義実家の法事、私がメイドにされた日ー黙ってた私がブチ切れた瞬間
※本記事はFUNDO編集部へ寄せられた体験談を元に作成しています。
実際の個人情報の特定を避けるため、一部フィクションおよび編集を加えております。
本記事は、義実家との付き合い方にまつわる驚愕の親戚トラブルを描いた、実話ベースの体験談です。
投稿者は、地方都市在住の20代女性・Sさん。
今回は、義実家の法事で“まるでメイド”のように扱われた私が、ついに我慢の限界を迎えてスカッと一撃をお見舞いした話です。
家族の集まりだからと、ずっと波風を立てないようにしてきましたが……もう限界でした。
★1話完結で描かれる、親せきの集いをめぐる衝撃の物語です★
毎度恒例「女は台所」な義実家ルール

うちの夫の実家では、親族が集まる法事や盆正月など、“男は客、女は働け”という暗黙のルールがあります。
法事のときも、男たちは座敷で酒を飲みながら談笑。女たちはエプロン姿で台所とリビングを往復し、配膳・片付け・お茶出しに追われます。
中でも、義母が指名する“お手伝い要員”はいつも決まって私。
結婚当初から、何度も何度も言われてきました。
「○○さん、若いんだから動いてくれる?」「これくらいやって当然よね?」
──それでも、嫁の務めと思って、私は笑ってやり過ごしてきました。
ついに限界。私は“使用人”じゃない
今回の法事も、まったく同じ流れでした。
朝から台所に立ちっぱなしで、茶碗を洗って、お茶を淹れて、お供え物を並べて。
ふと気づくと、他の女性たちは世間話に花を咲かせていて、私ひとりだけが黙々と働いている状態。
そして極めつけが、義兄のひと言。
「おーい、メイドさん、こっちにもお茶お願い~(笑)」
……え?
その瞬間、私の中で“何か”が切れました。
黙ってた私が放った、ひと言

私は手に持っていた急須をそっとテーブルに置いて、義兄の方を見て、落ち着いた声で言いました。
「お義兄さん、“メイド”にはお給料が発生しますけど、うちは未払いのようですね。労基に相談していいですか?」
親戚一同、シーン……。
義兄は「冗談だってば!」と笑い飛ばそうとしましたが、私はもう引きませんでした。
「冗談にしては、面白くないし、失礼です。私、ここに働きに来たんじゃありません。家族の一員として来てるんです。」
私の声は震えていました。でも、はっきり言葉にできた自分を、少し誇らしく思ったのも事実です。
義母の態度にまさかの変化

ここで意外だったのが、義母の反応。
「ちょっとアンタ、それくらいにしなさいよ。○○さんはあんたの召使いじゃないんだからね!」
あの義母が、私の味方を?
いつもは“黙って働いて当たり前”だったのに──
今回は私がきちんと怒ったことで、義母も私の立場を「人として」見てくれたのかもしれません。
義兄はバツが悪そうにして、その後は終始静か。
夫も、私の隣にそっと座って「ごめん」と一言。
“言わなきゃ伝わらない”を実感した日
その後、義母から「これからはみんなで分担しようね」と言ってもらえました。
その言葉を聞いたとき、思わず涙がこぼれそうになりました。
私がただ“黙っていい子でいる”のをやめたことで、ようやく私の声が届いたのです。
たった一言、勇気を出して伝えただけで、状況は少しずつ変わり始めました。
「我慢することが美徳じゃない」──そう気づけたあの日は、
私にとって“新しい自分”のスタートの日でもあったのかもしれません。
まとめ:“黙る優しさ”より、“伝える勇気”を
★「嫁だから働け」は、もう時代遅れ
★ “冗談”のつもりでも、人を傷つける言葉はある
★ ちゃんと伝えたからこそ、空気が変わった
家族だから、言いにくいこともありますよね。
でも、自分をすり減らしながら黙って耐える必要はないんです。
私があの日、言葉にしなかったら──
きっとこれから先も、私は“都合のいい嫁”として扱われ続けたと思います。
もしあなたも、同じような“理不尽な空気”にモヤモヤしているなら──
どうか、優しく、でもきっぱりと伝えてみてください。
私たちが黙らないことで、少しずつ何かが変わるかもしれません。