NGPとLinkhola、自動車部品リユースによるCO2削減効果を世界初クレジット化

2026-06-24 02:33

株式会社NGPと株式会社Linkholaは、民間主導の「EARTHSTORYボランタリークレジット制度」において、自動車部品の再利用によるCO2削減効果を定量化し、市場取引を可能にする新たな方法論「自動車パーツリサイクル」を世界で初めて策定しました。

概要

株式会社NGPと株式会社Linkholaは、民間主導の「EARTHSTORYボランタリークレジット制度」において、新たな方法論「自動車パーツリサイクル」を策定しました。本方法論は、自動車部品のリユースによる「新品製造の回避に伴うCO2削減効果」を可視化し、世界で初めて自動車部品リユースによる環境価値をクレジット化し、市場取引を可能にします。

概要:

対象活動:国内の使用済み自動車から適切に回収された自動車パーツ(リユース部品)の再利用。
算定方法:対象パーツを「新品で製造・流通させた場合」と、「リユース部品として美化・点検・流通させた場合」のCO2排出量の差分を「削減量」として定量化。
信頼性の確保:EARTHSTORYボランタリークレジット制度のもと、デジタル技術でデータの透明性・トレーサビリティを確保。独立した第三者審査機関による厳格な検証により、二重計上を防止。

自動車リサイクルにおけるCO2削減効果の可視化

本方法論策定の背景には、企業に求められるサプライチェーン全体のCO2削減と、新品部品製造に伴う環境負荷の大きさが挙げられます。NGPは、富山県立大学・明治大学との産学共同研究を通じて、LCA(ライフサイクルアセスメント)に基づくCO2削減量算定手法を確立し、90部品(左右区別等を含め115部品)について独自のCO2削減量算定が可能となっています。しかし、これらの削減効果を信頼性の高いカーボンクレジットとして評価・流通させるための方法論は、これまで国内外に存在していませんでした。

そこで、独立した制度オーナーである「EARTHSTORY(Linkhola)」は、NGPの実証データ提供を受け、大学等との産学共同研究データ・運用実績を参考に、第三者審査に耐えうる客観的な算定ロジックを設計し、本方法論の開発・策定に至りました。ルール策定者(制度オーナー)とプロジェクト実施者(NGP等)の独立性を明確に維持し、国際的なクレジットの基準に準拠した方法論・制度ガバナンスを確立しています。

2つの革新ポイントと今後の展望

本方法論の革新的な点は、「部品」の再利用(リユース)を直接評価する点です。破砕や製錬を伴う「素材リサイクル」とは異なり、形状・機能を保ったまま再利用する「部品リユース」そのものを評価することで、新品の製造を代替し、製造時の膨大なエネルギー消費とCO2排出を直接、大幅に回避します。また、創出された高品質なクレジットは、サプライチェーンでの排出削減を推進したい自動車産業関連会社が購入・活用することで、リサイクル部品の更なる品質向上・流通拡大につながり、業界全体の持続的発展を後押しします。

NGPとLinkholaは、2026年5月27日に本方法論を正式策定し、今後、NGPは一部の部品を対象に「第1号クレジット創出プロジェクト」の申請および登録プロセスを始動します。自動車パーツリユースを対象とした世界初のクレジットとして、2026年秋頃の発行を目指しています。NGPは組合全体の取り組みとして、2030年までに処理台数1,000万台、リユース等2,000万点、CO2削減量50万t-CO2の達成を目指しており、本方法論はその実現に向けた重要な基盤となります。

各社コメント

株式会社NGP 代表取締役 佐藤 幸雄 氏
「今回、NGP日本自動車リサイクル事業協同組合および当社が長年積み上げてきたリサイクルパーツの流通実績や、大学等との共同研究によるCO2削減効果の算定データをもとに、Linkhola様が運営するEARTHSTORY制度において、新方法論「自動車パーツリサイクル」が策定されたことを大変嬉しく思います。これにより、リサイクルパーツの活用による環境貢献を、客観的なCO2削減量として可視化し、ボランタリークレジットという新たな環境価値として評価する道筋が開かれました。」

NGP日本自動車リサイクル事業協同組合 理事長 小林 信夫 氏
「今回、自動車リサイクル部品のCO2削減効果をボランタリークレジットとして評価する方法論が策定されたことは、私たち自動車リサイクル事業者の取り組みが、社会的・環境的な価値としてより明確に認められる大きな一歩であると考えています。今後も組合員一丸となって、適正処理、リサイクルパーツの品質向上、流通拡大に努め、持続可能なモビリティ社会の実現に貢献してまいります。」

株式会社Linkhola 代表取締役 野村 恭子 氏
「日本の『もったいない精神』と『手工業職人の技術』は単なる節約ではなく再定義、注目に値します。本方法論を通じて、客観的かつ適切に環境価値を評価し、ボランタリークレジット市場を通じて自動車リサイクル産業の活動を強力に支援してまいります。」

EARTHSTORYボランタリークレジット制度について

Linkholaは、民間主導の「ボランタリークレジット制度」の制度オーナーとして、申請・審査・発行までをワンストップで提供する独立したプラットフォーム「EARTHSTORY」を運営しています。デジタル技術をベースとした自動化と最適化された制度設計により、国内最速クラスで高品質なカーボンクレジットを発行・流通できるガバナンスシステムが最大の強みです。

組織概要

【株式会社NGP】
代表者 : 代表取締役 佐藤 幸雄
所在地 : 〒108-0075 東京都港区港南2-12-32 サウスポート品川4F
設立  : 1990年11月
事業内容: NGPシステムの運営管理、損害保険会社およびリース会社使用済み自動車引取窓口業務、ISO14001コンサルティング、その他サポート
URL   : https://www.ngp.gr.jp/

【株式会社Linkhola】
代表者 : 代表取締役 野村 恭子(環境学博士)
所在地 : 〒105-0013 東京都港区浜松町2-2-15 浜松町ダイヤビル2F
設立  : 2020年1月
事業内容: ボランタリーカーボンクレジット創出・流通プラットフォーム「EARTHSTORY」の運営、脱炭素経営支援ソリューションの提供
URL   : https://www.linkhola.com

関連リンク

https://www.ngp.gr.jp/

https://www.linkhola.com

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