犬の外耳炎について|注意すべき症状や発症のメカニズム、予防法まで【獣医が解説】

2025-03-25 17:20

大切な家族である愛犬。その健康を脅かす病気の一つが外耳炎です。実は、これは犬にとってとても身近な病気なのです。特に、かわいらしい垂れ耳の犬種に多く見られます。では、具体的にどんな病気なのでしょうか?獣医師が解説いたします。

愛犬の耳の健康を守ろう:外耳炎について知っておきたいこと

犬の耳

外耳炎とは

外耳炎は、耳の入り口から鼓膜までの部分(耳道)に起こる炎症です。犬の耳道はL字型をしており、これは人間とは異なる特徴的な構造です。この形状が時として、湿気や異物が溜まりやすい環境を作ってしまいます。

こんな症状に要注意!

耳を掻く犬

愛犬が以下のような行動を見せたら、外耳炎を疑ってみましょう

  • 耳を頻繁に掻く、または振る
  • 耳から異常な分泌物(膿や過剰な耳垢)が出る
  • 耳が赤く腫れている
  • 耳を触られるのを嫌がる

これらの症状は、愛犬からのSOSサインです。早期発見・早期治療が、愛犬の苦痛を最小限に抑える鍵となります。

放置すると中耳炎に進行する可能性もあり、中耳炎・内耳炎に発展してしまうと聴力が戻らなくなる可能性も出てきます。

ご愛犬の様子がいつもと違うと感じたら、すぐに動物病院での診察をお勧めします。適切な治療で、愛犬は再び快適な毎日を過ごせるようになります。

知っておきたい!外耳炎が起こるメカニズム

耳を診察される犬1

外耳炎の発症には、実は複雑な要因が絡み合っています。獣医療の世界では、これを「PSPP分類」という4つの要素で整理しています。この分類を理解することで、予防や治療がより効果的になります。

直接的な引き金となる「主因(Primary causes)」

  • アレルギー反応:食物やダニなどによるアレルギー。アトピー性皮膚炎や食物アレルギーなど
  • 寄生虫症:耳ダニや毛包虫の寄生増殖
  • 免疫疾患:自分の免疫が誤って自分自身を攻撃してしまう稀な病気。通常、耳だけでなく皮膚にも症状が出たり、体調に影響が出る場合があります
  • その他:異物の混入

症状を悪化させる「副因(Secondary causes)」

  • 耳の中の常在細菌叢の乱れ、悪玉菌の増殖感染
  • 体質に合わない薬の使用
  • 不適切な耳掃除    

→主因によって始まった炎症は、上記のような要因によってさらに悪化することがあります。

なかなか治らない原因「持続因子(Perpetuating factors)」

  • 耳道内の環境:耳の中の皮脂腺汗腺の増殖や鼓膜の変化
  • 中耳炎

なりやすい体質「素因(Predisposing factors)」

  • 垂れ耳の犬種
  • 耳道が狭い犬種

これらの要因を理解することで、より効果的な予防と治療が可能になります。例えば、垂れ耳の犬の場合は定期的な耳のケアを心がけ、アレルギー体質の犬はアレルゲンとなる物質を避けるなど、それぞれの犬に合わせた対策を取ることができます。

外耳炎の治療と予防:愛犬のために知っておきたいこと

耳を診察される犬2

外耳炎の治療は、まず「クリーニング」から始まります。動物病院で獣医師が専門的な技術を用いて、耳の中に溜まった汚れや分泌物を丁寧に取り除きます。その後、炎症を抑え、細菌の増殖を防ぐための点耳薬による治療へと進みます。

適切なクリーニングが行われない場合、耳の中に入れた点耳薬の効果が最大限発揮されず、なかなか治らない原因となってしまいます。

多くの場合、このような基本的な治療で症状は改善します。しかし、ここで終わりではありません。再発を防ぐためには、もう一歩踏み込んだケアが必要です。

外耳炎が繰り返し起こる場合、その根本的な原因を突き止めて対処することが重要です:

  • アレルギーが原因の場合 → アレルギー管理をしっかり行い、アレルゲンを特定回避
  • 耳ダニや感染症が原因の場合 → 徹底的な駆虫治療や抗菌治療を実施
  • 耳の構造に問題がある場合 → 獣医師と相談しながら、愛犬に合った管理方法を見つける

また、湿気の多い夏は、外耳炎の大敵。高温多湿な環境は、耳の中の常在細菌や常在マラセチアが増殖しやすい格好の温床となります。一度治療が終わっても、以下のポイントに気を付けましょう:

  • 定期的な耳のチェック
  • 清潔な耳道の維持:獣医師に教わった正しい耳掃除の実施
  • 継続的なケア習慣の確立
  • 異常を感じたら早めの受診

このように、外耳炎の治療は、単に症状を改善するだけでなく、その後の継続的なケアまでが重要です。愛犬のために、根気強く取り組んでいきましょう。

まとめ

リラックスする犬

外耳炎は犬にとって一般的な病気であり、主因の治療と管理が再発防止に繋がります。耳掃除や点耳薬で治療できますが、繰り返し発症する場合は原因に対処することが重要です。

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