四季から“二季”へ。気候変動時代の「シン・生活」を提案するKEYUCA 2026年春新作発表会開催

2026-02-10 08:00
四季から“二季”へ。気候変動時代の「シン・生活」を提案するKEYUCA 2026年春新作発表会開催

近年、地球温暖化の影響により、日本の四季のバランスは大きく崩れつつある。春と秋という穏やかな季節が極端に短くなり、長く厳しい夏と冬が1年の大半を占める「二季化」の進行だ。

気象庁のデータや昨今の異常気象が示す通り、この急激な気候変動は私たちのライフスタイルに混乱をもたらしている。「いつ衣替えをすればいいのか」「寒暖差で体調が優れない」「せっかく買った服を着る機会がないまま季節が過ぎる」。こうした悩みは、もはや一部のものではなく、現代を生きる多くの生活者が抱える共通のストレスとなっている。

こうした背景の中、河淳株式会社が展開するライフソリューションブランド「KEYUCA(ケユカ)」は、2026年2月4日(水)、東京・日本橋の河淳ショールームにて「二季化対策」と「シン・生活」をテーマに掲げた「KEYUCA 2026年春の新作発表会・展示会」を開催し、気候や時間に振り回されず、賢く軽やかに暮らすための新たな解決策(ソリューション)を提示した。

「生活消費材」から「生活投資財」へ。二季化時代にKEYUCAが目指すもの

発表会の冒頭、河淳株式会社 ケユカ事業部 事業部長の渡邉陽平氏が登壇。ブランドの歩みと、今回のテーマである「二季化」への向き合い方について語った。

河淳株式会社 ケユカ事業部 事業部長 渡邉陽平氏

KEYUCAは2024年9月、ものづくりを通して生活者の課題を解決する「ライフソリューションブランド」への進化を宣言している。渡邉氏は、物価上昇が続く現在、単に彩りを与えるだけでは不十分だと指摘。「使い捨てる『生活消費材』ではなく、使い続けることで生活の質を高める『生活投資財』を生み出していきたい」とブランドの姿勢を強調した。

続いて渡邉氏は、日本の気候変動に伴う「二季化」について言及。KEYUCAが独自に行ったアンケート調査によると、95.3%もの人が「日本は夏と冬が中心の二季になっている」と実感しており、97.7%が「10年前と比べて夏が長くなった」と感じていることが明らかになった。

また、季節の変わり目が曖昧になったことで、日々の判断に迷いが生じている実態も浮き彫りになった。特に「その日の上着の有無や厚さの調整」や「衣替えのタイミング」に悩む声が多く、予測不能な気候が生活者のストレス源となっている。

さらに、春・秋服を買っても「ほとんど着ないまま次の季節が来てしまった」という経験を持つ人が半数以上にのぼるデータも紹介。「四季を前提とした従来のものづくりや暮らし方が、今の需要にマッチしなくなってきている」と渡邉氏は分析する。

こうした課題に対し、KEYUCAが新たに提唱するのが『シン・生活』だ。
カタカナの「シン」には、新生活の「新」、一つの季節の「深」まり、そして暮らしの「進」化という3つの意味が込められている。渡邉氏は「二季化という気候変化と、それに伴う新たな課題に寄り添いながら、暮らし全体をアップデートさせていく」と力強く語った。

暮らしの「調和」と「満足」を生む、7つのソリューション

続いて、河淳株式会社 ケユカ事業部 ブランドディレクターの吉賀陽也氏が登壇。「暮らしのシーン(コト)」をデザインすることで生まれる「調和」と、優れた「モノ」がもたらす「満足」。この両立こそがKEYUCAの考える「生活投資財」であるとし、具体的な新商品群を紹介した。

吉賀氏は、二季化が進む『シン・生活』に向けた具体的な解決策として、以下の7つのソリューションを提示した。

1. オケージョンソリューション:損しないハレの日準備

卒業・入学などの式典用アイテムは、使用頻度の低さが悩み。KEYUCAは「その後も使える」をテーマに、普段使いもできるバッグやアクセサリーを展開。特に注目は、シリーズ累計27万枚を超えるアパレルの「すごナノ撥水」シリーズだ。

強力な撥水力で汚れを弾くため、食事の際も気兼ねなく着用でき、雨の日も安心できる機能性が支持されている。

2. 花粉対策ソリューション:対策の通年化に対応

二季化により花粉の飛散期間も長期化・大量化している。3人に1人が室内干しを通年で行っているというデータを受け、KEYUCAでは抗菌防臭・部屋干し対応のタオルを標準化。さらに、UVカットや接触冷感機能を備えたアパレル雑貨により、花粉シーズン後も長く使えるアイテムを揃えた。

3. トラベル快適ソリューション:日常アイテムを旅先でも

国内旅行需要が高まる一方、物価高で旅費への負担感も増している。そこで「旅行のためにわざわざ買わなくていい」日常アイテムを提案。コンパクトに畳める帽子や、ジム通いにも使えるバッグなどがその例だ。また、旅先での快適性を左右するインナーウェアにも注力しており、完全無縫製タイプなどを3月より順次発売する。

4. UV対策ソリューション:“急に夏”に対応する

「外は猛暑、室内は冷房」という激しい寒暖差に対応するため、羽織としても使える「シアーUVシリーズ」を展開。また、遮光率99.99%以上を誇る「折畳傘 遮光耐風」は、自動開閉や耐風などユーザーが求める機能を細分化し、選びやすさを向上させた。

5. お弁当ライフソリューション:衛生面とタイパを両立

物価高対策でお弁当派が増える中、夏場の衛生管理は最大の懸念事項だ。KEYUCAは抗菌仕様や食洗機対応などの機能性を強化。特に「巻くだけ保冷クロス」は、特殊な繊維同士がピタッとくっつく利便性が受け、累計18.4万枚を突破するヒット商品となっている。

6. 冷蔵庫収納
7. キッチン収納ソリューション:食品ロス削減と循環

整理収納アドバイザーの中山真由美氏監修のもと、食材を無駄にしない冷蔵庫整理術や、動線を意識したキッチン収納を提案。中でも「洗えるPPラタンシリーズ」は、天然素材の風合いを再現しつつ、水洗い可能でささくれない機能性が評価されている。

ユーザー参加型開発「KEYUCA LAB」と社会貢献活動

商品紹介に加え、KEYUCAの新たな取り組みについても発表があった。一つ目は、ユーザー参加型プロジェクト「KEYUCA LAB(ケユカ ラボ)」の始動だ。

「お客様とともにものづくりをしていく」をコンセプトに、ラボメンバーを募集し、座談会やモニター会を通じて商品開発を行う。2026年は「最強のソファをつくろう!」「はじめてのキッズリュック」の2つのテーマでプロジェクトが進行中だ。

二つ目は、2月22日「猫の日」に向けたドネーション企画。

猫をモチーフにしたグラスやスポンジなどの新商品を展開し、売上の一部を動物愛護活動を行う「公益財団法人どうぶつ基金」へ寄付する。買い物が社会貢献につながる「KEYUCA FOR」活動の一環として実施される。

実際に“見て・触って・試せる”展示エリアは大盛況

発表会終了後の自由内覧会では、紹介された新作アイテムがシーンごとに展示され、多くのメディア関係者で賑わいを見せた。

特に注目を集めたのは体験コーナーだ。「すごナノ撥水」シリーズのウェアに実際に水をかけ、その弾き具合を試すデモンストレーションや、「巻くだけ保冷クロス」でペットボトルを持ち上げる実験には、その機能性の高さに驚きの声が上がっていた。また、キッチン・冷蔵庫収納コーナーでは、監修を務めた整理収納アドバイザーの中山真由美氏が実演解説を行い、理論に基づいた収納術に熱心に耳を傾ける参加者の姿が見られた。

気候変動による「二季化」は、私たちの暮らしに不可逆的な変化をもたらしている。KEYUCAが打ち出した「シン・生活」というコンセプトは、単なるトレンドの提案ではなく、変わりゆく環境の中で生活者が抱える「迷い」や「ストレス」に対する現実的な回答と言えるだろう。

「安さ」よりも「長く使える機能性」が重視される今、生活者の声を取り入れ、細やかな課題解決を積み重ねるKEYUCAの「生活投資財」としてのものづくりは、これからの時代の新たなスタンダードとなっていくに違いない。

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