森ノ宮医療大学、男子マラソンBute Gemechu選手へメディカルチェックを実施
森ノ宮医療大学は、連携協定を結ぶミズノ株式会社の契約選手である男子マラソンのBute Gemechu選手に対し、スポーツ障害の予防と競技パフォーマンス向上を目的としたメディカルチェックを実施しました。
概要
森ノ宮医療大学は、ミズノ株式会社と相互連携協定を締結しており、同社契約選手の男子マラソンBute Gemechu選手(エチオピア出身、世界ランク56位)に対し、メディカルチェックを実施しました。これはスポーツ障害の予防と競技パフォーマンスの維持・向上を目的としています。
メディカルチェック概要:
- 実施者:森ノ宮医療大学 総合リハビリテーション学部 理学療法学科/インクルーシブ医科学研究所 所長 工藤慎太郎教授 および大学院生
- 対象選手:Bute Gemechu選手(男子マラソン、エチオピア出身、世界ランク56位 ※1)
- 目的:スポーツ障害の予防、競技パフォーマンスの維持・向上
- 使用機器:三次元動作解析装置(VICON)、超音波診断装置(エコー)、体成分分析装置(InBody)など
- 分析対象:足部・下肢を中心に詳細な測定・分析
- 結果活用:得られたデータは選手本人へフィードバックされ、トレーニングやコンディショニングに活用
※1)世界ランクは2026年6月15日時点(by World Athletics)
スポーツ障害予防とパフォーマンス向上を目指す本学のメディカルチェック
本学のメディカルチェックは、理学療法士の専門的知見と技術を駆使し、身体機能や動作特性を詳細に分析することに強みを持っています。一般的な健康診断的なアプローチとは異なり、筋機能や身体組成などを多角的に評価することで、障害発生リスクや身体機能上の課題を明らかにします。これにより、より的確なスポーツ障害予防策の提案や、競技パフォーマンスの維持・向上へとつなげています。研究活動や臨床実践で蓄積された知見・データを基に、個々の選手に合わせた評価を行い、競技力向上とスポーツ障害予防の両面からサポートしています。
工藤教授からのコメント
私たちが行っているメディカルチェックは、研究室で積み重ねてきた研究成果や臨床経験を基盤としており、独自性の高い評価手法を用いています。今回はランニング中の足部の動きを詳細に分析することで、選手が不安を抱えている部位のウィークポイントを把握するとともに、筋力の左右差や身体機能の特徴から、不調が生じる要因や将来的な障害リスクについても確認することができました。また、理学療法士は主に弱点をスクリーニングした後、俊敏性や持久力、瞬発力といったパフォーマンスを計測します。これは怪我をした際の競技復帰の指標にもなるため、とても重要です。特にGemechu選手のような世界トップレベルのアスリートは、一般的な基準値では評価が難しく、同等の身体能力を持つ比較対象も限られています。そのため、競技を継続できている現時点での身体状態を把握しておくことが、障害予防やコンディショニング、さらには競技復帰の判断において重要になります。研究室から生まれた知見や技術によって、多くのスポーツ選手の障害予防や競技パフォーマンスの向上に貢献できればうれしく思います。
Gemechu選手からのコメント
今回はありがとうございました。初めてこのようなチェックを受けることができたので全てが新鮮でした。出身のエチオピアではこういった設備はなく、私より更にトップの選手でも今回のような機会を得られることはあまりないです。工藤先生からの一つ一つのフィードバックも大変有益なものでした。今日の内容を実践に活かしていき、自己ベストの2時間4分を切れるように頑張ります。
工藤研究室 大学院生からのコメント
初めてプロのランナーの計測をしましたが、プロでも股関節や足首は硬かったり、ケガをする方は状態のいい方と比べると必ず違いがあったりすることを学びました。今日の学びを他の選手を評価する際にも活かしていきます。
まとめ
森ノ宮医療大学は、最先端の機器と専門的知見を活かしたメディカルチェックを通じて、Bute Gemechu選手の競技力向上と障害予防に貢献しました。
関連リンク
https://www.morinomiya-u.ac.jp/
https://www.morinomiya-u.ac.jp/port/
https://therapia.morinomiya-u.ac.jp/
https://www.youtube.com/channel/UCt7ftrbBgNtGP0lqYRKc32Q