日本料理店で有毒植物『アジサイの葉』提供 食べた客が食中毒症状 配膳スタッフは「大葉」と誤った説明…

2025-05-21 18:00

宮崎市は20日、日本料理店が有毒植物「アジサイの葉」を提供し、食べた客が食中毒症状を訴えたと公表。

知識不足&誤った説明

市の保健衛生課によると、今月17日、『精進 CHAGO』(宮崎市)が、2人の女性にアジサイの葉を添えた料理を提供した。

料理を提供する際には、配膳スタッフが、アジサイの葉を「大葉です」と説明。

そのため、女性たちが葉を食べたところ、30分後からおう吐や吐き気を訴えた。

なお、日本料理店は店舗近くで、アジサイの葉を採取。

アジサイの葉が有毒植物であることを知らずに、客に提供していた。

(画像:宮崎市役所)

保健所は、食品衛生法に基づき、店に対して1日間の営業停止を命じた。

いくつかの有毒成分

アジサイの葉には、いくつかの有毒成分が含まれている。

主な成分は「青酸配糖体」と呼ばれるもので、これが体内で分解されると有毒なシアン化水素が生成される。

(画像:アジサイの葉)

また、「嘔吐性アルカロイド」や「抗マラリア成分」なども含まれていることが報告されている。

過去にも「青酸食中毒」

そして、アジサイの葉を食べると、めまい、吐き気、おう吐、けいれん、顔面紅潮、息切れなどの症状が出現。

2008年には、茨城県と大阪市の飲食店でアジサイの葉が提供され、食べた客・計8人が「青酸食中毒」を発症した。

(画像:イメージ)

当時、アジサイの葉や花が、料理の飾り用として市場に流通。

保健所は、食用ではない植物を、料理の飾り用として提供しないように呼びかけている。

  1. 「置き配」が標準に?手渡しは追加料金の「100~200円」可能性も トラブルはどう解消?【Nスタ解説】
  2. 賞味期限「4か月」の牛乳に脚光 「買いだめできない」「人手不足」を解消!災害備蓄にも【Nスタ解説】
  3. 台風2号が北上中、関東でも“警報級”大雨のおそれ 今年は“台風ラッシュ”?「1号」が遅い夏の傾向とは【Nスタ解説】
  4. 証券口座乗っ取り問題 大手証券会社2社が不正売却の株を顧客の口座に返却へ
  5. 舞台「東リベ」 「輸送時の火災事故が発生し、衣装・メイク一式等が全焼、舞台美術の一部も焼失」 大阪公演は「プレビュー公演」へ
  6. 今年の夏は「2247円」負担増? 猛暑を経験し消費行動が「備え」に変化【Nスタ解説】
  7. iPhoneにマイナンバーカード機能が搭載 年金記録の確認・引っ越し手続きなどがマイナポータルで
  8. 韓国特別検察官 ユン前大統領の拘束令状を請求 非常戒厳をめぐり拘束令状執行を阻止するよう警護庁職員らに指示したなどとして
  9. “人手をかけない”未来のコンビニ 調理や商品補充にロボット活用 一方「人間にしかできない…」人手をかけるラーメン店も【Nスタ解説】
  10. 陛下「心からお祝いいたします」両陛下が日本芸術院賞受賞者らと茶会 秋篠宮ご夫妻や愛子さま佳子さまも同席
  11. 「男性の生き霊憑いています」“除霊”と称して20代女性に性的暴行か 自称・霊媒師の男(28)を逮捕
  12. 女子児童を盗撮 画像などをSNSで共有か 小学校教員2人を逮捕