『わがままな犬』は本当にわがままなの?困った行動や態度の裏側にある本当の理由3選
愛犬が吠え続けたり、物を壊したり、言うことを聞かないと、「うちの子、わがまま!」と思う飼い主さんも多いですよね。でも、実は「わがまま」と呼ばれる行動の多くは、犬が自分の気持ちや要求を強く表現しているだけかもしれません。この記事では、犬の行動の背景を理解し、愛犬とのより良い関係を築くためのポイントをわかりやすくお伝えします。
犬の 「わがまま」ってどういう行動?

「わがままな犬」と聞くと、どんな姿を想像しますか?
おやつをねだって吠える、散歩で自分の行きたい方向にぐいぐい引っ張る、ソファを占領して動かない…。
これらの行動は、飼い主さんにとって「困った」ものかもしれません。でも、犬にとってこれらは「わがまま」ではなく、伝えたいことを一生懸命表現しているサインなんです。
犬は言葉を話せません。だから、吠える、噛む、飛びつくといった行動で、気持ちや欲求を伝えます。たとえば、吠え続けるのは「遊んでほしい」「お腹が空いた」「何か怖いよ」と訴えている可能性があります。
この「伝え方が強い」行動が、わがままに見えるだけなのです。
なぜ犬はわがままと思われるような「強い伝え方」になるの?

犬が要求を強く表現する背景には、以下のような理由が考えられます。
1.飼い主さんの反応がご褒美になっている
犬は学習能力が高い動物です。たとえば、吠えたらおやつをもらえた、飛びついたら注目された、という経験をすると、「これをすれば願いが叶う!」と学習し、次からその行動を繰り返すようになります。
吠えたり飛びついたりという行動は、犬にとって自然な行動ではあるものの、人にとっては強い反応になることもありますよね。それがわがままのレッテルとして貼られてしまうのです。
2.犬の欲求が満たされていない
運動不足や退屈、ストレスなどがあると、犬はエネルギーを発散しようとして吠えたり物を壊したりすることもあります。
また、なかなか欲求を満たしてもらえないとフラストレーションが溜まるうえに、より強い反応を示すことでやっと要求が叶ったといった経験をすると、「ここまでやらないと伝わらない」という学習につながるのです。
3.不安や恐怖から逃れようとしている
犬が「わがまま」に見える行動の裏には、不安や恐怖が隠れている場合も。
知らない人が家に来たときや、雷の音に反応して吠え続けるのは、怖くて「助けて!」と訴えているサインかもしれません。
犬の 「わがまま」に見える反応を減らすには?

愛犬がわがままに見える行動がなぜ起こるのかを理解したら、次は「強い伝え方」を穏やかにする方法を考えましょう。
要求を止めさせるのではなく、以下のポイントを試してみてください。
基本的なニーズを満たす
十分な運動、頭を使う遊び(知育玩具やトレーニング)、安心できる休息場所を用意しましょう。余分なエネルギーが発散できれば、過剰な要求が減ることが多いです。
ただし、疲れさせようとするのではなく、ニーズを満たすことで落ち着けるように工夫をするという認識でいてください。
望ましい行動を褒める
犬の要求が強くなってしまうのは、「強い要求でないと伝わらない」という学習をしたことに原因があります。要求レベルが弱い段階で対応していれば、それ以上要求が強くなることはありません。
つまり、100%できている状態ではなく、それにわずかでも近い状態から褒めてご褒美をどんどん提供することをしましょう。そうすることで、「小さなサインでも気づいてくれる」と学習し、要求レベルも弱くなっていきます。
犬の不安の原因を探る
特定の状況で吠える、震える、呼吸が荒くなる、リードを引っ張るなどの行動が見られたら、不安や恐怖が原因かもしれません。
原因に対して対処することで、犬は安心して過ごせる機会が増えるため、わがままに見える行動も自然と減ります。
まとめ

「わがまま」と言われる犬の行動は、実は強い要求の伝え方にすぎません。
愛犬が何を求めているのか、どんな気持ちでいるのかを理解し、適切な環境やトレーニングを提供することで、関係はもっとスムーズで、楽しくなります。
焦らず愛犬のペースに合わせて、一緒に成長していきましょう。愛犬との毎日はちょっとした理解と工夫で、もっと素敵な時間になりますよ!
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