犬に苦痛を与える『愛情表現』3選 意外とやりがちな飼い主のタブー行為や適切な接し方まで
犬は飼い主さんからの愛情を必要とする存在ですが、その愛情表現が必ずしも犬にとって心地よいとは限りません。人間にとっては愛情深い行動でも、犬には強いストレスとして伝わることがあります。今回は、犬に苦痛を与えやすい愛情表現と、正しい接し方を解説します。
犬に苦痛を与える愛情表現3選

犬と人間とでは価値観が異なります。そのため、飼い主さんの価値観だけで愛情を示すと、犬にとっては理解できないばかりかストレスになってしまうことも。特に、犬が逃げられない状況での関わり方はストレスになりやすいため注意が必要です。ここでは、犬が苦痛に感じやすい3つの愛情表現を紹介します。
1.過剰なスキンシップ
犬は飼い主さんとの触れ合いを好む一方で、度を超えたスキンシップは強いストレスになります。抱きしめ続ける、顔を近づけてじっと見つめる、頭や体を長時間撫で回すといった行為は、人にとっては愛情表現でも、犬にとっては逃げ場のない拘束に感じられます。
犬は本能的に、体を押さえられたり距離を詰められすぎたりすることを苦手としています。耳を伏せる、視線をそらす、体をこわばらせるなどの仕草が見られたら「これ以上はやめてほしい」というサインです。
スキンシップで大切なのは、犬が心地よく感じているかどうか。愛犬の反応をよく観察し、犬のほうから近づいてきたときに触れるなど、ひとりよがりにならない接し方を心がけましょう。
2. 遊びのつもりで追いかける
犬は、しつこく追いかけられると強いストレスを感じます。飼い主さんにとっては遊びのつもりでも、犬がその場を離れようとしているのに後を追われると、安心して落ち着くことができません。
例えば、犬が休みたがっているのに、子どもが遊びたくて追いかけ回すような行動は要注意です。部屋の隅やハウスに逃げても追われる、寝ようとしているのに構われ続けるといった状況が重なると、犬は大きな苦痛を感じます。
犬が距離を取ろうとしたときは「今は関わりたくない」という明確な意思表示です。無理に構おうとせず、そっとしておきましょう。
3. 犬のタイミングを無視して触る
リラックスしている最中や食事中に触れるのは、犬にとって苦痛になりかねません。たとえば、寝ているときに触られると十分に休めず、ストレスが溜まります。こうした状態が続くと、寝不足による体調不良や情緒の不安定さにつながる恐れがあります。
また、食事中に撫でられたり声をかけられたりする行為も、犬にとっては迷惑です。安心して食べられない状況が続けば警戒心が強まり、落ち着いて食事ができなくなってしまいます。
犬と接するときは、触って良いタイミングかどうかを見極めることが大切です。少なくとも、休んでいるときや食事中などプライベートな時間はそっと見守るようにしましょう。
犬への愛情表現はどうしたらいい?

犬への愛情表現は、人の感覚だけで考えるとすれ違いが起きやすくなります。撫でる、抱きしめるといった行為も、犬にとっては負担になる場合があります。だからこそ大切なのが、犬のペースを尊重して接することです。
犬のほうから近づいてきたときに軽く触れる、同じ空間で静かに過ごすといった関わり方は、犬にとって苦痛になりにくく、結果的に信頼関係を深めやすくなります。
また、散歩や食事の時間をできるだけ一定に保つことも、立派な愛情表現です。生活リズムが整うことで、犬は落ち着いて日常を過ごせます。
一方で、しつこいスキンシップや休息中の干渉は、飼い主さんの自己満足になりがちです。犬が距離を取ろうとしたら「今はそっとしてほしい」というサインです。
犬への愛情表現は「なにをしてあげたいか」ではなく「犬がどう感じるか」を基準に考えましょう。
まとめ

犬への愛情表現は、必ずしも「たくさん撫でること」や「たくさん構うこと」ではありません。人が良かれと思って取った行動が、犬にとっては苦痛になっている場合もあります。
大切なのは、愛犬の様子をよく観察し、今どんな状態なのかを考えながら接し方を選ぶことです。
愛情は一方的に与えるものではなく、相手に合わせて形を変えていくものです。それは相手が犬であっても変わりません。気持ちを尊重した距離感を意識することが、犬とのより良い関係を築いていくうえでは重要になります。
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