「アカネキントキ」は新種だった 鹿児島大学の研究チームがPriacanthus starnesiと命名

2026-05-01 02:07

鹿児島大学総合研究博物館と大学院連合農学研究科の研究チームが、これまで「アカネキントキ」として知られていた魚類が未記載の新種であることを発見し、学名をPriacanthus starnesi、標準和名を「アカネキントキ」と命名しました。

概要

鹿児島大学の研究チームは、これまで標準和名「アカネキントキ」と呼ばれてきたキントキダイ科キントキダイ属の魚類が、未記載の新種であることを発見しました。この新種はPriacanthus starnesiと命名され、2026年4月16日に英文誌Ichthyological Researchで公開されました。

魚種概要:Priacanthus starnesi(新種)
標準和名:アカネキントキ
学名:Priacanthus starnesi
命名理由:キントキダイ科魚類の分類学的研究に貢献したW. C. Starnes氏への敬意を表して
発表論文:A new species of Priacanthus from the western Pacific Ocean, with a redescription of Priacanthus blochii Bleeker 1853 (Perciformes: Priacanthidae)
掲載誌:Ichthyological Research
公開日:2026年4月16日

新種発見の経緯と特徴

これまで西太平洋に生息する「アカネキントキ」は、インド洋の近縁種Priacanthus blochiiと同じ種とされてきました。しかし、鹿児島大学の研究チームが西太平洋各地の標本とインド洋産の標本を詳細に比較分析した結果、鱗の枚数やひれの形といった形態、そして遺伝子の塩基配列の両面で明確な違いがあることが判明しました。これにより、「アカネキントキ」とされていた魚類は新種Priacanthus starnesiとして記載され、学名Priacanthus blochiiはインド洋のみに分布する種に適用されることが明らかになりました。

Priacanthus starnesiの生息環境

Priacanthus starnesiは、水深100m以浅のサンゴ礁域や岩礁域に生息しています。日本からサモアにかけての西太平洋に広く分布しており、国内では京都府から奄美大島にかけて確認されています。鹿児島県内では、甑島列島、薩摩半島西岸、鹿児島湾、大隅半島東岸、奄美大島からの記録があります。

まとめ

鹿児島大学の研究チームは、「アカネキントキ」として知られていた魚類が未記載の新種Priacanthus starnesiであることを発見し、その学名と標準和名を発表しました。この発見は、魚類の分類学的研究において重要な進展となります。

関連リンク

https://doi.org/10.1007/s10228-026-01066-x

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