MACHI HOP PROJECT が観光地格差やオーバーツーリズム問題に挑む 東京 浅草で始動 新興4社と台東区が連携し回遊&誘客 DX で分散化 今後は京都など各地へ横展開へ

2025-09-30 21:46

新宿 渋谷、銀座 浅草 築地と、東京観光の定番エリアを歩いていると、「もはや日本人より外国人のほうが多いんじゃないか」と思ってしまうほど、外国人観光者で混雑している。

浅草や渋谷の混み合う歩道や細い路地に入ると、スーツケースを転がす外国人グループ客が道をふさいでいたり、全員がスマホをみて横一列で歩いてきて地元の人や仕事で移動中の人が道を譲るという光景もみかける。

路地の一角に目を向けると、あちこちにゴミが散乱してたりして、もはや諦め半分、見慣れてきた。

正直、「仕事を終えたら早くここから抜け出したい」と毎日のように思ってしまう……。

そんなオーバーツーリズム時代に、手荷物預かりサービスを軸とする“地域+インバウンド 双方解決型”の DXソリューションが浅草で動き出した。

それが「MACHI HOP PROJECT」

手荷物当日配送サービスを展開する Airporter、 手荷物預かりサービスの Bounce Japan 、旅行計画アプリ「Sassy」 (サッシー)の RelyonTrip、インバウンド観光客向け現地ガイドサービスの GRACY のスタートアップ4社と台東区が始動した、「MACHI HOP PROJECT」だ。

この「MACHI HOP PROJECT」は、手荷物預かりサービスを拡充させ、手ぶらでの快適な観光体験と、知られざる台東区の魅力発信をかけあわせ、人気観光地以外のスポットへもインバウンドを誘導し、オーバーツーリズムや人気観光地一極集中によるエリア経済格差を未然防止をめざすプロジェクト。

手ぶら観光を定着させオーバーツーリズムや観光地域格差を解消へ

「MACHI HOP PROJECT」の仕組みはこうだ。

Airporter の手荷物当日配送サービス、Bounce Japan の手荷物預かりサービスのスポットを主要商業施設などに拡充させることで、“手ぶら観光”を広げ定着させていくことで、昨今のスーツケース放置問題なども解消し、オーバーツーリズムの悩みを抱える地域住民たちの悩み解消にも役立てる。

さらに、上野や浅草のような細い路地や個人商店などの小さな店舗が軒を連ねる路地では、大きな荷物を持って歩けなかったことから、この MACHI HOP PROJECT がまだ外国人に知られていない観光スポットなどの認知拡大も期待できる。

収益化 買い物機会増 地域連携相乗効果も

また、これら手荷物預かりサービスなどを店舗が導入することで、導入店舗には預かり料金などの収益化が見込まれるうえに、店舗へ手荷物を預けるついでに商品を購入していくという“買い物機会”も増える。

さらに手荷物預かりサービス導入店舗と未導入店舗が連携し、外国人観光者のニーズにあわせて互いに店舗へ誘導するという地域全体の相乗効果も期待できる。

外国人観光者にまだ知らない“おすすめスポット”へ誘客、一極集中を分散化

さらに、外国人観光者にとっては、RelyonTrip の旅行計画アプリ「Sassy」(サッシー)でまだ知られていない台東区の魅力をキャッチし、浅草のみでなく、台東区の他のエリアで魅力的な観光スポットを発見できるという観光体験もできる。

しかも、インバウンド観光客向けの現地ガイドサービスの GRACY により、浅草地下商店街や谷中・蔵前といった、まだ外国人観光客に知られていない“日本ならではの文化”を体験できる観光スポットへ、日本人が直接アテンドしてくれるというのも、新しい。

「このような各社のサービスを連動させ、手荷物預かりサービスの拡充と台東区の知られざる魅力の発信で、インバウンド観光客の台東区の手ぶら回遊を促し、オーバーツーリズムの未然防止と経済格差の解消をめざし、地域に活気をもたらします」と語るのは、MACHI HOP PROJECT 発起人 波屋 菅原拓実 代表取締役 Co-Founder。

京都など全国の観光地へ展開めざす

「MACHI HOP PROJECTは、浅草に集中する観光客を台東区全域へ誘導し、オーバーツーリズムを未然に防ぐと同時に、地域経済の循環を促進するために発足しました。

手ぶら観光を「不便を避ける」から「自由に歩き、新しい発見を楽しむ」体験へと変換し、谷中や蔵前など多彩な街の魅力を発信します。

MACHI HOP POINT や MAPを通じ、街を飛び石のように巡る「MACHI HOPPING」を提案し、混雑緩和と商店街の活性化を実現。

まず台東区で社会実装を進め成功モデルを築き、京都など全国の観光地へ展開をめざします。

MACHI HOP を単なるサービスではなく、「観光体験の自由を取り戻す社会運動」として広げてまいります」(菅原拓実 代表)

―――浅草で動きはじめた MACHI HOP PROJECT には、台東区観光課もこう期待を寄せる。

持続可能な観光地づくり推進のためにも

「多くの観光客の方に訪れていただくことは嬉しいことですが、観光客の増加を起因とするさまざまな問題が生じてくると、観光客に対する住民感情が悪化するリスクがあります。

上野・浅草など台東区は、江戸時代から続く観光地であり、江戸の歴史・文化・人情を感じられる数少ない街として、これからも国内外を問わず多くの方に訪れていただきたい。

そうした持続可能な観光地づくりを進めるためにも、浅草だけでなく台東区全体を回遊して、街の魅力を感じていただきたいと考えています」(台東区観光課)

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