犬が電柱の匂いを嗅いでいる理由2つ　起こりうるリスクや飼い主ができる対処法まで解説

犬が散歩中に電柱の匂いを嗅ぐことは、よくあることだと思います。この記事では、犬が電柱の匂いを嗅いでいる理由やそこに潜むリスク、気をつけておくべきことを詳しく解説します。

犬が電柱の匂いを嗅いでいる理由

犬が電柱の匂いを嗅ぐことを、不思議に思ったりやめて欲しいと思ったりしている飼い主さんもいるかもしれません。
まずは、なぜ犬が電柱の匂いを嗅いでいるのか、その理由や心理を理解してあげましょう。

地域の情報収集

犬にとって、匂いは大切な情報源です。優れた嗅覚で匂いを嗅ぎ分けて、そこから様々な情報を得ていると考えられています。

犬がお互いのお尻の匂いを嗅ぎ合って、挨拶をすることは広く知られていると思います。
肛門付近から発せられる匂いを嗅ぐことで、相手の素性や健康状態を知ることができるため、初めて会う犬はもちろん、親しい関係性の犬であっても匂いを交換して挨拶をするのです。

電柱に排泄をする犬は多いため、電柱に残る排泄物の匂いを嗅いで「今日は誰がこの道を通った」「誰は元気にしている」などといった情報を得ています。

人間が地域の掲示板や新聞を読むように、犬は電柱の匂いをたどることでその周囲の情報を把握しているのだと思います。

縄張りの見回り

犬が縄張りを主張するための“マーキング”をすることがあることは、多くの飼い主さんが知っているでしょう。

電柱は日常的に通りかかる機会が多い場所にあり、動くことがないため、縄張りを示すためのマーキング場所として使われることが多くあります。

そのため、いつも同じ電柱の匂いを嗅いだり、匂いを嗅いだあとにおしっこをかけたりする犬はたくさんいます。

これは自分の縄張りに誰が入っているかということを把握しようとしたり、改めて自分の縄張りであることを主張し直していたりすることが考えられます。

ちなみに、「縄張り」とは言っても、必ずしも“自分だけの領地”“誰にも入らせたくない場所”といった意識を犬が持っているわけではありません。

単純に自分がよく行く場所に自分の匂いをつけることで、“慣れ親しんだ場所”としての安心感を持てるようにしていることも多いようです。

匂い嗅ぎのリスクと適切な対処法

犬にとって電柱の匂い嗅ぎは大切なことです。しかし、匂い嗅ぎにはいくつかのリスクがあるため、それを理解し、トラブルを起こる前に適切な対応を取るようにしましょう。

起こりうるリスク

犬が電柱の匂いを嗅ぐのは、ほとんどの場合、他の犬の情報を得ようとしているからだと考えられています。

つまり、他の犬の排泄物の匂いを嗅いでいることになり、それによって雑菌や病原体に接触する可能性があるのです。

排泄物には様々な菌が含まれていて、尿が乾燥したりうんちを取り除いたりしたあとも、それらが残ってしまうことは少なくありません。

そのため、あまりにも鼻を近づけすぎたり、おしっこを舐めてしまったりすると、思わぬ病気を招く恐れがあります。

また、同じ場所の電柱を毎回嗅いでいる場合、縄張り意識を持っていることが考えられます。あまりにも強く縄張り意識を持ってしまうと、他の犬に吠えかかったり喧嘩をしかけたりといったトラブルを起こすこともあります。

飼い主ができる対処法

犬が電柱の匂いを嗅ぐことは決して悪いことではありませんが、病気やトラブルのリスクも考えられるため、あまり好き放題にさせていいことでもないでしょう。

特に、散歩中は犬があちこち好きな場所に行くのについていくのではなく、できるだけ飼い主さんの誘導で歩く場所を決めるようにしましょう。それは、良好な関係性作りや事故の予防にも役立つので、ぜひ意識してください。

また、犬が電柱の匂いを嗅ごうとしているときは、排泄物によって濡れていないか、汚物がついていないかといったことも、念のため確認しておくようにしましょう。

まとめ

犬にとって電柱の匂いを嗅いで様々な情報を集めることは、とても楽しいことであり、大切なことでもあります。

しかし、そこには病気やトラブルといった問題を引き起こすリスクも隠れているので、愛犬の様子をしっかり観察しながら、適切な対応をするようにしましょう。

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