見逃してはいけない『犬からのストレスサイン』5選 心理的負担が増えることで起こる悪影響とは?

2025-12-23 20:00

「うちの子、なんだか元気がないな」と感じたことはありませんか?犬は言葉を話せないため、体の動きや行動で「今、困っているよ」というサインを出しています。愛犬からの「ストレスサイン」を見逃さず、ストレスを軽くしてあげる方法についてまとめました。

見逃してはいけない「犬からのストレスサイン」5選

口を舐める犬

1.口の周りをペロペロなめる

犬が口の周りや鼻をペロペロと舐める動作(舌なめずり)は、目の前にいる相手や状況に対し「少し緊張しています」「不安で落ち着きません」という気持ちを伝える代表的なサインです。

これは、不安な気持ちを自分で落ち着かせようとする行動、または相手に対して「敵意はありません」と伝え、争いを避けようとする行動です。

例えば、飼い主が大きな声で叱っているときや、知らない人に急に触られたとき、犬が苦手な場所に連れて行かれたときなどに見られます。

もし愛犬がこの行動を繰り返していたら、それはストレスを感じている証拠なので、その場の刺激を減らして安心させてあげましょう。

2.体をブルブルと振るわせる

犬が全身をブルブルと強く振るわせる行動は、水に濡れた後だけでなく、「今感じたストレスを振り払って、気持ちをリセットしたい」という強い意思表示です。

例えば、抱っこされていて解放された直後や、他の犬との緊張感のある挨拶が終わった後、あるいは動物病院で嫌な検査が終わった後などにこの行動が見られます。

これは、犬がネガティブな経験や高まった緊張を体に残さず、次の行動へ気持ちを切り替えようとしている前向きなサインでもあります。

もし愛犬が特定の状況の後にこれをしたら、「さっきの出来事は嫌だったんだな」と理解し、気持ちの切り替えをサポートしてあげましょう。

3.あくびがやたらと多くなる

犬が眠くないのに、大きなあくびを何度も繰り返す場合、それは緊張やストレスを軽減しようとしているサインです。あくびをすることで、犬は体内に酸素を取り込み、興奮した気持ちを落ち着かせようとしています。

特に、飼い主から強いプレッシャーを感じているときや、初めての場所でどう振る舞っていいか迷っているときによく見られます。このサインは、「これ以上、プレッシャーをかけないでほしい」という訴えと捉えましょう。

眠たいときのあくびと見分けるには、前後の状況を観察してください。もし叱られている最中や知らない人が近くにいるなど、緊張する状況であれば、それはストレスサインだと判断できます。

4.地面や床のにおいを執拗に嗅ぐ

犬が特定の場所で急に地面や床のにおいを熱心に嗅ぎ始める行動も、ストレスのシグナルのひとつです。これは、「今はあなたと関わりたくない」「どうすればいいか考える時間がほしい」といった気持ちを間接的に表現する行動です。

においを嗅ぐふりをすることで、その場から気持ちを逸らしたり、逃げるための時間を稼いだりしているのです。例えば、他の犬が近づいてきて不安を感じたときや、飼い主が何か指示を出したものの従うことに抵抗があるときなどにこの行動が出やすいです。

このサインを見たら、状況が犬にとって負担になっている可能性が高いので、そっとしておくなどの配慮が必要です。

5.しっぽを下げて、耳を後ろに伏せる

犬がしっぽを股の間に巻き込み、同時に耳をペタンと後ろに倒している姿勢は、恐怖や不安を感じているわかりやすいサインです。

これは、犬が体を小さく見せて相手に対して「降参です」「攻撃しないで」という気持ちを示し、危険から身を守ろうとしている防衛的な行動です。自分より強い存在を前にしたときや、大きな音を聞いたとき、慣れない環境に置かれたときなどに見られます。

このサインが出ている犬は、心身ともに非常に不安定な状態にあるため、優しく声をかけたり、安心できる場所へすぐに移動させてあげることが適切な対応となるでしょう。

ストレスサインに気づいた時に「飼い主ができること」

椅子の下に隠れる犬

愛犬がストレスサインを出しているのを見つけたら、「今、困っているんだね」と受け止め、状況を改善してあげることが飼い主の役割です。具体的な対応として、まずは愛犬をサインを出している状況からすぐに遠ざけ、静かで安心できる場所へ移動させてください。

移動後は、無理に声をかけたり撫でたりせず、少しの間そっとしておくことで、犬は自力で気持ちを落ち着かせることができます。また、普段から愛犬のストレスを減らすために、十分な散歩や運動をさせてエネルギーを発散させ、適度なスキンシップで愛情を伝えることも大切です。

さらに、安全なおもちゃを使った遊びや、静かに休息できる自分のスペース(クレートなど)を用意してあげることも、愛犬の心の安定につながります。

ストレスをそのままにすると起こる「悪影響」とは

前足を舐める犬

犬が感じるストレスをそのまま放置し、心理的な負担が長く続くと、さまざまな深刻な悪影響が出てきます。まず、吠え続ける、物を壊す、自分の体を舐め続けるといった問題行動が増えます。

これらはストレスが原因で心のバランスが崩れた結果、気持ちを発散させるために行われる行動です。次に、体調にも悪影響が出ます。下痢や嘔吐などの消化器系のトラブルや、皮膚炎、脱毛といった体の不調が現れやすくなることも。

さらに、免疫力が低下し、風邪や他の病気にもかかりやすくなってしまうなど、健康そのものが脅かされます。ストレスは、愛犬の寿命や幸福度に直結するため、サインを無視せず対応することを心がけましょう。

まとめ

あくびする犬

犬は言葉を話せないため、しっぽの動き、舌なめずり、あくびなどの小さなサインで自分のストレスや不安を必死に伝えています。

飼い主がこれらの無言のサインを正確に読み取り、早期にストレスの原因を取り除いてあげることは、愛犬の問題行動の予防と健康維持に欠かせません。

ストレスを溜めない環境と理解ある対応こそが、愛犬の心と体の健康を守り、長く幸せな生活を送るための一番の愛情表現となるでしょう。

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