世界初、培養肝細胞で胆汁の連続排泄を可能にする新規デバイス開発

2026-04-03 10:36

三井化学の酸素透過性細胞培養プレート「InnoCell(R)」が、東京大学、名古屋市立大学、金沢大学との共同研究により開発された、体外で培養した肝細胞が生体肝臓と同様に胆汁を連続して排泄できる世界初の新規デバイスに貢献しました。

概要

イベント概要
開発内容: 体外培養肝細胞による胆汁連続排泄を可能にする新規デバイスの開発
共同研究機関: 東京大学、名古屋市立大学、金沢大学
使用製品: 三井化学 酸素透過性細胞培養プレート「InnoCell(R)」
期待される効果: 創薬プロセスにおける肝毒性評価・薬物相互作用予測精度の向上、肝疾患メカニズム解明への貢献
回収効率: 従来比13.7倍の高濃度胆汁排泄物回収に成功
詳細情報:https://jp.mitsuichemicals.com/en/special/innocell/index.htm">https://jp.mitsuichemicals.com/en/special/innocell/index.htm

肝臓機能の再現を目指した新規デバイス

肝臓は薬物代謝や有害物質の排泄を担う重要な臓器であり、その主要機能の一つに「胆汁の生成・排泄」があります。しかし、これまでの体外評価系では、細胞への負荷や構造的な制約から、生体と同様に胆汁が流れ続ける環境を再現することが困難でした。今回開発された新規デバイスは、肝細胞が生体と同じように胆汁を継続的に排泄できる微細流路構造を実現。これにより、細胞への負担を最小限に抑えながら、胆汁排泄物を高濃度で効率的に回収することを可能にしました。また、この環境を長期間安定して維持できるため、胆汁代謝の時間依存的な変化を正確に捉えることができます。

InnoCell(R)が実現を支えた役割

本技術の実現において、三井化学の酸素透過性細胞培養プレート「InnoCell(R)」が重要な役割を果たしました。InnoCell(R)は、肝細胞が大量に必要とする酸素を底面から効率的に供給することで、肝細胞を本来の生体に近い状態に保ちます。この酸素供給の改善は、胆汁の通り道である毛細胆管の形成を安定させ、胆汁の連続的な排泄に不可欠な条件となりました。研究チームからは、「InnoCell(R)がなければ、胆汁排泄デバイスの性能は十分に発揮できなかった」とのコメントもあり、本デバイスの性能を最大化するための基盤技術として機能したことが伺えます。

まとめ

三井化学は、東京大学らとの共同研究により、培養肝細胞から胆汁を連続的に排泄できる世界初の新規デバイス開発に貢献しました。この技術は、三井化学の酸素透過性細胞培養プレート「InnoCell(R)」を活用し、肝毒性評価や肝疾患メカニズム解明といった肝臓研究の高度化に寄与することが期待されています。

関連リンク

https://jp.mitsuichemicals.com/en/special/innocell/index.htm
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