犬の天敵『マダニ』はどれくらい危ないの?刺された場合のリスクや愛犬を守るための予防策まで

2025-10-12 11:00

犬を飼っているとマダニによる健康被害については、比較的身近なものに感じるのではないでしょうか。この記事では、犬がマダニに刺されるリスクや適切な予防法を解説します。

犬がマダニに刺された場合のリスクや症状

体を掻いている柴犬

皮膚の発赤やかゆみ

マダニに刺されたとき、多くの犬は皮膚が赤くなったりかゆみを感じたりします。

マダニは動物に寄生して血を吸うときに、尖った口器を皮膚に刺します。このとき、麻酔のような成分を分泌するため、刺されたことの痛みを感じることはありません。

さらに、簡単に口器が抜けないように、セメントのような役割をする物質を出して固定します。

刺された動物は、これらの成分によってアレルギー反応が出ることがあり、それによって炎症や強いかゆみを引き起こします。

そのかゆみで犬が皮膚を掻くと、傷がついて雑菌が入り炎症が悪化したり、出血したりすることもあります。

貧血

マダニは寄生した動物の血を吸うため、長期間寄生され続けたり大量のマダニに一度に寄生されたりすると貧血になってしまうことがあります。

家庭犬であれば、それほどの状態になるまでに気がつくことが多いと思います。しかし、適切に飼育されていなかった犬や野良犬などが保護されたときに、マダニによる貧血を起こしてしまっているケースは少なくありません。

感染症

マダニの怖いところは、ただ血を吸うだけでなく、様々な病気を媒介する役割も果たすという点です。

近年では、「SFTS(重症熱性血小板減少症)」と呼ばれる感染症がマダニによって媒介され、人間にも死者が出ていることで、注意喚起がされています。

マダニ媒介感染症はいくつもあり、特に、赤血球を破壊する「バベシア症」は最悪の場合死に至る恐ろしい病気です。

そのほかにも「ライム病」や「Q熱」「日本紅斑熱」など、重症化する可能性の高い感染症も多いため、マダニの寄生を予防することはとても大切です。

愛犬をマダニから守るための予防策

薬を滴下されている犬

草むらを避ける

マダニというと、山や森など自然の多いところにいるイメージを持っている人もいると思いますが、都会のちょっとした草むらにもマダニは生息しています。

そのため、マダニ対策が十分にできていない場合などは、草むらを避けて散歩をするという選択をするといいでしょう。

自然あふれる場所で遊ばせたいときには、この後に紹介する予防法や対策を参考にしてマダニによるリスクを回避してください。

洋服を着せる

マダニ対策として手軽にできるもののひとつが、犬に洋服を着せることです。

特に草の深い場所などで遊ばせるときは、体中にマダニがついてしまう可能性もあるため、洋服を着せることで物理的に予防しましょう。

特に手足も覆える“長袖タイプ”のものや、伸縮性のある素材でできている体にぴったり沿うようなものが効果的です。

外で着せた洋服は、汚れだけでなくごく小さなノミやダニがついている可能性もあるので、室内では必ず脱がせるようにしてください。

こまめにボディケアをする

草むらにいるマダニが犬に寄生するのは、やはり散歩やお出かけをしたときだと思います。

そのため、マダニが吸血を始める前に見つけて対処できるように、こまめにボディチェック&ケアをすることが大切です。

被毛の多い犬の場合、体にマダニがついてから皮膚に到達して吸血を始めるまでには少し時間がかかります。そのため、帰宅後すぐにブラッシングをして体についた汚れや虫を払ったり、目で見てチェックしたりすることをおすすめします。

また、犬の体にマダニが長期間寄生することがないように、3~4週間に一度はシャンプーをおこなって清潔を保つようにしましょう。

駆除薬を処方してもらう

マダニの寄生を予防する方法として、最も有効だと考えられるのが駆除剤の使用です。

ノミやダニの予防薬として動物病院で処方してもらえるもので、皮膚への滴下や注射、経口などによって害虫の寄生を防げます。

様々なタイプの薬があり、有効期間や効果もそれぞれ異なるので、愛犬の体質や生活環境に合ったものを見つけて利用するようにしましょう。

市販でも害虫予防効果があるという首輪や薬が販売されていますが、これらの効果や安全性は不明なものもあるので注意しましょう。できるだけ、かかりつけの獣医師に処方してもらった薬を利用することをおすすめします。

慌てて取り除くのはNG

愛犬の体にマダニがついているのを見て、急いで取り除こうとする飼い主さんもいると思います。

しかし、マダニの口器は簡単に抜けないように皮膚に固定されているため、そのまま取り除こうとするのが危険です。

マダニの体を持って引っ張ると、マダニの頭の部分だけが残ってしまったり、マダニの体内の成分が犬の血中に入り込んでしまったりする可能性があります。

犬の皮膚を傷つけるリスクだけでなく、感染症のリスクも上がってしまうため、口器ごとしっかりと取り除かなければなりません。

そのためには専用のピンセットを使用したり、薬品を使ったりする必要があるため、むずかしい場合は動物病院に行って処置してもらうようにしましょう。

まとめ

キャンプをしている犬

犬のマダニ寄生やそれによる健康被害はめずらしいものではありません。

自然豊かな場所だけでなく、都市部であっても様々なところにマダニがいる可能性があるので、日頃からしっかりと予防対策をして愛犬の健康を守るようにしましょう。

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