犬が『お見送り・お出迎え』をしてくれない理由4つ 愛犬が感じている本音から飼い主の心得まで

2025-11-07 16:00

昔は興奮気味に見送りや出迎えをしてくれていた愛犬が、最近は知らんぷりするようになって寂しいと感じている飼い主さんはいませんか。たしかに、愛犬の送迎は嬉しい行為です。しかし、見送りや出迎えに来てくれないからといって、飼い主さんへの愛情がなくなったというわけではなさそうです。飼い主さんの送迎に関する愛犬の本音や、飼い主さんとしての心得をまとめました。

犬が「お見送り・お出迎え」をしてくれない理由

ソファに伏せている犬と出かける飼い主

1.留守番が日常の出来事となっている

まだ留守番に慣れていなかった頃は、なぜひとりで家に残されるのか、飼い主さんはいつ帰ってくるのかなどわけが分からず、少しでも安心できる情報が欲しくて飼い主さんの後をついて回っていたという面があったのかもしれません。

しかし、朝出掛けて夕方帰宅するなどの飼い主さんの生活スタイルを理解すると、留守番が日常のルーティーンに組み込まれます。留守番が特別な出来事ではなくなるので、わざわざ玄関まで来なくなるのは自然なことなのです。

2.興奮しているとかまってもらえないことを知っている

「出掛けないで!」と鳴き続けても、飼い主さんは愛犬を残して無情にも出掛けてしまいます。帰宅の嬉しさに興奮しすぎてウレションをしてしまったりすると、飼い主さんは愛犬をそっちのけで撒き散らされたおしっこの片付けに追われてしまいます。

そんな経験を通して、犬は「興奮しても何も変わらない」「むしろ落ち着いていた方がかまってもらえる」と学習します。その結果、胸中の喜びを表に出さずに静かにしているということもあるでしょう。

3.飼い主さんの外出・帰宅に気付かなかった

基本的に、犬は睡眠時間が長い動物です。しかし、周囲への警戒心を緩めずに寝ていることが多いため、熟睡している時間はほんのわずかしかありません。しかし、家の中が安全だと思っている犬は完全に気を許して熟睡することが多く、飼い主さんの外出や帰宅に気が付かずに眠っているということもあるようです。

4.動くのが億劫

体調を崩している、ケガなどで痛みを感じている、高齢化による筋力や体力の低下など、理由はさまざまですが、飼い主さんの外出・帰宅に気付いていても、動くのが億劫で見送りや出迎えに行かないというケースもあります。

犬が「お見送り・お出迎え」をするときの本音

出かける飼い主を悲しそうに見つめる子犬

実は、愛犬の悲しそうな見送りや嬉しそうな出迎えは、犬にはあまり好ましい状況ではない場合が多いです。その理由は、犬の心理状態がとても不安定で、強いストレスにさらされている状況だからです。そのストレスに該当する犬の本音をご紹介します。

お見送り=不安

犬は「お仕事頑張ってね。行ってらっしゃい!」という気持ちで見送りには来ていません。飼い主さんが外出する気配を感じてソワソワし、玄関まで来て悲しそうな表情で鳴いたり前足で体に触ろうとしたりしている犬は、不安な気持ちでいっぱいなのです。

なぜなら、飼い主さんがなぜ自分を置いて出掛けてしまうのか、いったい何時ごろ帰ってくるのかが分からないからです。それどころか、「置き去りにされてもう帰ってこないかもしれない」と怯えている犬もいるかもしれません。

お出迎え=安堵・興奮

不安な気持ちで送り出した犬は、帰宅した飼い主さんを見て安堵します。不安な気持ちが強ければ強いほど、安堵の気持ちも大きくなり、激しい興奮状態になることもあります。しっぽを激しく振り、飼い主さんに飛び付かんばかりに喜んで出迎えているときの犬の気持ちは、深い安堵と極度の興奮状態になっていることが多いです。

愛犬を置いて出かけるときの飼い主の心得

犬がおやつを食べている間に出かける飼い主

留守番を特別なことにしない

まだ飼い主さんとの生活に慣れていない犬や、飼い主さんの生活スタイルが変わったばかりのときは、犬が留守番を不安で特別な出来事に感じても無理はありません。留守番を日常化し、安心感を与えましょう。

留守番の練習をして早く慣れてもらうのも一案です。同時に、できるだけ気付かれないようにあっさりと出かけましょう。トイレに行くように、いつの間にか出掛けていつの間にか帰宅していたと感じるくらい、自然に振る舞うのです。

「置き去りにされない」と信頼してもらう

飼い主さんが思っている以上に、犬が置き去りにされたり捨てられたりするのを怖がっている場合があります。保護犬を引き取った場合などに多いケースです。飼い主さんが想像もできないような、深いトラウマを抱えている犬もいるのです。

そういった犬には、早く飼い主さんを信頼してもらうことが最優先です。時間はかかりますが、スキンシップや留守番の練習などを根気よく続け、「どんなに遅くなっても、飼い主さんは必ず帰ってくる」と信頼してもらえるようになりましょう。

飼い主自身が愛犬の感情を煽らない

ときどき、飼い主さんが愛犬の感情を煽っているケースがあります。不安な犬に対して、「行ってくるね。寂しいけど、お留守番していてね。」などと声をかけ、いつまでも撫でたり頬擦りしたりしてはいませんか。

また、興奮気味の犬に対して、「お留守番寂しかったねぇ。いい子だったねぇ。」などと声をかけながら、必要以上に長く抱きついたりしてはいませんか。こういった行為は、愛犬の不安や興奮を煽ってしまいます。

強い不安や興奮はストレスとなり、愛犬の体に強い負荷をかけてしまいます。愛犬がお見送りやお出迎えしてくれているときは、飼い主さんご自身が冷静に落ち着いて行動するように心がけましょう。

まとめ

寝床から視線を送る犬

昔はよく見送りや出迎えに来てくれて、かわいい声で鳴いたり飛びついたりしてくれていたのに、最近はシラーっとしていて寂しいと感じているのであれば、それは愛犬との間にしっかりとした信頼の絆が結ばれた証です。

知らんぷりしているようでも、目では飼い主さんの姿を追っていたり、耳は飼い主さんの方向に向いていたりするものです。見守りカメラなどを活用し、帰宅時の愛犬の様子をこっそり確認してみると、目や耳、しっぽなどでお見送りやお出迎えをしてくれていることが分かり、改めて愛犬の愛情を感じられるかもしれません。

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