【誰がこんな場所に建てた!?】常識を覆す“異常立地”スポット5選

2025-06-13 12:00

人はなぜ、わざわざ“そこ”に建てたのか──。

自然の猛威、交通の不便さ、常識では考えられない場所に、堂々と建つ建物や施設。

日本全国には「どうしてここに!?」と思わず二度見したくなる“異常立地”のスポットが点在しています。

今回は、そんな“謎すぎる場所”に建てられた日本の異常立地スポットを5つご紹介。

歴史・宗教・政治・そして人間の強い意志が交差する場所の数々に、あなたもきっと驚くはずです。

【1】軍艦島(長崎県)──絶海の炭鉱都市

ritti-kokoni

見渡す限り海。周囲に一切の陸地がない岩礁の上に、密集するビル群。

長崎港から約20km沖合に浮かぶ「端島(はしま)」、通称【軍艦島】はまさに“異常立地の極み”。

炭鉱開発のために島全体が人工的に拡張され、東京以上の人口密度を誇った炭鉱都市として栄えました。

なぜここに建てた?

石炭資源の存在が大きな理由。島全体が“エネルギー”そのものだったのです。

1960年代には小中学校、病院、映画館まで完備し、完全なる“空中都市”状態。

しかし、エネルギー政策の転換で1974年に閉山。島民は全員退去し、現在は廃墟として残されています。

【2】谷瀬の吊り橋にある集落(奈良県)──空中移動の生活

ritti-kokoni

奈良県十津川村にかかる、全長297メートル・高さ54メートルの生活用吊り橋「谷瀬の吊り橋」。
橋の向こうには、今も人が住む小さな集落があります。

なぜここに建てた?
もともと山深いこの地に住んでいた人々が、川を隔てたまま生活していたため。
長らく渡し船を使っていたが、生活の利便性向上のため吊り橋を村人総出で建設。なんと1954年のこと。

現在も、この橋は通勤・通学・買い物など日常の“道”として使われています。

【3】JR根室本線・幾寅駅(北海道)──人より“鹿”の通勤が多い?

ritti-kokoni
北海道南部の山あいに存在する「幾寅駅」。
鉄道は通っているものの、周辺には人の気配がほとんどない。冬には駅舎が雪に埋もれ、電車が動かない日も多い。

なぜここに駅を建てた?
幾寅駅は、かつて林業や鉱業が盛んだった時代に建設されました。
物資輸送や通勤に重要だった駅も、産業の衰退により“利用者ゼロ”の日もあるほどに。

ちなみに、映画『鉄道員(ぽっぽや)』のロケ地としても有名。駅舎はそのまま保存され、観光客が訪れる“異常に静かな名所”として注目されています。

【4】四国・祖谷のかずら橋──崖の間に浮かぶ原始の道

ritti-kokoni

徳島県三好市にある「祖谷(いや)のかずら橋」は、深い渓谷の間にかかるシラクチカズラ製の吊り橋。

風に揺れ、足元の隙間から下の川が見えるスリル満点の橋ですが、地元住民は長らくこれを日常使いしていました。

なぜここに?
源平合戦に敗れた平家の落人がこの地に逃れ、追っ手から身を守るために「すぐに切り落とせる橋」を作ったのが始まり。

現在は安全性を高めて観光地化されていますが、その“逃げ道に架けられた橋”という立地は異様ともいえます。

【5】伊豆大島の「緩やかな裾野に位置する中学校」

ritti-kokoni

東京都に属する伊豆大島。

活火山・三原山を抱えるこの島には、海抜 50〜90mほどの緩やかな溶岩台地や丘陵に建つ“異常立地”の中学校があります。

昭和の大噴火を経て、島民は火山活動に警戒しながらも再びこの地に戻り、教育環境も整えてきました。

再び噴火するかもしれない──そんなリスクがあるにもかかわらず、なぜ火山の裾野に学校を建てたのでしょう。

それは、限られた土地という事情と、「この場所で生きていく」という島民の覚悟があったからだといわれています。

この学校では、火山避難訓練が日常のカリキュラムに組み込まれており、非常時にはシェルターとして使える設計がなされているそうです。

火山とともにある暮らしは、どこかスリリング。それでも、子どもたちはそこからたくましさを育んでいきます。

危険と背中合わせの共存。その覚悟ある日常は、きっと訪れる人の心にも強く残ることでしょう。

まとめ|“異常”は、時代や信念がつくる常識かもしれない

「なぜこんなところに?」と驚く立地の裏には、生活の知恵・生存戦略・信念が存在します。
一見すると非合理でも、当時の人々にとっては“それが最善だった”のです。

異常立地は、私たちに問いかけます。

「常識って、誰が決めたの?」
「本当に“変”なのは場所? それとも私たちの視点?」

次に旅に出るときは、そんな“異常”な景色を探してみてください。
きっと、そこにはただの観光では味わえない、人間の生き様が刻まれているはずです。

  1. 「悪いことはしないでねと言ったのに…」闇バイト“指示役”初めて逮捕【news23】
  2. 「痴漢をしただろう、降りろ」と乗客が一喝 電車内で女性の服の中に手を入れ下半身を触った疑い 会社員の男(47)逮捕 JR東海道線 神奈川県警
  3. コメ平均価格“4335円”過去最高値を更新「コメ離れ」で“暴落”の可能性も スーパーでは卸業者から「特売して下さい…」値下がりの兆しも【news23】
  4. 上海にスシローオープン 高市総理の台湾有事めぐる発言で日中関係緊張の中も初日から大行列
  5. 【 榎原依那 】 ‟国宝BODY" 2nd写真集は「グラビアにおいての全てが表現できた」30代までにしたいことは「大恋愛」
  6. 元世界女王・豊田まみ子(33)が日本代表引退を発表、2月の世界選手権がラスト「最後まで悔いのないように」【パラバド】
  7. 【中川翔子】『美少女戦士セーラームーン』の作者から双子へのプレゼントに興奮「夢よりすごいミラクル!!!」「生きてて良かった、、!」
  8. 【 イエモン・吉井和哉 】90年代の自分振り返り「もうあの人じゃないんです」 メンバーとは「絶妙な愛人みたいな関係」
  9. 【 松村沙友理 】YouTubeチャンネルを新設「自分の人生の記録」「新米妊婦・新米ママとして」 既に安定期「今後もお仕事は続けていきたい」
  10. 【 XG 】COCONAさん「自分はもっと男性的な存在として生きています」20歳の誕生日に性自認を公表「この運命と、出会えたすべての奇跡に、心から感謝」
  11. 【 三山凌輝 】結婚&第一子誕生後初の公の場「今後の活動も楽しんで追ってもらえたら」
  12. 鹿島アントラーズ、9年ぶり9度目のJ1制覇!レオ セアラ2発で得点王に、鬼木監督「鹿島サイコー!」史上初2クラブ目の栄冠