自分らしさってなんだろう?小学生が“名刺づくり”で見つけたヒント

2025-03-31 18:00

「自分だけの名刺って、どんなものだと思いますか?」
そんな問いかけから始まったのは、大人が普段使う“名刺”をテーマにした、ちょっとユニークな子ども向けのお仕事体験イベントです。しかもただ名前を書くだけではありません。自分の“得意なこと”や“好きなもの”、“どんなふうに人に伝えたいか”を考えて、それを一枚のカードに込める——まさに、自分を伝える“名刺づくり”にチャレンジする時間なのです。

主催したのは、マーケティング会社「ワンソード」。このイベントは子どもたちに、マーケティングの基本でもある「自分らしさをどう表現するか」を体験してもらうことを目的に開かれました。とはいえ、堅苦しいものではなく、参加したのは小学4年生から6年生までの子どもたち。みんな楽しみながら、自分を見つめるというちょっぴり不思議で素敵な時間を過ごしました。

最近は「自己表現の大切さ」や「自分らしさを発信する力」が注目されていますが、こうした感覚を小学生のうちから自然に体験できるのは、なんだか新しい学びのカタチのようにも思えます。しかもそこにあるのは“楽しさ”が中心。勉強や習い事とは少し違った、この“遊びと学びの間”のような空間に、ちょっとワクワクさせられました。

なぜ子どもたちに“名刺づくり”を?

このワークショップは、「自分の特徴や長所を見つけて、それを自分らしく伝えること」をテーマに、小学生を対象に開かれました。主催したのは、企業やサービスの魅力を引き出すことを専門とするマーケティング会社。普段は大人向けに仕事をしている彼らが、今度は子どもたちの「自分を伝える力」を育てる場として、名刺づくりというちょっと意外な切り口を用意したのが印象的です。

名刺といえば大人のものというイメージがありますが、そのフォーマットを借りて、自分をどう紹介するかを考えることで、子どもたちは“自分ってどんな人?”と向き合う機会を得ます。「何が得意?」「どんなことが好き?」「人にどう伝えたい?」といった問いを通して、自分らしさに気づくきっかけになったようです。

マーケティングの手法をそのまま教えるのではなく、あくまで子どもたちの感性やことばを大切にしながら、“表現すること”の面白さを体験してもらう。そのスタンスが、このワークショップを子どもたちにとって親しみやすいものにしていた印象です。

どんな体験だったの?名刺ができるまでの5ステップ

ワークショップ当日は、名刺づくりをゴールに、5つのステップを順番に体験していく流れになっていました。それぞれの工程にマーケティングのエッセンスがちりばめられ、子どもたちは楽しみながら自分の魅力と向き合っていた様子が伝わってきます。

1.ワンソードのお仕事紹介

まずは、今回のワークショップを企画したマーケティング会社「ワンソード」の仕事について紹介。普段どんなことをしている会社なのか、どんなふうに“魅力を伝える”という仕事に取り組んでいるのかを、子どもたちにもわかりやすく説明する時間が設けられました。

2.自分のキャッチコピーを考えよう

次に、自分の性格や得意なことをもとに「自分だけのキャッチコピー」を考えるパートへ。自分の魅力を短い言葉で表現するという、マーケティングにも通じる発想のワークです。「いつも笑顔のがんばり屋さん」「ひらめき名人」など、個性豊かなコピーが生まれました。

3.プロフィール写真を撮影しよう

キャッチコピーができたら、今度は名刺に使うプロフィール写真を撮影。ポーズや表情も自由で、楽しみながら“自分らしさ”を形にしていきます。普段とは少し違う、ちょっと緊張した表情もあれば、自然体の笑顔もあり、それぞれの個性がにじむ瞬間でした。

4.名刺をデザインしよう

ここで、いよいよ名刺の制作に取りかかります。自分の名前やキャッチコピー、写真を組み合わせて、テンプレートを使いながらデザイン。色使いや配置に工夫をこらしながら、ひとりひとりが思い思いの名刺を完成させていきました。

5.修了式

最後は修了式。出来上がった名刺を手に、みんなで成果を披露し合いながら、一日を締めくくりました。「自分を表現するって楽しい」「もっといろんな人に伝えてみたい」——そんな気持ちを胸に、子どもたちは名刺とともに新しい自信を持って帰路についたようです。

大人も気づかされる 子どもたちのまっすぐな発想

このワークショップには、子どもたちにとっての“学び”だけでなく、大人側にとっても新たな発見があったようです。運営に関わった大人たちは、子どもたちのまっすぐで素直な発想に触れ、あらためて「自分らしさとは何か」を考えるきっかけにもなったといいます。
「子どもが自分の言葉で語る姿に、大人のほうがドキッとさせられる」
そんな声もあったように、自分の魅力や想いをまっすぐに伝える姿は、大人が忘れかけていた表現力の本質を思い出させてくれます。

また、学校や家庭とは少し違った“第三の場所”で、自分の考えを安心して話せる環境があること。そのこと自体が、子どもたちにとって貴重な体験になっていたのではないかと感じられました。
教える側だったはずの大人たちが、気づけば子どもたちから学ぶ時間になっていた——そんな逆転のような気づきが、大人にとっても印象深いものになったようです。

自分を伝えるって、ちょっと楽しい

“名刺”という少し大人っぽいアイテムを通して、自分のことを見つめ、言葉にし、形にする——そんなプロセスの中で、子どもたちは「自分を表現する」という一歩を踏み出していました。

このワークショップが印象的なのは、難しい理屈ではなく、「楽しみながら自分のことを伝える」プロセスそのものを大切にしている点です。かたちにとらわれず、自分の気持ちや個性に目を向ける時間を持つこと。それ自体が、子どもたちにとってかけがえのない体験になっていたことが伝わってきます。

これからの時代、どんな職業に就くとしても「自分をどう伝えるか」は大切な力として求められていくはず。そうした力の土台を、遊びと学びのちょうど真ん中で育む取り組みとして、今後の広がりにも期待したくなる内容でした。

  1. 世界的ベストセラー『BUTTER』版権が新潮社から別会社へ 背景に新潮社のコラム問題 柚木麻子さん「私なりの最大限の意思表示」
  2. 【 キン肉マン 】ゆでたまご・嶋田隆司 腰の検査入院を報告「潰れている椎間板に気になるところがある」 イベントの欠席を発表
  3. SNSの“有害情報”から子どもを守れ 日本でも規制に向けた議論本格化 アダルトサイト視聴や闇バイトの勧誘など…未成年への悪影響が問題視
  4. “電気代は夏に値上げ”か 緊迫するイラン情勢の影響で燃料高騰 財政出動に懸念の声も
  5. プルデンシャル生命 異例の9か月営業自粛 不正疑われる事例700件近く… ジブラルタ生命でも発覚 社員が顧客から巨額の金銭を不正に授受していた問題
  6. 米イラン仲介に奔走するパキスタン 交渉の裏で「海上封鎖を解除すべき」トランプ氏に意見伝達
  7. 米イラン再協議どうなる?トランプ大統領が停戦延長を発表、対するイランは「交渉参加の見通しは一切ない」…仲介役パキスタンは両国に停戦順守呼びかけへ
  8. 庭で育てている『ハーブ』を収穫していたら、実は犬が…判明した『衝撃の事実』が414万表示「犬が生産者の顔してて草」「天然肥料w」と爆笑
  9. 横断幕掲げ靖国神社春の例大祭を妨害疑い 韓国籍の男(64)現行犯逮捕 警視庁公安部
  10. 2種目で代表内定の梅野倖子、岡田久美子新監督と目指す「最高目標はもちろん金、最低でもメダル」 32年ぶり日本開催【アジア大会】
  1. 群馬・高崎市でひき逃げ 自ら通報した運転代行運転手を逮捕 自転車の男性は死亡
  2. 東京メトロ銀座線 全線再開は午後8時ごろになる予定
  3. 東京・足立区の水道管工事現場で道路陥没のおそれ 約500メートルにわたり通行止め
  4. 「首都高の清掃」入札で談合繰り返す 4社に排除命令・2社に計5億円超の課徴金納付命令 発注元の「首都高速道路」にも改善措置求める行政指導 公取委
  5. 【 市川團十郎 】長女・麗禾さんと“夜のディズニー”満喫 「手を繋いで歩いていると なんか勘違いされるくらいの身長にもなってきて、ドギマギもしました」
  6. 【速報】日テレ「シューイチ」等で楽曲使用したとうその報告し「JASRAC」から著作権使用料として計約630万円詐取か 音響効果業務会社の元役員の男逮捕 警視庁
  7. プルデンシャル生命会見 営業自粛期間「180日間延長」を発表 異例の9か月営業自粛 同グループ「ジブラルタ生命」でも不正疑われる事例が
  8. 【青森県で最大震度5強】北海道・青森県・岩手県であわせて9人が重軽傷 22日午後5時半時点 総務省消防庁
  9. 【 ジャン・レノ 】「富山は日本酒が美味しいので好き」日本愛あふれる取材会「全てを含めて好き」
  10. 【 長濱ねる 】故郷 長崎・五島列島へ里帰りを報告「1泊だけ五島に帰ったよ」 オフショット多数投稿
  11. 【 山田優 】〝家事、育児に追われ髪の毛も乾かしていませんでした(笑)〟「なんくるないさー」精神で日々を過ごす
  12. 「東京ドームシティ」従業員女性(24)死亡  事故当時コントロールパネルを操作している人いなかったか  けさ(22日)から現場検証 警視庁