犬が『飼い主から離れたがる』ときの心理4つ 素っ気ない態度の原因から配慮すべきことまで
『犬が飼い主から離れたがるときの心理』についてまとめました。犬は安心しているときにも不安やストレスを抱えているときにも飼い主から離れたがることがあります。そんなとき飼い主として配慮すべきことを解説します。
犬が飼い主から離れたがるときの心理

いつも離れずそばにいてくれる愛犬が、「今日は離れたがっている…」と感じられたとき、どんなに寂しいことでしょうか。
愛犬の気持ちを知ることは、今後のより良い関係づくりにも大切なことですし、愛犬が離れたがっているときの気持ちが分かれば、寂しく思うこともなくなると思います。
1.ひとりきりでゆっくり休みたい
ひとりきりでゆっくり休みたいとき、犬が飼い主から離れたがることがあります。
よくあるのは、お散歩や運動や遊びが終わって程よい疲れを感じているとき、ごはんやおやつを食べて満足しているとき、動物病院やトリミングサロンから帰ってきたときです。
肉体的に疲れていることもありますし、精神的に疲れていることもあります。そんなとき、飼い主から離れ、ひとりでゆっくりと休みたいのです。
近くにいると、話しかけられたり、撫でられたりし、構われてしまうことが嫌なのでしょう。ケージやクレートやベッドに入り、出てこなくなってしまうこともあります。
飼い主として配慮すべきことは、快適な寝床を与えること、愛犬がゆっくり休めるように放っておくことです。
2.あまり体調が優れない

あまり体調が優れないとき、犬が飼い主から離れたがることがあります。
不調があると、犬は身を隠そうとします。弱っているとき、敵に見つかってしまうと襲われてしまう危険があるからです。動物の本能と言えます。
ケージやクレートやベッドに引きこもってしまうこともありますが、「いつもはこんなところに入ったりしないのに…」という場所に身を隠していることもあります。
ごはんはしっかり食べることができましたか?お水は普段と比べて変わらない量を飲んでいますか?
おしっこの量や回数、色やニオイに変化はありませんか?うんちの量や回数、色やニオイの変化はありませんか?軟便や下痢または便秘をしていませんか?
お腹に耳を当ててみると、キュルキュルと音が鳴っていることもあります。犬が体を小刻みにブルブルと震わせているとき、痛みを我慢している可能性があります。
飼い主として配慮すべきことは、愛犬の状態をよく観察し、普段と違うところはないか、チェックすることです。症状があれば、すぐに動物病院で診てもらいましょう。
3.不安や緊張やストレスを抱えている

不安や緊張やストレスを抱えているとき、犬が飼い主から離れたがることがあります。
直前に厳しく叱りませんでしたか?怒鳴ったり大きな物音を立てて脅かしたりしませんでしたか?叱り方を間違えると、飼い主から離れたがるようになってしまうことがあります。
飼い主として配慮すべきことは、叱ることよりも褒めることを増やすことです。イタズラは叱って直すのではなく、イタズラができない環境づくりをすることが大切です。
これからシャンプーをしようとしていること、爪切りをしようとしていること、動物病院やトリミングサロンに連れて行こうとしているなど、愛犬が苦手なことをされることを察知し、飼い主から離れたがることもあります。
飼い主として配慮すべきことは、必要なケアをするためであっても、愛犬が苦手なことは無理強いをせず、時間をかけてゆっくりと慣らしていくということです。
4.信頼できる飼い主のもとで安心している
信頼できる飼い主のもとで安心しているとき、犬が飼い主から離れたがることがあります。
犬は不安なときほど飼い主のそばを離れようとしません。お家の中では飼い主から離れたがるけれど、外に出ると飼い主のそばを離れられなくなる犬もいます。
飼い主から離れたがるのは、今いる場所が快適で安全な場所であること、すぐ近くに信頼できる飼い主がいることを理解しているということが理由でしょう。
飼い主としてすべき配慮は、愛犬に安心感を与えられる飼い主でい続けることです。そして、安心と信頼を得るために、一貫性を持って愛犬と接することも大切です。
まとめ

犬が飼い主から離れたがるときの心理を4つ解説しました。
- ひとりきりでゆっくり休みたい
- あまり体調が優れない
- 不安や緊張やストレスを抱えている
- 信頼できる飼い主のもとで安心している
犬が飼い主から離れたがるのは、嫌われてしまったからではありません。ほとんどの場合で、犬にとって自然な行動であり、心配の必要はありません。
ただし、体調やストレスが原因である場合もありますので、愛犬の状態をよく観察し、配慮のある適切な行動を取るようにしましょう。
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