族の協力がなにより重要になります。愛犬が元気なうちから介護について話し合い、準備をしておくようにしましょう。
4.自由時間が減る・行動に制限がかかる
犬と暮らすということは、子供が1人増えるということでもあります。休日に自由に出かけたり、旅行を楽しんだり、自分のためにお金を使ったりといったことに制限がかかることになるでしょう。
また仕事の出張や転勤なども難しくなる場合もあるかもしれません。
さらに散歩や遊び、食事の準備、トイレの掃除など毎日の生活のなかでも愛犬のため時間を割く必要があります。
犬と暮らすことで自由に使える時間が減ったり、行動に制限がかかったりする場面は確実に増えます。そんなときに「こんなはずでは…」と感じてしまう飼い主も少なからずいるのが現実です。
愛犬のためにどこまで時間を割けるのか、どれだけ優先できるのかをよく検討してからお迎えするようにしましょう。
まとめ
犬と暮らすのは楽しいです。しかしその一方で、出費が増える、自由な時間が減る、行動に制限がかかるなど大変なことも同じくらい増えると言っても過言ではありません。
犬に限らず動物を迎えるということは、その動物の一生に責任を持つということでもあります。
「犬を飼いたいな」と思ったら、犬と暮らす大変さにも目を向けて、生涯面倒を見ることができるのか、後悔しないかよく検討しましょう。
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