
長年にわたり、世界中の肝疾患患者の QOL 改善に取り組んできたギリアド・サイエンシズ(Gilead Sciences 国内本社:東京都千代田区丸の内)は、慢性疾患だった C型肝炎を何百万人もの人々にとって治癒が可能な疾患へと変えることに貢献。
同時に、B型慢性肝炎の新たな治療薬を開発し、世界での肝炎撲滅をめざし、さらにウイルス性肝炎にとどまらず、PBC患者さんに先進的な治療薬を届けることにも取り組み、画期的な科学と協働パートナーシップを通じて、肝疾患とともに生きるすべての人のために、より健やかな未来、さらには肝疾患のない未来をめざしている。
そんなギリアド・サイエンシズは、科研製薬(本社:東京都文京区)とギリアド・サイエンシズ・インク(米国ギリアド)が、原発性胆汁性胆管炎(PBC)に対して選択的にペルオキシソーム増殖因子活性化受容体デルタ(PPARδ)に作用するセラデルパル(開発コード:KC-8025)について、これまでの提携を拡大し、日本における販売提携に関する契約を新たに締結したことを発表した。
本契約は、科研製薬と米国ギリアドが買収したシーマベイ社との既存のライセンス契約にもとづき、さらに提携を拡大するもので、日本における希少肝疾患の患者の革新的な治療へのアクセスを加速させるという両社共通のコミットメントを反映している。
原発性胆汁性胆管炎(PBC)は、胆管の慢性進行性の自己免疫疾患で、日本における患者数は推定で約37,000人。
PBC は女性に多くみられ、肝損傷を引き起こし、治療が不十分な場合、肝不全に進行して肝移植が必要になることがある。
PBC で最もよく見られる症状は、そう痒症(慢性のかゆみ)と倦怠感で、QOL を大きく損なう可能性がある。
PBC の症状は他人には見えないことが多く、PBC の診断までの道のりは長く、困難をともなうこともある。
現在のところ、PBC を治癒する方法は存在せず、治療目標には疾患進行の抑制、胆汁うっ滞性そう痒などの胆汁うっ滞(胆汁の流れの障害)に関連する症状の軽減などがある。
その効果はおもに、PBC の病勢進行の重要な指標であるアルカリホスファターゼ(ALP)値の低下を含む、肝生化学検査値の改善により評価されている。
――― 今回の契約締結について、科研製薬 堀内裕之 代表取締役社長はこう伝える。
「本契約は、PBC とともに生きる日本の患者さんが抱える大きなアンメットメディカルニーズに応えていくための、重要な前進です。
当社の日本市場における知見と、ギリアドが有する肝疾患領域における深い専門性と豊富な経験を融合させることで、患者さんが新たな治療選択肢の恩恵をできる限り早く受けることができるよう努めてまいります」(堀内代表)
販売提携に関する契約の枠組みのもと、科研製薬とギリアドは、肝疾患領域における双方の補完的な専門性と確立されたプレゼンスを活かし、日本におけるセラデルパルの上市に向けて協働。
具体的には、日本における開発、薬事および販売に向けた取り組みは引き続き科研製薬が主導し、適正使用の推進と科学的な情報提供を目的とした活動については両社がいっしょに取り組んでいく。
両社は、今回の提携により、PBC という疾患への理解向上や患者さんへの支援を行うとともに、患者さんや医療従事者にとって有意義な価値を届けることをめざす。
――― ギリアド日本法人 アンドリュー・ヘクスター代表取締役社長は、こう語る。
「日本における PBC患者さんは、依然として重大なアンメットメディカルニーズに直面しています。
科研製薬との提携拡大により、患者さんの治療アウトカムの改善につながる新たな治療選択肢へのアクセスを拡大し、医療従事者の皆さんとともに、これらの課題の解消に貢献したいと考えています」(アンドリュー代表)
