犬が『脱水症状』を起こしているサイン5選 脱水状態かどうかを判断する方法とは?
愛犬の元気がなかったり、おしっこの色が濃かったりしませんか?言葉を話せない犬にとって、脱水は命に関わることもある危険なサインです。お家ですぐにできる確認方法を知って、大切な家族の健康を守りましょう。
犬が「脱水症状」を起こしているサイン5選

1.口の中が乾いている
健康な犬の口の中は、唾液で常にしっとりと潤っています。しかし、体内の水分が不足すると唾液の分泌が減り、歯ぐきや舌を触ったときにネバネバとした不快な感触に変わります。
さらに症状が進むと、表面が完全に乾いてカサカサになることも。愛犬の顔周りを触る習慣をつけ、粘膜の状態を把握しておきましょう。
2.目がくぼんでいる
脱水状態が深刻になると、眼球の周りの水分や脂肪が減少するため、目が普段よりも奥に落ち込んだように見えます。これを「眼球陥没」と呼びます。
なんとなく表情に活気がなく、顔つきがやつれたように感じる場合は、体内の水分バランスが大きく崩れている可能性が高いです。目力の変化は体調不良の重要なサインとなります。
3.おしっこの異変
おしっこは体内の水分量を示す鏡です。水分が足りなくなると、体は少しでも水分を蓄えようとするため、おしっこの回数や量が極端に減ります。
また、排出される成分が濃くなるため、色が濃い黄色やオレンジ色になり、ニオイもきつくなるのが特徴です。トイレシートの色をこまめに確認し、変化を見逃さないようにしましょう。
4.皮膚の弾力がなくなる
水分は皮膚のハリを保つ役割も持っています。脱水が起きると、細胞から水分が失われて皮膚の弾力が低下します。
皮膚をつまんだときに戻りにくいと感じる場合は、すでに中程度の脱水が疑われます。毛並みがパサついたり、皮膚全体に柔軟性がなくなったりしたときは、全身の水分が枯渇している危険信号です。
5.足先が冷たい
体内の水分が減ると血液の循環が悪くなり、心臓から遠い場所に十分な血液が届かなくなります。その結果、普段は温かいはずの耳の先や足先が、触るとひんやり冷たく感じることがあります。
これは体が重要な臓器を守るために血流を調整している証拠です。元気がないのに末端が冷えている場合は、緊急性が高いと考えましょう。
お家ですぐにできる「脱水チェック」の方法

脱水を早期に見つけるためには、道具を使わずにできる「テントテスト」が有効です。
犬の首の後ろや背中の皮膚を優しく上につまみ上げ、指を離したときにどれくらいの速さで元に戻るかを確認します。健康であれば一瞬でピタッと戻りますが、脱水しているとテントのような形のままゆっくりと戻ります。
また、指で歯ぐきをぐっと押して白くした後、指を離して元のピンク色に戻るまでの時間も目安になります。2秒以上かかる場合は血流が滞っており、水分不足の可能性が高いです。
日頃の元気な状態のときの戻り方や色を覚えておくことで、いざという時の異変にすぐ気づけるようになりますよ。
なぜ脱水になる?注意が必要なシーン

脱水は単に水を飲まないときだけでなく、予想外の場面で発生します。まず警戒すべきは夏の暑さや過度な運動です。犬は人間のように全身で汗をかけないため、パンティング(ハアハアという呼吸)による気化熱で体温を下げますが、このときに大量の水分を消費します。
また、下痢や嘔吐といった体調不良時も要注意です。お腹を壊すと短時間で大量の水分と電解質が失われ、急速に脱水が悪化します。
さらに、高齢犬や持病がある犬は、喉の渇きを感じにくくなったり、腎臓などの病気によって尿の量が増えすぎてしまったりすることがあります。季節を問わず、愛犬の置かれた環境や体調の変化に敏感でいることが大切です。
飼い主ができる脱水予防と緊急時の対応

予防の基本は、愛犬がいつでも新鮮な水を飲める環境を整えることです。家の中に水飲み場を複数設置し、器が空になっていないか頻繁に確認しましょう。
水をあまり飲まない子には、ドライフードをぬるま湯でふやかしたり、犬用のウェットフードやスープをトッピングしたりして食事から水分を補給させる工夫が効果的です。
もし脱水のサインが見られたら、無理に大量の水を飲ませようとせず、自力で飲める程度の水を少量ずつこまめに与えてください。
ただし、ぐったりしている、何度も吐いているといった場合は自宅でのケアには限界があります。自己判断で様子を見すぎず、できるだけ早く動物病院を受診して、点滴などの適切な処置を受けさせてあげましょう。
まとめ

脱水症状は、飼い主が気づかないうちに静かに進行し、時には命に関わる事態を招く恐ろしい状態です。しかし、日頃から口の中や皮膚の状態、おしっこの様子をよく観察していれば、初期段階で防ぐことができます。
言葉で「喉が渇いた」と言えない愛犬だからこそ、飼い主が小さなサインを読み取り、こまめな水分補給を心がけてあげましょう。
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