三宅香帆がメガネ作りを体験! 新レンズで確かめた“見え心地”

2026-03-04 10:00
三宅香帆がメガネ作りを体験! 新レンズで確かめた“見え心地”

私たちは一日のほとんどを、「見る」という行為に支えられて生きている。朝スマートフォンの画面を開くことから始まり、通勤中に案内表示を追い、仕事では資料やモニターを見つめ、夜は本や動画に目を落とす。読書も、インターネットも、推し活も、誰かとの会話も、その多くは視界を通して成り立っている。それほど根本的な営みでありながら、自分がどのように見えているのか、そしてその見え方が最適なのかを意識する機会は、実はそれほど多くないのではないだろうか。

日本では約8,000万人がメガネを必要としており、世界的に見ても、メガネが生活に深く根づいた国のひとつでもある。それでも、「見え心地」や「視界の質」という観点が日常的に語られることは多くない。

今回、文芸評論家の三宅香帆さんが訪れたのは、ニコンのブランド直営のメガネ店「ニコンメガネ」。店頭での視力測定やカウンセリングを通じて、自分の生活に合ったメガネ作りを体験。そのプロセスは、そんな“当たり前”を少しだけ見つめ直すきっかけになりそうだ。

メガネは“どこで作っても同じ”なのか

視力補正用のメガネを購入したことがある20代以上を対象にした調査では、「メガネで得られる視界はどのメガネ店で作っても変わらないと思う」と答えた人が62%にのぼったという。多くの人にとって、メガネは“必要だからかけるもの”であり、どこで作っても大きな違いはないと感じられているのが現状である。しかし、メガネ作りは単に度数を合わせるだけの作業ではない。どの機械を使い、どう数値を読み取り、それをどのように生活に落とし込むのか。そこには作り手の判断や経験が重なっている。人の判断と機械の測定、その両方が交わることで、視界は形づくられていくのである。

「度数を合わせる」だけではないメガネ作り

メガネ作りは、数値だけで完結するものではない。日常でどの距離を見ることが多いのか、パソコン作業の時間は長いのか、読書の頻度はどうか。そうした生活背景を踏まえながら、一人ひとりの見え方を組み立てていく。ニコンのブランド直営店である「ニコンメガネ」では、そうしたプロセスを通じて“見え心地”を体験できるという。今回、三宅香帆さんが体験したのは、2026年2月に発売された単焦点レンズ「Zシリーズ SINGLE VISION」に、「RelaX」オプションを組み合わせたレンズである。測定から仕上がりまでの過程を経て、自分の生活に合った視界を探っていく体験であった。

三宅香帆が体験した“見え心地”の時間

完成したメガネは、その後、日常生活の中で実際に使用され、見え方や日々の変化についての実感が、三宅さん自身の言葉で綴られている。

店頭でメガネをつくるなんて、久しぶりのことだった。もともと近視で、ずっとメガネやコンタクトを駆使して生きていた。本を読むことやインターネットで遊ぶことが昔から好きだったから、目が悪くなるのは必然だった。だが大人になると、店頭でわざわざメガネをつくることも減った。老眼によって遠視になることも、まぁ、もう少し先のことだろうと思っていた。が、今回メガネをつくってもらうことになって知ったのは、若いうちからメガネをつけていたほうがむしろ目のためにもいいのだ、ということだった。

視力とは筋肉である。目の筋肉が毎日酷使されている。肩こりなんかそうだが、必要のない筋肉を伸ばし続けていると、そこは凝ってしまい、取り返しのつかないことになる。私たちはなかなかそのことに気づかない。だって見ることは、無意識におこなわれているものだから。しかし、本当は、目こそ労ったほうがいい。ニコンメガネさんは丁寧に視力を測ってくれて、合うメガネをさがしてくれたのだが、その過程で「健康な人は、目を大切にするという習慣を、そもそもつけたほうがいいよな……」としみじみ思い知った。

目は替えがきかない。酷使しすぎては取り返しのつかないことになる。しかし私たちは目を使わないと生きていけない。読書も、仕事も、推し活も、自分自身の目でもっておこなわれていることに自分は支えられている。そう考えると、メガネの度数やレンズの種類に気をつかうだけで、日常から目の筋肉をいたわることができるなんて、素晴らしいことだ。メガネをつくりながら私はしみじみ思った。

実際に使ってみると、たしかになんとなく目が軽い。読書やPCの時間はこれまでもこれからも大切にしたい、だからこそ、目に負担をかけているという罪悪感が少し減ったこと。それこそがなによりも「メガネを作って良かった」と思えた点だった。

これからも健康的に本を読みたい。インターネットで楽しく生きたい。愉快に仕事をしたい。その根底を支える「見ること」をいたわるためにも、まずは自分に合ったメガネをつけること。そこから始めよう。

<三宅香帆プロフィール>
文芸評論家。京都市立芸術大学非常勤講師。 1994年高知県生まれ。京都大学人間 ‧ 環境学研究科博士前期課程修了。リクルート社を経て独立。 2025年、『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』にて、「新書大賞」を史上最年少で受賞。第76回NHK紅白歌合戦ゲスト審査員。

メガネは主張する道具ではない。毎日の中で当たり前のように使われ、静かに機能し続ける存在である。だからこそ、その質について改めて考える機会は少ない。だが、見え方が少し変わることで、読書の集中力や仕事の快適さが変わることもある。視界は思考や判断の土台であり、生活そのものを支えている。自分に合ったメガネを選ぶことは、特別な行為ではなく、日常を心地よく過ごすためのひとつの選択である。

見ることは無意識に続いていく。だからこそ、その質を少し整えてみる。三宅香帆さんの体験は、そんなささやかな視点の転換を示している。視界を整えることは、生活の輪郭を整えることでもあるのかもしれない。

  1. 【阪神】V決定直後は今季3度目 サヨナラ負け CSアドバンテージ消滅...工藤が延長11回 エンカーナシオンにV打献上 11試合ぶり失点 打線わずか2安打
  2. 【速報】高市内閣の支持率63.0% 先月から0.5ポイント上昇 JNN世論調査
  3. 【広島】燕に逆転勝ち 4点差を引っくり返し4位が確定 新井監督の続投決定後10戦8勝2敗!林が9回満塁からⅤ打 佐々木が同点打 大瀬良が8回ピンチを凌ぐ
  4. 【DeNA】サヨナラ勝ちで最終戦勝利!延長11回エンカーナシオンが歓喜打 5年連続勝ち越し&CSアドバンテージ回避 平良6回1失点
  5. 【楽天】反撃及ばずロッテに逆転負け 借金は27...早川6回3失点も10敗目 山口に36号逆転V弾献上 村林先制犠飛 マッカスカー適時打
  6. 【ヤクルト】神宮最終戦は4点差逆転負け... 4年連続5位以下が確定 9回ウォルターズが林にV打献上 廣澤が同点打許す 西舘2回2失点 松下2号3ランは空砲
  7. 【ロッテ】楽天との最終戦を制し連勝! 山口2打席連発 球団移転後最多36号逆転2ラン&37号 小島7回1失点6勝目 横山リーグトップタイ35S
  8. 八丈島沖 一時8人不明の事故、ダイバーらの救助映像 公開
  9. ダンボールを見つめる猫→突然立ち上がったと思ったら…ペットカメラが捉えた『まさかの光景』に「えーー!すごーい」「声出して笑ったw」
  10. 猫の心を傷つけている飼い主の『裏切り行為』4つ すぐに見直すべき理由や起こりうるトラブル
  1. 運転する車を対向車にわざと衝突させた疑い 殺人未遂容疑で自称・運送業の男(22)を逮捕 茨城・桜川市
  2. 八丈島沖 一時8人不明の事故、ダイバーらの救助映像 公開
  3. サザンオールスターズ・関口和之さん経営の音楽関連会社 約5億8000万円の申告漏れ指摘 東京国税局
  4. 犬が『大嫌いな人』にする行動7選 拒絶しているサインや嫌われているかどうかの判断基準まで
  5. 【ヤクルト】神宮最終戦は4点差逆転負け... 4年連続5位以下が確定 9回ウォルターズが林にV打献上 廣澤が同点打許す 西舘2回2失点 松下2号3ランは空砲
  6. 「とても豪華で素敵…」国宝・久能山東照宮で特別拝観 夜の境内彩る「折り紙」テーマの幻想的なライトアップ【SUNトピ】
  7. 小さな男の子が悪いことをしたので、叱った結果→大型犬が『いじめられている』と勘違いして…尊すぎる光景が27万再生「まるでボディーガード」
  8. ロシア外務省 外国人や外交官にキーウからの退避求める声明発表 今年5月にも同様の警告
  9. 【ロッテ】楽天との最終戦を制し連勝! 山口2打席連発 球団移転後最多36号逆転2ラン&37号 小島7回1失点6勝目 横山リーグトップタイ35S
  10. 日本勢メダル総数269個で史上最多更新 ! 32年ぶりの日本開催、16日間の熱戦が閉幕【アジア大会】
  11. 日経新聞にサイバー攻撃 社員になりすましたメール約9000件が送信される 個人情報の流出数など調査
  12. 一流料理人が驚く1000円ちょっとの大衆グルメ!餃子の王将で絶対注文する絶品メニューとは?【それスタ】