経営者、タレント、母と多彩な顔を持つ、板野友美にインタビュー

今回、『経済センサス‐活動調査』の広報キャラクターに就任した板野友美に、自身も経営者として活躍する彼女にインタビューした。
全国すべての事業所・企業を対象に5年に一度実施される『経済センサス‐活動調査』。
日本のすべての事業所や企業を対象に、売上金額や費用、事業内容などの経済活動の実態を幅広く把握し、日本経済の今を明らかにする。
調査結果は、経済政策やGDPなどの指標となるほか、防災対策やまちづくりといった身近な行政サービスにも活用されるとのこと。
さらに、データは公的機関のみならず、民間企業のマーケティングや経営判断にも活用されるなど、幅広い分野で重要な役割を果たす。
なお、公表されるデータは地域や業種ごとの集計結果であり、個別の企業名や事業所が特定される形で公開されることはない。また本調査は、統計法に基づく基幹統計調査であり、対象となる事業所・企業には回答義務がある。

――板野さんは芸能活動の華やかなイメージがありますが、経営者としては地道な事務作業に向き合う時間も多いと思います
板野:普段は8割くらいが地道な事務作業に向かう時間です。基本的にはデスクワークが中心です。芸能活動では、資料も含めて聞けば分かることが多かったのですが、経営では、自分で一から調べて理解し、進めなければいけないことがすごく多かったです。省けない作業もたくさんあって難しさを感じています。最後は自分で確認しなければならないので、日々の8〜9割は資料を読んだり、自分で制作したり、クリエイティブも含めて、ずっとそうした作業をしています。
――経営を始めてから、気づいたことはありますか?
正社員を雇う際の手続きが、すごく多かったと思いました。以前は業務委託のメンバーが多かったので自分で手続きをすることはなかったのですが、正社員を採用するタイミングで、社労士さんへの手続きや契約書まわりの確認が必要になりました。資料を集めて提出しなければならないことが本当に多くて、「みんなこんな大変なことをやっているんだ」と考えさせられました。今までは事務所が全てやってくださっていましたが、全て自分で対処する立場になったことで面倒だと思いながらも、今までやってくださっていたんだと知ることができました。責任を強く感じるようになりました。
助成金の申請も自分でやりますが、細かいですね。わざと難しくなっているのかなと思うくらい、大変です(笑)。

――Rosy luceを法人化してから約4年が経ちました。スキンケア事業も同時期から始められましたが、こうした細かい作業には慣れてきましたか。
Rosy luceは共同経営している相方がいるので役割分担しながら進めていましたが、スキンケア事業は全てを一人でやる必要があり、大変です。常にいろいろな問題が起きるので、なかなか慣れないですね。人間関係も含めて全ての責任は自分にあると感じますし、その対応も含めて日々勉強です。ただ、一度起きた問題から学ぶことも多いので、今後の対策や組織づくりについて、日々考えさせられています。
――経営だけでなく、タレント業や母親としての顔もあり、多忙な日々だと思います。板野さん流の気持ちの切り替え方や、自分へのご褒美はありますか。
アイドル時代は分刻みのスケジュールをこなしていたので、切り替えは自然と習慣になっています。問題が起きた時に気持ちを引きずってしまうと、家庭に持ち込んでしまったり、次の仕事に影響したりしてしまうので、「気持ちを引きずらないこと、すぐに整理すること」を意識しています。子育て、会社、芸能といろいろな環境にいるからこそ、切り替えがしやすい面もあると思います。大変なことがあっても、「明日は娘と遊ぶ日だ!」と思えると、気持ちが落ち着いて冷静に向き合えるんです。あと、本当に時間が足りないので、集中しないとタスクがたまっていく一方。だから、とにかくやるしかないとい思って、短期集中を意識して生活しています。
――事務作業を単なる作業で終わらせないコツはありますか?
経営を始めたばかりの頃は分からないことがたくさんありました。だからといって、誰かに任せてしまうと自分では分からないままになってしまいます。まずは自分でやってみる。面倒なことも、自分の成長だと思って取り組むようにしています。実際にやってみると、案外ほかの仕事につながっていたり、別の仕事がやりやすくなったりすることもあるので、どんな仕事も自分の成長につながることを意識して取り組んでいます!
――ここからは、経済センサスにちなんだ質問です。今回、広報キャラクターに就任されました。「経済センサス」は大企業から中小企業、街の喫茶店まで、すべての事業者に調査票が届きます。これを聞いて経営者としてどう感じましたか
お店を構えたり、ポップアップを開いたりするときは、どこで開催するかを自分で決めますよね。そうしたときに、地域にどのようなお店が多いのかが分かる調査があるのは、すごいことだと感じました。経営者にとって生かせる部分がすごく多いと思いました。
――面倒なだけでなく、経営者にとってメリットもあるということですね
私は自分で経営していますが、調査に回答することで自分たちの未来に活きてくることなんだと強く感じました。これからの社会を担う自分たちにこそ大事な調査だと思います。最初は難しいと思うかもしれませんが、ぜひトライしてほしいです!

――板野さんご自身も会社をふたつ経営されているので、調査票に回答する立場でもあります。いつ回答されますか?
私は、夜に娘が寝て、お風呂に入った後がいちばん集中できるタイミングです。好きなアイスを食べたり、温かいお茶を飲んだりしながら、ほっと一息つけるんです。昼間はどうしてもバタバタしてしまうので、夜の誰にも邪魔されない時間を確保して、自分と向き合う時間として回答すると思います。回答することで、自分の会社と向き合えたり、普段あまり細かく見ていなかったことを振り返ることもできるので、経営者にとってはすごくいい機会だと思います。
――経済センサスは5年に一度ですが、板野さんご自身に年単位のルーティンはありますか
毎年お正月に、初詣も兼ねて、いつも参拝している神社でご祈祷をしてもらうことはあります。あとは、2、3年に一度くらいは海外へ行きたいですね。
子供が生まれてからはなかなか海外旅行に行く機会がありませんでした。私はロサンゼルスがすごく好きで。でも、コロナ渦以降行けていないので、今年こそは行きたいと思います!
――板野さんと同じような悩みを持つ経営者や事業主の方へのメッセージをお願いします。忙しい日々の中で、こうした調査を面倒だと感じる方も多いと思いますが、同じ経営者として、この調査をどう活用してほしいですか
経営者の方は毎月、経理も含めて自分の会社のことを振り返っていると思うので、経済センサスに回答することで、自分の会社と向き合うきっかけにもなります。業種にもよるとは思いますが、お店を開くとき、ポップアップをするときにも、経済センサスの調査結果を自分たちのマーケティングの一つとして活用できると思います。国が実施している調査なので信頼性もありますし、私自身も活用したいと思っています!
――これからの時代の経営に必要な数字やデータとの距離感については、どのようにお考えですか
AIが普及して簡単にデータを取得できるようになった一方で、それが本当に正しいデータなのか、どこから取ってきたデータなのかというところまで、自分で考えなければいけません。そこは逆に難しい問題でもあると思いますが、データをもとに考える人は昔より増えるでしょうし、より身近になってきたのではないかと思います。
の調査は、事実をベースにした信頼できるデータです。何かを始めるときに数字があったほうが踏み込みやすいですし、自分の中で理解したうえで進められるので、データとの距離感は今後ますます大事になってくると思います。