ポラス建築技術訓練校 躍進の理由_社員として雇用 給与受給し訓練校生として1年間 全寮制で技術習得◎ 現場と直結した独自ステップアップ育成制度 多能工育成で活躍場は無限

2026-06-28 10:17

若者のクルマ離れ、若者のビール離れ…若者の◯◯離れといろいろいわれてきたなか、いま「若者の職人離れ」も深刻。

デジタルネイティブ世代のさらに次を生きる、いまの小中高生は、AIがいつもすぐに相談にのってくれる世代は、手に職をつける世界で生きる職人も、“はるか遠い存在”に―――。

現在、建設業界は人手不足や、若者の職人離れという大きな課題に直面している。

大工就業者は2000年には64万人いたのが、2020年には29万人と半減し、60歳以上の割合は19%から43%と増え、加速度的に高齢化がすすんでいる。

ポラス建築技術訓練校の可能性

こうした切実な課題に向き合ってきたのが、1969年創業以来、埼玉・千葉・東京を中心に住宅事業を展開するポラスグループ。

ポラスグループは、早くから「高い技能を持つ社員大工」の自社育成に注力してきた住宅メーカーのひとつ。

その根幹を担うのが、1987年設立のポラス建築技術訓練校↓↓↓
https://www.polus.co.jp/kunrenkou/

社員として雇用し 給与を支給しながら訓練校生として1年間全寮制で技術を習得

ポラス建築技術訓練校は、一般的な専門学校とは異なり、「社員として雇用し、給与を支給しながら訓練校生として1 年間全寮制で技術を習得する」という、独自の教育体制を整備し、これまで 966名(2026年3月31日時点)の卒業生を輩出。

今年度も4月に新たな訓練校生32名を迎え入れ、次世代へつなぐ教育を展開している。

もう少し詳しく、ポラス建築技術訓練校に迫ってみよう↓↓↓

職人の高齢化や人手不足 旧来の徒弟制度の限界が要因

建設業界における職人の高齢化や人手不足が深刻な課題となるなか、その要因のひとつとして、旧来の徒弟制度の限界があげられる。

こうした課題に向き合うポラスグループは、「社員大工」「内装工」を育成する、「学ぶ×働く」がコンセプトの ポラス建築技術訓練校 を設立。

設立から40年で 966名の建築技能者を輩出してきた。

給与を得ながら学べる社員大工制度 全寮制での共同生活 明確なキャリアプラン

大工職人の世界にはこんな切実な背景がある。

―――徒弟制度は、親方が身を削って教えるため、親方に多くの負担がかかる。

住宅着工戸数の減少や、建設現場では、木材をあらかじめ工場で加工する、プレカット材の活用が大半となったため、親方が稼げなくなり、子方を育てる余力がなくなってきました。

また、一部では親方が身を削るがゆえに教えは一方通行となり、子方は逆らうことが許されないといった厳しい関係性が残るなど、現代の若者には受け入れることができないことがいろいろあった。

―――ポラスグループは、こうした課題に対し、給与を得ながら学べる「社員大工」制度や全寮制での共同生活、明確なキャリアプランの提示によって大工や内装工の技術を系統立てて教育し、若手人材の確保と着実な育成に大きな成果を上げている。

訓練学生は、ポラスグループ ポラスハウジング協同組合・ポラスハウジング千葉の社員として所属し、ポラス建築技術訓練校へ派遣という形で、1年間で学べる体制を構築している。

選べる2つのコースで「学ぶ×働く」

ポラス建築技術訓練校では、「学ぶ×働く」の指導方針のもと、「建築施工系木造建築科」「建築内装系インテリアサービス科」の 2科から選べるのも特長。

この2科には、「手厚いサポート体制」「実践的なカリキュラム」「女性活躍の推進」「全寮制での人間形成」という共通する優位性がある。

手厚いサポート体制:高卒新入社員と同じ固定給で学べる

訓練校生は社員として入社し、高卒新入社員と同じ固定給を受け取りながら学べる。

授業や指導の費用(材料や貸与品)は会社が負担。

道具や教科書、寮費などは自己負担となります。

実践的なカリキュラム:座学と実技を徹底的に学ぶ

普通課程(1年間・1400時間)では、座学と実技を徹底的に学んでいける。

女性活躍の推進:女性が働きやすい現場環境も

女性技能者育成も積極的に展開。

現在まで建築科 7名、インテリア科 49名の修了生を輩出。

2026年度は建築科 2名、インテリア科 3名を育成中。

2025年度には技能五輪全国大会に埼玉県代表として 1名出場した。

女性が働きやすい現場環境をつくるため、重量物制限や仮設トイレなどの改善も積極的に展開している。

全寮制での人間形成:1年間の共同生活で養う

ポラス建築技術訓練校での1年間の共同生活を通じて、規則正しい生活習慣による安全意識の醸成や、現場で必須となるコミュニケーション能力、基礎体力を養える。

―――こうした2科共通の優位性に加え、ポラス建築技術訓練校が“実践的戦力養成機関”として注目を集めるのは、現場と直結した独自ステップアップ育成制度だ。

現場と直結した独自ステップアップ育成制度

技能社員としてのキャリアは、現場での生産活動を通じた実践的な OJT により、段階的に形成されています。

フレーマー(概ね 3~4年)

フレーマー(概ね 3~4年)は、上棟を中心とした屋根下地までの構造躯体、および金物取付を担当。

セットアッパー(概ね 2~3年)

セットアッパー(概ね 2~3年)は、筋交い、外周部の間柱、窓台、まぐさからサッシ取付、透湿防水シート貼り、バルコニー下地、軒天下地といった外装工事が入れる状態までの外部造作を担当する。

造作大工(概ね 3~4年)

造作大工(概ね 3~4年)は、最終ステップとして、内部造作の全般を担当する。

次のステップへ進む前に、一定期間は「見習い」として、一緒に施工しながら訓練校の指導員から現場で直接指導を受ける。

その期間、いくつかの評価項目をクリアできる技量・技能を有すると認められると見習い卒業となり、次のステップへ進む。

40 年間培ってきた育成システムに基づく OJT により、着実に技能を高めている。

また、セットアッパーから造作大工へ進むための試金石として「二級建築大工技能士」の検定合格を必須とし、確かな技能の裏付けを求めているのも、ポラス建築技術訓練校の特長。

多能工の育成:リフォーム工事でも活躍できる人材育成

ポラス建築技術訓練校は「多能工の育成」にも注力。

インテリア科修了後の内装工事についてもクロス工事と電気工事それぞれを学んだ技能・技術を現場で活かしポラスグループの生産に貢献。

また、複数のスキルを持つ多能工職人として育成している点にも注目。

クロス工事と電気工事の複数スキルを持つ多能工職人を抱えることで、新築工事のみならず将来的にはリフォーム工事でも活躍できる多能工への挑戦を続けていく。

外部大会受賞 資格実績 技術力の裏付け

ポラスグループは、客観的な技術評価を重視し、外部の競技大会への参加や資格取得、キャリアアップシステムへの登録を積極的に推進しているにも注目。

◆技能五輪全国大会(23歳以下):延べ94名が出場し、48名が入賞(金賞2名、銀賞10名など)。将来的には国際大会でのメダル獲得を目指す。

◆技能グランプリ(年齢制限なし):延べ24名が出場し、20名が入賞(銀賞5名、銅賞3名など)。

一級建築大工技能士 67名 二級 181名

おもな保有資格・登録者数は、一級建築大工技能士 67名(内指導員6名)、二級建築大工技能士 181名、建設キャリアアップシステム(CCUS)最高位レベル4(ゴールドカード)39名(内指導員4名)。

また、おもな社外表彰には、建設ジュニアマスター顕彰 10名、彩の国優秀技能者表彰 6名(内指導員3名)などの実績を積んでいる。

―――一貫施工体制を標榜するポラスグループ。

そのなかでも、技能社員が施工する割合をさらに増やすことで、顧客に「より一層の安心と信頼」を届けられるようにこだわり、人材育成を継続していくという。

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