犬の飼い主にとって『絶対必要なこと』5つ 欠かせないノウハウや理想的な飼い主の在り方まで
これから犬と一緒に暮らしたいと考えている方、一緒に暮らし始めたばかりの飼い主さん、今までの経験を活かしつつさらに愛犬と幸せに暮らしたい飼い主さんなど、「犬にとって理想の飼い主像とはどんなだろう?」と考えることがあるのではないでしょうか。そんな飼い主さんに、犬の飼い主として絶対に必要なことや、理想的な飼い主のあり方とそのために欠かせないノウハウをまとめました。
犬の飼い主にとって絶対必要なこと

愛犬にとって良き飼い主さんになるために、身につけていただきたい素質や心構えをご紹介します。
1.放り出さずにやり遂げる気持ち
飼い犬は成長しても自立できません。生涯を通して飼い主さんから世話をしてもらわなければ、食事も排泄もできないのです。そのため、何より飼い主さんに必要なのは愛犬の最期を見届けること、つまり終生飼養をやり遂げるという覚悟です。
愛犬を迎え入れてからお別れとなるまでの約15年間には、さまざまな変化が訪れるでしょう。それでも家族でい続けるには、覚悟が必要です。飼い主さんご自身のお仕事や健康に変化が生じても、愛犬への日々のケアや病気の予防、老後の介護は続きます。
たとえ体力、時間、経済的余裕などの維持が難しくなっても、常に愛犬と向き合い続け、困難を乗り越える姿勢を持ち続けられることが大切です。
2.相手のことを思いやれる広い心
人とは異なる動物の犬を人間社会に迎え入れて暮らす以上、飼い主さんには、愛犬を思いやれる心の広さが必要です。思いやる対象は、愛犬だけではありません。ご家族やご近所の方々など、飼い主さんが関係するすべての人々が対象になります。
例えば、自治体のルールや法律の遵守、散歩の際のマナーの徹底、愛犬を迎える際にご家族全員の合意を得ること、普段の生活中での排泄物や抜け毛の扱いなども、すべて愛犬や周囲の人々への思いやりに通じる行動です。
3.苦労を乗り越えるための創意工夫
愛犬と一緒に暮らしていくと、楽しいことや嬉しいこともたくさんありますが、困難な問題や悩み事に遭遇することもあるはずです。解決するには、その都度愛犬に人間社会でのルールを教えたり、安心できる環境を整えたりする必要があります。
どんなに忙しくても時間を作り、愛犬にルールを教えたり過ごしやすい環境を整備していくためには、愚直な努力の積み重ねだけではなく「どうすれば犬に伝わるか」や「犬が落ち着けない原因を見極める」など、解決に向けての努力と創意工夫が必要です。
4.知らないことを知ろうとする努力
効果的な創意工夫を凝らすためには、犬の習性や体の作り、本能や意思表示の方法などを知らなければなりません。また、犬種特性やその子自身の性格も考慮する必要があります。
犬の飼い主さんになるために大切なのは、愛犬を擬人化して考えるのではなく、犬に関する正しい知識を身につけ、犬の立場で考えられるようになることです。飼い主さんには、愛犬を理解するための知識を得る努力が欠かせません。
5.できないことを認める勇気
これから愛犬を迎え入れようとされているのなら、ご自身ができないことを素直に「できないと認める勇気」も必要です。これまで何十年も犬と一緒に暮らしてきたベテランの飼い主さんでも、「これから」を考えると難しくなることが出てくるかもしれません。
例えば、仕事の変化により今後は海外出張や海外転勤が見込まれるため、不安要素が増えることもあるでしょう。さらにご自身も年齢を重ねられ、体力や経済的余裕の維持に不安要素が増えるかもしれません。
もし「どうにもならない」と判断した場合は、「新しく犬を迎え入れることを諦める」という決断を下せることも大切です。なぜなら、この決断が犬の幸せを守ることにつながるからです。ただし、途中で放棄するのは別問題です。くれぐれも間違えないでください。
理想的な飼い主の在り方とちょっとしたノウハウ

最初から良き飼い主さんになれる人など存在しません。良き飼い主さんになるためのヒントとなるノウハウをご紹介します。
時間を上手に使える飼い主になろう
1日の中で、必ず愛犬と向き合う時間を作ることが必要です。しかし、限られた時間の中で、どんなに忙しくても愛犬のための時間を作り出すというのは、難しいと感じることもあるでしょう。そのような場合は、下記を心がけてみてください。
- 休日も規則正しい生活をする
- 何事も、事前に段取りを考えてから着手する
- 何事も、満点(完璧)を目指さない
規則正しい生活は生活にリズムを作り出すため、自然と無駄な時間が減っていきます。また完璧主義の方は、目指す合格点を少しだけ下げることで、1日のスケジュールが遅れがちになるのを抑えられることでしょう。
正しい知識を習得している飼い主になろう
犬に関する正しい知識を身につけたり、犬との上手な付き合い方を学ぶために有効な方法として、下記を検討してみましょう。
- かかりつけの動物病院やドッグスクールのスタッフと親しくなり相談する
- 専門家による一般飼い主向けの講習会や講演会に参加する
- 一般飼い主向けにやさしく書かれた専門書を読む
万が一への備えをしておこう
理想の飼い主さんは、万が一への備えをしっかりと行います。普段から災害時に愛犬とどのように避難するのかを想定し、備蓄品の準備や同行避難できる避難場所を確認しておきます。愛犬用の避難袋を作るなど、できるところから始めましょう。
特にご高齢の飼い主さんは、入院や死去などに備えて愛犬の身の振り方も準備しておきます。ご親族やご友人に引き取ってもらう、老犬ホームに入所させるなどです。また、ご自身の死後も確実に実行されるよう、資金面や法的効力を持つ手続きなども整えておきます。
まとめ

どんなに覚悟や責任感があっても、思い通りにいかないこともあるでしょう。誰もが理想の飼い主さんになれるわけではありません。実は、飼い主さんと愛犬との関係に「絶対」はありません。人間社会にもいろいろな家族の形があるように、飼い主さんと愛犬との関係も、それぞれに唯一無二な部分があるはずです。
絶対に必要なのは「愛犬と向き合う姿勢を続けること」です。この点がブレなければ、理想の飼い主像に固執せず、ご自身と愛犬に最も相応しいオリジナルで理想的な飼い主さんを目指してもきっとうまくいくでしょう。
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