犬で一番多い『死亡原因』とは?病気を早期発見する方法や予防策まで

2025-03-22 20:20

犬の死亡原因の半数以上を占めているとも言われている、死亡原因1位の病気を知っていますか?今回は、犬の死亡原因について、死亡原因1位のあの病気を早期発見するためにできること、予防策について紹介します。早期発見、早期治療につなげるためにもぜひ知っておきましょう。

犬の死亡原因ワースト1位の病気は?

病気で寝ている犬

犬の死亡原因のワースト5は、以下となります。

1位:ガン
2位:心臓病
3位:腎不全
4位:てんかん発作
5位:肝臓病

犬の死亡原因として最も多いのは「ガン」です。犬の死亡原因の54%を占めており、2位の心臓病は17%、3位の腎不全は7%ですから圧倒的に多いことがわかります。

犬も人間と同じく、高齢になるとガンのリスクが上がります。平均寿命が伸びたことが原因だと考えられています。

また突然死では、留守番中の熱中症が増えています。そのほか低血糖や急性中毒、誤飲やフィラリア症などが突然死の原因になり得ます。

犬のガンとは

診察中の犬

犬の死亡原因1位はガンですが、ではガンとはどのような病気なのでしょうか。

ガンとは、細胞の異常な増殖が原因で腫れやしこりが形成される状態で、体のさまざまな部位に発生します。6歳以上の犬で発生率が高くなり、加齢とともに発生リスクが高くなる傾向です。

犬に多いガンには以下のものがあります。

  • 肥満細胞腫
  • 乳ガン
  • リンパ腫

肥満細胞腫は犬では一般的なガンで、皮膚ガンのひとつです。また乳ガンは避妊手術をしていない犬に多く見られます。リンパ腫は血液のガンで全身の疾患となります。

ガンが疑われる症状としては、しこりの発生、食欲不振、体重減少、元気の低下などがあげられます。これらの症状が見られた場合は、速やかに動物病院を受診しましょう。

ガンの早期発見のためにできること

聴診器を装着している犬

ガンの早期発見は予後にも大きく影響します。

ガンの早期発見のためには、愛犬と遊ぶ際に体に触れて、皮膚や体にしこりがないか確認することを習慣にすると良いでしょう。

しこりを見つけた場合は、大きさ、形、大きくなるスピードに注意しましょう。大きさが1cm以上で、形がいびつ、徐々に大きくなっている場合は、悪性腫瘍の可能性があります。早めに獣医師に相談してください。

また病気の早期発見のためには、犬も人間と同じように、定期的な健康診断を受けることが重要です。7歳までは最低でも年1回、シニア期と呼ばれる7歳以降は年2回の健康診断が推奨されています。

犬のガンを予防する方法とは

散歩をする犬

犬のガンと生活習慣の関連性についてはまだまだ十分に研究されていないと言われています。

その一方で、散歩の長い犬はガンの発症率が低いという報告もあります。またストレスが多い犬は、免疫力が低下してガンの原因になるとも言われています。このようなことから、適度な運動と、ストレスを溜めない生活が予防につながる可能性があります。

また前立腺ガンや子宮ガンは去勢手術・避妊手術をおこなうことで予防ができると言われています。犬に多い乳ガンも発情前の避妊手術で予防ができると言われています。

さらに人間と同じく受動喫煙はガンの発生リスクを高めると言われています。犬のいる場所では、喫煙は控えるようにしましょう。

まとめ

お座りしている老犬

犬の死亡原因で最も多い病気はガンです。

犬のガンも人間と同じく、早期発見・早期治療で助かる可能性が高くなります。飼い主さんは、日々のスキンシップを通じて体に異常がないか確認することを習慣にしましょう。もし気になるしこりを発見した場合は、動物病院への受診をおすすめします。

また定期的に健康診断を受けることで、ガンの早期発見につながる可能性があります。とくに高齢になればガン以外にもさまざまな病気のリスクが高くなります。愛犬の健康を守るためにも定期的に健康診断を受けるようにしましょう。

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